朝日記240228 徒然こと 「長い時間」と「短い時間」についてと今日の絵と音楽絵画no.461
初だし;朝日記200311
これは所属するHEARTの会に投稿予定で 下書き2005/12/25 のものです。多分、投稿しなかったんではないかとおもいます。しかし、自分としては好きな一文です。
今日の絵は「あじのひらきの冒険」から二つです。あじのひらきが空を飛びます。けっこう『長い時間」です。
徒然こと 「長い時間」と「短い時間」について
荒井康全2005/12/25
ある歳の暮れに ハイデッガーの「形而上学の根本概念」というのを 町の図書館から借りてきた。ハイデッガーさんは、「退屈に」ついて まじめに哲学したひとであるという。 貸し出し期限までに そこから何を読むか おぼつかないが 期限がなければ 多分 こんな‘退屈’な本に一生懸命には取り組まないから 暇つぶしには 恰好であった。
かつて 「こころの解毒剤はあるか?」ということを 本会のワーキンググループ3のなかで投げかけたことがあった。 ご存知西尾幹二さんの 「国民の歴史」のあとがきに、ハイデッガーの「退屈」についてとりあげていたが あのときは、それをヒントとしたが、実は そのハイデッガーの原典には直に 接しておらず、多少忸怩たる気持ちを懐いてきたのであった。
ところでドイツ語で‘退屈’を Langweilという。つまり‘長い時間’, 英語に直訳すれば long while, という意味となる。「長い」があるから 「短い」もあろう。たしかにKurzweilというドイツ語があり、英語のshortに対応するKurxである。 この意味は ‘暇つぶしの気晴らし’ という意味らしい。 長く感じる時間を 短く感じる時間にするということである。
そういえば、ドイツ語で「いま 何時?」という会話を テレビで、Wie spaet ist es? と聞いた。英語に直訳すると How is it late? でいま どんくらい遅い?ということになるところがおもしろいと思っていた。 時間を気にするのは 予定されていることにあるいは自分が感じている時のながれより 遅くなっていないかという問いで、 すぐれて主観的であるところが 妙味である。 時間と空間とを人間がもっている尺度として、人間というフィルターを通さなければ それらは存在しないとしたカントの哲学をふと思い出す。時間(While)が主観のなかに存在するという意識であるなら、退屈が ‘長い時間’で ‘暇つぶし’がこれを ‘短い時間’にする行為となっているのも なんとなく頷けるように思う。
そう、飲み屋のカウンターに来て座ったときと やがて調子があがってきたときとで 時のながれがちがうのは あのマダムがおれの時間を食っているというのがあった。阿刀田高のエッセイであった記憶がある。こんなことを書いている筆者も 暇つぶしをやっていることになるが、もう陽は傾いていることを気にしていない。「いま 何時?」と聞いたのは、あるいは 日没までのどのくらいあるかということだったのかもしれない。
注 (ハイデッガー 「形而上学の根本諸概念 世界―有限性―孤独」
(川原・ミューラー訳) ハイデッガー全集 第29・30巻 創文社)
~~~~Ongaku kaiga her!~~~
Ongaku kaiga 461Hashed potatoes and Dried fish fleeing
音楽絵画no 461 2うちのコロッケとあじのひらきマイ ムービー
https://www.youtube.com/watch?v=WpaFd__XXow
~~~Today's drawings
- 友人からのコメントです;
- Comment from Moeka san to Granpa (あらいやすまさ)
- 2020-03-09 16:17:23
- Moeka san ⇒ あらいやすまさ
時間が主観の中の意識であったりドイツ語での表現がとても興味深かったです😌
コロッケとアジの開きの絵も気に入りました!
- 敬愛する明学と商船大学の先輩KY氏からのコメント (Unknown)
- 2020-03-09 19:17:40
- KY氏⇒あらいやすまさ
最近はあまり時間ということに考えることもなく、ただ暇を見つけて楽しんでるがあなたのメールにてふと方丈記を思い出した。日本人とドイツ人とフランス人とでは見方が変わると言うこと、どうも私はロアジールを貪ってる様に思う。貴兄の絶え間ざる探究心に感心するばかりですね。矢張りエンジンはコツコツとデッキは楽して花を拾って歩く根性は治らないのかな。
- 敬愛する先輩KY氏からのコメント、 (あらいやすまさ)
- 2020-03-10 08:10:54
徒然なるま 第三信 、
イギリス人はtime is money と言うドイツ人は時から遅れてていないかという日本人は時を行く旅人というフランス人は暇を見つけて楽しんでる。時と言うの切り口で観ると面白いということに気が付かせてくれた、有り難う。
時間が主観の中の意識であったりドイツ語での表現がとても興味深かったです😌
コロッケとアジの開きの絵も気に入りました!
最近はあまり時間ということに考えることもなく、ただ暇を見つけて楽しんでるがあなたのメールにてふと方丈記を思い出した。日本人とドイツ人とフランス人とでは見方が変わると言うこと、どうも私はロアジールを貪ってる様に思う。貴兄の絶え間ざる探究心に感心するばかりですね。矢張りエンジンはコツコツとデッキは楽して花を拾って歩く根性は治らないのかな。
徒然なるま 第三信 、
イギリス人はtime is money と言うドイツ人は時から遅れてていないかという日本人は時を行く旅人というフランス人は暇を見つけて楽しんでる。時と言うの切り口で観ると面白いということに気が付かせてくれた、有り難う。