安堂ロイド、結局最初から最後まで訳のわからないドラマであった。ストーリーも分からないし、そういうことが起こった背景もわからないし、技術的なリアリティもない。人間の心の動きも表現できていない。AI(人工知能)が愛を知っているかなどという意味のないテーマも白々しいし、とても共感のできるドラマではない。脚本家の頭脳構造を疑ってしまう。キムタクと柴崎コウという人気のある俳優を使ったのは良いが、二人ともその魅力の1%も引き出せていない。視聴率が低いのは当たり前だ。次回キムタクを使うときは私に相談してくれ。25%以上は確実だ。
安堂ロイド、一体どういう展開にするのだろう。アンドロイドが人間に近づき感情を持たすのか、未来での2つの勢力の戦いでキムタクロイドに勝たせるのか、描き方がバラバラでストーリーに興味が持てなくなってしまった。視聴者が望んでいるのは人間キムタクが帰ってきて、将来の戦いをロイドキムタクと一緒になって戦うが、劣性であと少しで負けるところで、安堂麻陽が身を呈して助けて逆転するというところでしょう。それに人情を絡めれば視聴率は20%まで戻るでしょう。
アンドロイドキムタクがすこし人間に近づきそうだというもっとも陳腐な方向が見えてきた。それだけはやめてくれー。パソコンやたまごっちの中のペットに感情移入する人もいるようだからアンドロイドキムタクに感情移入できる人もいるだろう。だけど、たまごっちはペットだからで、自分の夫や家族というポジションで感情移入できるだろうか?無理だ。たまごっちの中のペットよりリアリティが高い分、余計に感情移入はしにくいはずだ。次回に興味を持ちこしたのは、人間キムタクが生きている時に100年後の人とメールのやり取りをしていたことだ。早く人間キムタク帰ってきてくれ。人間らしさがなければ面白味もないし、キムタクの表情もアンドロイドの表情では見たくもないだろう。視聴率きっと落ちたな。
安堂ロイド、アンドロイドを主役に持ってきても誰も感情移入できない。裏番組の影響もあるが、できないから視聴率が落ちる。早く人間のキムタクを登場させなさい。そして人間の心の動きを表現しなければ面白くもなんともない。1、2話を通じて、心に残るキャラクターは柴崎コウが恋人を殺された復讐にアンドロイドに向かっていくあのキャラクターだけだ。あの気の強さ、夫への愛情の強さ、そして身の危険や、勝ち負けを考えもせず、敵わぬ相手にぶつかっていくあのキャラクタ、あの場面だけだ。早く人間キムタクを復活させなさい。アンドロイドキムタクが、人間のようになっていくなんてストーリーは、日が東に沈もうとやめてください。