ハチの家文学館

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奈良興福寺と東大寺

2018年11月20日 16時48分59秒 | 慈しみと悲しみと

               奈良 興福寺 中金堂

5日前に放映されたNHK-BSプレミアム、ニッポンぶらり鉄道旅 近鉄奈良線「゛古都に胸キュン゛を探して」録画をあらためて見る。

旅人はタレントの八田亜矢子さん。終点奈良駅下車、興福寺国宝館で中学1年生の仏像大好き少女飯島可琳さんとの対話シーンが印象的だった。

飯島さんは興福寺に50回以上来ているという仏像ガールで、手作りの仏像新聞を発行している。彼女は国宝館の龍燈鬼立像と天燈鬼立像がお気に入りのようで、邪鬼がスクっと立ち上がった感じが好きだという。

様々な仏像を見つめる彼女の感性は、とても新鮮で少女らしい言葉で迸っている。74歳の高齢者である私には発せられない初々しさで溢れている。初心に帰り、一期一会の気持ちで仏像と対峙することの大切さを想い起させてくれた。

今月7日、元職場の同僚7人と大阪難波から近鉄奈良線で奈良駅にて下車、興福寺に行ったばかりだった。今年再建落慶を終えたばかりの中金堂を拝観、釈迦如来や四天王の諸仏を拝ませてもらった。

同僚たちが正倉院展に行っている間に、私は国宝館の阿修羅像に会いたくて、ひとりで1時間近く千手観音菩薩、龍燈鬼立像、天燈鬼立像、金剛力士像、弥勒菩薩半跏像、釈迦如来仏頭、梵天立像、帝釈天立像、釈迦如来像、板彫十二神将像、十大弟子立像などを拝観、最後に阿修羅像を中心とした八部衆立像を、時間を忘れたかのように拝ませてもらった。

阿修羅像は、9年前に東京国立博物館で拝観して以来だったが、あのほっそりした体で憂いを込めた顔立ちは、仏像写真をライフワークにしている私にとって堪らなくなってしまう。

興福寺を出て正倉院展に行った同僚と合流、東大寺へ行く途中の蕎麦処「わらべ喜庵」で昼食を済ませ、東大寺の大仏殿へ行った。本尊の盧舎那大仏は高さ14.98mと参拝する者を圧倒、衆生を大慈大悲の心で救おうとしている。大仏殿の中は写真撮影可とのことで、ニコンD800に28~70㍉のズームレンズをつけ撮影開始。

大仏殿の外側の「賓頭盧尊者像(びんずるそんじゃぞう)」を始め、内部の「虚空蔵菩薩坐像」「如意輪観音坐像」「広目天立像」「多聞天立像」などの大きな仏像を撮らせていただいた。 

この日の夕方、京都駅で解散、幹事のKさんは広島へ、あとの5人は浜松、横浜、東京への帰途についた。私はひとり京都駅近くの民宿に一泊、翌日には仁和寺と東寺の仏像特別公開に参って新幹線で横浜の自宅へ戻った。

 


 



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1 コメント

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Unknown (omachi)
2018-11-20 18:03:03
もう読まれましたか、
歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めます。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。 その1からラストまで無料です。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、 既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。平城京遷都を主導した聖武天皇の外祖父が登場します。古代の政治家の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。(奈良のはじまりの歴史は面白いです。日本史の要ですね。)

読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。
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