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この歳になってもお雛さんは欲しいんです。
本当は描きたかったんだけど、時間がなくって・・・
又来年の楽しみにしておきましょう。
今年のお雛さんはガラスのお雛さん。
とっても可愛かったので「これ欲しいなぁ~」って言ってみました。
欲しい物は口に出して言ってみる!!
そしたら、
「これで良かったら」と包んで下さった。
いえね、友人がそこで買い物していて ちょっと高い買い物だったもんで
オマケで付いて来たんです。
まさか私が頂けるとは、ラッキー♪♪
今日までのお飾りだけど・・・
私には関係ないので 飽きるまで飾っておこうσ(^◇^;A アハハ!!
娘達もお雛様を飾りお祝いしました。少し淋しげでしたが、母の残したメッセージが心を癒してくれたようです。
「新しいおひなさまがいいなぁ!」
ゆっこちゃんはためいきをつきました。
おばあちゃんからおゆずりされた「おひなさま」は、おきものの色もきれいじゃないし、お顔もあんまりかわいくありません。
「ねぇ~新しいきれいなおひなさまがいいなぁ・・」
おやおや、ゆっこちゃんはだだをこねていますよ~
明日は三月三日・・・「おひなまつり」だというのに・・・・
パパやママはこまってしまいました。
その夜・・・・「おひなさま」がかざられたおざしきで、なにやら話し声がしますよ・・・
「おだいりさま、たいへんでございます!」・・・しらが頭の大臣がいいました。
「こまったのう」・・・かなしいお顔で、おだいりさまがおっしゃいました。
「わたしたち、どうなってしまうのでしょう?」・・・三人かんじょがしんぱいそうにささやきます。
「なにか、よい考えはないかのう?」・・・五人ばやしもてんやわんやのおおさわぎ・・・
「ヒソヒソ」「ゴチャゴチャ」「ワイワイ」・・・その夜のおざしきは夜中にずっと、こんな声が聞こえていました。
もちろん、お家の人はだれも知りませんが・・・
ひなまつりの朝になりました。
「あれ~、おひなさまがわらってる!」
大きなゆっこちゃんの声に・・・
「えーっ、そんなはずはないでしょう?」
パパもママもおざしきに来てみてビックリ!
「あら~まぁ、ホント!」
こんなことってあるんですね~!
赤いひなだんにすわったおひなさまは、どのお顔も「ニッコリ」ってわらっているではありませんか!
「きのうゆっこが『新しいおひなさまがほしい』・・・っていってたこと、聞こえちゃったかもね~
だからおひなさまたち、がんばったんじゃない?」
と、ママはゆっこちゃんのほっぺをつついていいました。
「おひなさまはゆっこのことが大好きだから、ずっとそばにいたいんだよ」
ゆっこちゃんの頭をなでて、パパがいいました。
「そっか~、ごめんね~おひなさまたち・・・・もういわないよ。ずっとゆっこのおひなさまだよ!」
おざしきのえんがわは、ぽかぽかあたたかい春の日ざし・・・おひなさまのほっぺは、ももの花の色のようでありました。
優しい童話ですね、まるで彼女が書いたお話みたいです。
こんな優しさを持ってましたもんね。
以前に頂いた遺稿集、まだしっかりと読めずにいます。
手に取ると涙が出てきます。
私も時間が必要なんですよ^^;