小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

オードリーの映画 『パリの恋人』

2007年11月13日 | 映画
 1957年のアメリカ映画、『パリの恋人』(Funny Face)をBS2で観た。
 

 (あらすじ)小さな本屋で働くジョー(オードリー)は、共感主義かぶれ。ひょんな事からファッション雑誌のモデルを依頼される。撮影はパリ。パリには行きたいけれど、モデルなんて……。でも、パリに行けば共感主義の元祖フロストル教授にきっと会える!。雑誌の編集長マギー、カメラマンのディックと共にジョーはパリへ飛び立つ。(「共感主義」は仮想の思想であるが、この元祖フロストル教授は実在の実存主義者ジャン=ポール・サルトルがモデルという。)wikipedia

                     
    


 (解説)パリを舞台に繰り広げられるジョーとディック2人のラブ・ストーリー。フレッド・アステアの熟練したダンスと、フレッシュなオードリー・ヘプバーンの珍しい肉声の歌が楽しめる(後にヘプバーンがヒロインを勤める『マイ・フェア・レディ』は歌の部分は吹替え)。監督は『雨に唄えば』のミュージカル映画の名手スタンリー・ドーネン。曲はブロードウェイで1927年にヒットしたミュージカル『ファニー・フェイス』のものを主に使いつつ、台本は映画オリジナル。ファッション界が舞台とあって、タイトルバックからして洒落ており、撮影も凝っていて美しい。この映画から影響を受けてデザイナーへの道を歩んだ人も多い。wikipedia

   


すばらしい!始まりのシーンは、『プラダを着た悪魔』のようなモード誌の編集長が登場して、ファッション関係者で色どる。へぇーっ!似てると思った。古びた本屋の哲学かぶれの冴えない店員・オードリーを超一流のファッションモデルに変身させていく、編集長とカメラマン三人が、パリで繰り広げるすばらしい踊りと歌のミュージカルだ。
 オードリーがこんなに踊れるとは知らなかった。歌は『ティファニーで朝食を』の中でギターを弾きながら、たどたどしく歌う“ムーンリバーー”しか知らない。何でもいけるんだ。モデルのプレス発表前に戸惑う、オードリーにおおむがえしのコーチを編集長が歌って踊ってレッスンするシーンは『シカゴ』でリチャード・ギアがレニー・ゼルウィガーの後ろで腹話術記者会見をやるのにも似ている。

 
   


 1957年の映画なのに踊りとファションに、古さを感じない。今、日本を引っ張るエンタテーナーさん達もこれを観て勉強したらいい。
 もうひとつ、ちゃんと調べたわけじゃないが、小父さんが子供の時に聞き覚えたファニーフェイス(Funny Face)=個性美という言葉、「典型的美人ではなく、ファニーフェイスの方がいい」というフレーズはこの映画から来たのかなと想像した。

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