大分 蓮城寺 千体薬師
写歴ならぬカメラ歴47年のわたし、好きで撮っているだけのわたし、カメラ道楽のわたし、写真コンテストの応募歴もなければ受賞歴もないわたし、ただそれだけのわたし。写真は感性の芸術だ! 写真は真実を写すことだ! などと偉そうなことを言っているわたし。いろんなわたしがいる。
いつのまにか、わたしの写真はわたしだけの写真ではなくなった。ほかの人に見てもらえる、見られている写真になった。大勢の人に見てもらいたいと思うようになった。いつのまにかその写真がライフワークになった。その写真とは仏像写真である。彫刻としての仏像ではなく、こころの仏像であり、読経と真言の証である。「信仰のかたち」「祈りの情景」をテーマにしたこころの巡礼旅の証でもある。
66年生きてきて、生かされてきて、いろんなことがあったわたしの人生。わたしの写真にはわたしの真実が隠されているような気がする。なぜなら撮らせていただいたこころの仏像一体一体に、わたしの生き様が見え隠れしているような気がしてならないからだ。喜怒哀楽の激しかったわが人生を振り返り、生老病死の慄きに震えるいま、ただ只管に合掌してやまない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます