みいちゃん ありがとう

「塔やん！１」

遠くの方で
母ちゃんの呼ぶ声がする

何度も、何度も
僕を読んでいる

「みいちゃんが死ぬ」

ゲージに入った
みいちゃんを抱きしめて

母ちゃんが叫ぶ

動物病院から連絡があり
もうすぐ死ぬ、と言われた

毛布に包み抱きしめる

痙攣するからだを
撫でながら声をかける

スマホ越しにゴン皈いtが
「みいちゃん、ありがとう」

と涙声で話しかける

最後に
大きく体を震わせて

動かなくなった

2024年 7月2日
20時50分

満16才

みいちゃん
今日まで本当にありがとう

安らかに眠ってね

スマホ越しの別れ

ゴンキチがスマホを使って
猫のみいちゃんとお話をしている

名前を呼ぶたび士歩を振る

ゴンキチが帰省するときは
もうみいちゃんはいない

人間との別れみたい

動物好きの人が
「家族同然」と言うけれど

その気持ちがわかるような気がする

明日は九州の月忌回向です
早起きして頑張るぞ

みいちゃん

猫の「みいちゃん」が
餌を食べません

エサの種類を変えても
感ず目の柔らかいタイプにしても

ほとんど食べていません

水も飲んでいないみたい

「もう15才だから・・・」

悲しそうにつぶやく母ちゃんの声に
胸が詰まりました

いつの間にかやせてしまって
首筋に触れると

骨の感触がありました

またいなくなってしまうの？

病院に連れて行って
しんさつしてもらおう

いつか訪れる別れの日が
突然目の前に現れてしまいました

「かしわめし」 星降る街

梅雨に入り、青空が恋しい季節になりました。
皆様お身体お変わりございませんか？

体調の管理に気を付けられてください。

六月のある日のことです。

私は実家のお寺のお手伝いで
九州に月忌回向に向かいました。

いつの間にか日の出も早くなり
午前六時だと言うのに

あたりはすっかり明るくなっていました。

夏が近いせいか
窓から入る風も気持ちよく感じます

もうすぐ夏至（げし）がやって来る
一年で一番一日が長い日

私はこの季節がとても好きです


夏の青空
入道雲

キラキラと輝く水しぶき

そして、とても楽しい夏休み

大人になった今でも
あの時の楽しい気持ちを

忘れることができません

そんなことを考えながら
月忌回向に向かっていると

鹿児島本線
折尾駅が目にとまりました

大正時代に建てられた駅舎は
改装されていましたが

駅前に掲げられた看板に
私の目が留まりました

駅弁＾かしわめし」

白地に
赤い餅で書かれた言葉に

私は
小学四年生の夏を思い出しました

小学四年生の夏休み

私は
博多の日蓮聖人銅像様で開催された

「沙弥校」（しゃみこう）という
お坊さんとしての礼儀作法を学ぶ学校

に入校しました。

集まってくるのは
九州各地のお寺の子供たちです

見知らぬ人たちと一週間の
団体生活

暑くて
足が痛くて

食事は質素

嫌でたまりませんでした

入校当日
電で博多に向かいました

「行きたくない」と
駄々をこねる私を見かねたのか

母親が折尾駅で駅弁を買ってくれました


「折尾名物かしわめし」
と書かれた駅弁のふたを開けた瞬間

甘い醤油の香りがして
とても美味しそうでした。

一口食べべると
もう夢中になりました

食べ終わった時はに
電車は、博多駅についていました

私は背中を押されて
銅像様の門をくぐりました

あれから幾年月

夏になるたびに私は
博多の銅像様の「沙弥校」を思い出し

その時に食べた
「かしわめし」を懐かしく思います。

夏は
とても楽しい季節です。心に残る思い出はかけがえのないものになります。

そんな季節の到来に
私は今でも楽しい気持ちになるのです

今年の夏も
たくさんの思い出ができますように


待ち遠しい夏は
もうそこまで来ていました

父の日

今日は父の日？

ゴンキチと、ナオキチからの
お祝いのメッセージを読んで

胸が熱くなりました

「いつもありがとう」

いえいえ
こちらこそありがとう

「いつまでも元気でいてね」

君たちが健康でいてくれるだけで
僕はうれしいよ

ささやかな一言が
僕の心を勇気づける