15年ほど前に、東京都下の農家の多い土地に越してきてから、家の周りには畑が拡がり、採れたての安い野菜が直売所で気軽に手に入った。
直売所の野菜はどれも瑞々しくそのものの味が濃くて、軽く茹でたり塩を少し振るだけで充分に美味しく野菜の魅力に改めて気がつかされた。
そのことがきっかけで直売所やファーマーズセンターに行くことが増えて、野菜は季節でラインナップが違うことや大根1つにも様々な種類があることも知った。
ファーマーズセンターの地場野菜には売られている野菜の一つ一つに育てた農家さんの名前がつけられていて、珍しい野菜を多く出荷している方や、減農薬野菜を扱っている方などのお名前も少しずつ憶えることができて、最近では行く度に今日はあの農家さんは何を出しているのかな?とワクワクしている。
珍しい野菜を作っている方々はホームページなどでご自身の農園や野菜の紹介をしてることが多く、野菜作りと合わせてマルシェやイベントを催すなど野菜を通して繋がりを拡げているようでとても興味深く、そんな野菜を使った料理を通して、自分の好きなものと繋がる術があるのかもしれないのいう可能性が見えてくる。
そんな思いを持ってファーマーズセンターや直売所に足を運び、料理の試作に励む毎日である。