須津川渓谷には、オオバチョウチンゴケ・ツルチョチンゴケ・ナメリチョウチンゴケ・ケチョウチンゴケなどが多く
このコケを見たときは、オオバチョウチンゴケと思いました。
しかし、葉縁の舷があるのかないのか不透明であることや中肋の左右の細胞が長方形でないことで疑問が出ました。
最終的には、葉縁のあやふやな舷と鋸歯などからアツバチョウチンゴケ
としました。
須津川渓谷には3種類のシラガゴケの仲間が生えています。オオシラガゴケは明らかに他とは違うので
判別できますが、ホソバオキナゴケとアラハシラガゴケの区別があやふやです。
図鑑によるとアラハシラガゴケは西日本でホソバオキナゴケは日本全体に生えているとあります。
しかし、ホソバオキナゴケとは明らかに違うものをよく見かけます。
今日は、横断面に絞って調べてみました。真ん中にある緑色の葉緑細胞の背腹に各1列のみの透明細胞があることから
アラハシラガゴケとしました。
十里木氷穴へは富士市から車で十里木街道30分走り、富士急別荘地を右に曲がり900m進むと公衆電話ボックスがあります。そこを越えて400m進みと右手に十里木氷穴の看板があります。そこを右手に曲がって400mで氷穴駐車場に着きます。そこから歩いて5分ほどで氷穴入り口に着きます。
その間にヒノケゴケが道沿いにこんもりと生えており溶岩にはコウヤコケシノブやホソバコケシノブがついています。タマゴケやコセイタカスギゴケが見事に生えていました。