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記事 「発信箱:名優ポール・ニューマン=玉木研二(論説室)」

2008年09月30日 | その他
                      ジェームズ・ディーン
 
 1955年9月30日。夕刻の米カリフォルニアのハイウエーを疾走していた新車ポルシェ・スパイダーが対向の左折車と衝突し、運転席の若者が即死した。ハリウッドの新星、ジェームズ・ディーンである。24歳だった。

 次回作に予定していたボクシング伝記映画「傷だらけの栄光」の主役に無名の俳優が抜てきされる。彼、ポール・ニューマンは実在のボクサーになりきった名演で高い評価を得、一躍脚光を浴びた。

 先週末、享年83の訃報(ふほう)に思い返したのはどんな役にもなりきるすごさだ。名優が他界して映画ファンが集えば、自然、ベスト作談議になる。ニューマンなら朝までかかるかもしれない。私は、落ちぶれた初老弁護士の再起を描く「評決」(82年)を推すが。

 長いキャリアは「エデンの東」「理由なき反抗」「ジャイアンツ」の3主演作しかないディーンと対照的だが、いずれも一作ごとに役作りにかけた努力、創造的な演技を模索する姿勢は通じ合う。

 そして他の名優たちも、無名時代には生活費を工面しながらニューヨークの演劇教室アクターズ・スタジオで学ぶなど、懸命の演技勉強を積んでおり、それが内面の葛藤(かっとう)や傷つきやすい繊細さを表現する演技の新境地を開いた。

 派手な仕掛けが米映画の真骨頂ではない。有名無名問わず、多くの俳優たちの鍛え上げた演技力こそがアメリカを映画王国にしてきたのだ。

 そこに親の七光りも、こそくな話題作りで注目させる安易な手法も通じない……おや、邦画界に少し苦言をと思っていたら、「永田町劇場」かいわいの風景が重なった。

【関連記事】
訃報:ポール・ニューマンさん死去「明日に向って撃て!」
訃報:ポール・ニューマンさん 83歳 死去=米俳優
毎日新聞 2008年9月30日 0時00分


【映画音楽】 明日に向かって撃て / 雨にぬれても動画

 ポール・ニューマンをじっくり観たことはないのかな。目にはしているけど確かな記憶がない。しかし上の動画、1969年の作品『明日に向かって撃て』がなんでこんなに決まっているのか?今の数ある映画で40年後に慕われるものが残るだろうか?最近アメリカ映画をDVDや映画館でよく観るが邦画と違う世界が広がっている。
 
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3 コメント

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コメント有難う (小父さん)
2008-10-01 11:41:52
ちびか~ちゃんさんへ

 ロバートレッドフォードの映画はいくつか観ましたが、とてもカッコイイですね。女性ファンが多いのでしょうか?


いるかさんへ

 いや、いるかさんが『明日に向かって撃て』も観てるんですね。すごい、すごい。映画の本が書けるのじゃないですか?
 
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素敵なお爺ちゃん (いるか)
2008-10-01 05:26:02
ポールニューマンの映画はそれこそ『明日に向かって撃て』しか観たことないです。
でもカッコイイイメージでした。
訃報のニュースで、晩年の彼を見たけど、優しげな素敵なお爺ちゃんでしたね。
返信する
Unknown (ちびか~ちゃん)
2008-10-01 04:24:37
ポールニューマンとロバートレッドフォードが
一緒に写った写真で訃報を知りましたが
ポールさんは大分年をめされた雰囲気だったのに
あのロバートレッドフォード、、まったく変わらなくって
驚きました

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