うろうろとする日々

NHK教育テレビのラカンパネルラのNHK特集

昨日2024年2月にやったNHK特集の再放送で漁師のひとが52歳から奮起してラカンパネルラを弾くようになったという話をやってました。

奥様も紹介されていました。

このような番組に何か書くとあたかも弾いた人について書いているようですが、これからかくことは、そうではなく、特にNHKにモノ申していることはお断りしておきます。NHKのクラシック音楽への扱いにものを言ってます。

冒頭でまたか、と思ったのは、家のピアノに海外有名メーカーのシールが貼ってあって、実は国産のピアノだったというのを、まあ奥さんが値段の話をして、謙遜されているわけですけど、国産のピアノもいい音が出るものはたくさんあるので(確か林望さんなんかも書いてたと思う)コンサートホールでもなければ、いろいろです。

かつて、NHK教育では、日本音楽コンクールのドキュメンタリーで、予選をやったトッパンホールを”日本の一流演奏家が演奏するホール”本線のオペラシティタケミツメモリアルコンサートホールを”世界の一流音楽家が演奏するホール”と紹介してましたが、何かそれに近い歪んだ舶来信仰を感じました。

(小生は大きさの違いだと思ってますが)

NHK教育の音楽関係のディレクターやプロジューサーの好みなんでしょうけど歪んだ価値観と感じます。

また、中学校で演奏する様子などをやっていましたが、これは道徳の時間なんでしょうか?半生のお話とともに演奏して、一番前の席の生徒がブラボーとかやってました。別に学校で何をやろうと自由とは思います。しかし、NHK教育でこの場面をやるということは、それなりの影響もあるわけで、あたかも佐賀県の学校やほかの都市でも、このような授業が行われていくとするとこれはまずいんじゃないでしょうか。

芸術と道徳は切り離されるべきだと思っています。(ついでに言うとスポーツや将棋や、まあなんでもです)

前のフジコヘミングさんの時にも書きましたが、物語とセットになった音楽はもはや神話で芸術作品ではないと思います。もちろん作品自体の背景などはあってそのことをいっているのではないですので念のため。

とここでまた思い出したのが日本音楽コンクールのドキュメンタリーで、なんと歌謡番組のように、弾きはじめのところでその人の話をかぶせる手法です。これをクラシックでやるのかと思いましたが、最近のNHK教育の音楽がからむドキュメンタリーの作り方として、これが定番なんですな。きっと。

ということで、NHK教育テレビのクラシックを見ていると、演奏ではなく、出演者にやたらと露出が多い人を使ってみたり、なんだか紹介すべき人を紹介するのではなく、単に視聴率を取るだけのような気がします。

そういう意味ではこの番組も視聴率はよかったので再放送を3か月でやったということなんでしょうか。

それにしても最後の方の札幌の公開レッスンがなんだったのかはなぞでした。

なんで札幌に行かないといけないんだろうと。Pというコンクールの仕組みがそうなってるのでしょうか。負担が大きいですよね、、、

おまけですが、なんだかキャラクターグッズのようなものが目についたのですが、映画化といいなんだか産業化が進んでいてその中でのNHKの番組だとすると、某作曲家の問題をNHKは全く反省してないんだなあ、と思わざるを得ません。まあ反省するような人だったら、音楽をもっと大切にすると思いますけどね。

某政党の政治家からもクラシックなんで好きなやつは左翼だから、そういった道徳とセットで扱ったりして、左翼化の懸念がないようにしているというところもあるのかなとすら思ってしまいます。

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