加茂岩倉遺跡荒神谷遺跡 西谷墳墓群と回り いよいよ待望の実物と対面です
出雲 島根県立 古代出雲歴史博物館へ 行ってきました
館内 です (ただし一部【勾玉】と フラッシュ撮影は)
三角縁神獣鏡銅鏡(3世紀 古墳時代)神原神社古墳より出土 重要文化財
拡大してみると「景初三年」の文字が しっかり確認できます。
景初三年のもう一面の三角縁神獣鏡は 大阪、和泉黄金塚古墳から出土されています
【年号にとらわれない三角縁神獣鏡】
魏志倭人伝【魏の明帝より卑弥呼に下賜された銅鏡100枚】を 遥かに超える500枚近くが全国で(近畿圏だけでも100枚)
出土しているので【三角縁神獣鏡=卑弥呼の鏡】は 成り立ち難くいと言われています。
(魏への朝見が4回以上あるので400枚超も有りか?)出土枚数が多量なことで三角縁神獣鏡は国産説では?ともいわれでいます。
そんな中、2004年、SPring-8(兵庫県)による蛍光X線分析微量元素の含有比測定で 古い年代の三角縁神獣鏡が
当時の中国鏡の青銅とほぼ同一であることが判明しました。しかしこれだけでは 中国から下賜された銅鏡だと断定できません。
原料(青銅)が中国製ということだけなので 呉の職人と原料を倭(日本)へ持ち込んで制作された可能性もあり
中国製と決定づけるには まだまだ不十分です。ミステリーでありロマンである邪馬台国の場所は
卑弥呼の銅鏡(三角縁神獣鏡だと推定)と結びつけられているので 景初三年の三角縁神獣鏡は とてもトキメキます。
加茂岩倉遺跡から出土したの銅鐸(39個)(弥生時代)
うち14個に X印が 刻まれています
大の銅鐸の中に小の銅鐸が入った「入れ子」状で発掘されました。
拡大する と吊り手(鈕)の中央に X印が はっきり確認できます。
10号銅鐸 23号銅鐸
上の区画内にシカ絵画を配し、下の区角内に四頭渦紋が鋳出された【出雲三部作】といわれる珍しい銅鐸
床にライトで描かれた銅鐸。 神庭荒神谷遺跡から出土した358本の銅剣
神庭荒神谷遺跡から一度に 358本の銅剣(50cm前後)が発見されました。
うち344本に 加茂岩倉遺跡出土の銅鐸に見られるX印と同様のX印が 刻まれていました。
赤線から上はレプリカで 輝いています。 下が実物です。
一堂に展示された358本の実物銅剣、プラスレプリカ358本は 圧巻です
他にも 江戸時代の「古事記」や出雲大社の模型、出土した宇豆柱など多数が展示されています
手にとって 持ち上げる(5cmほどだけ)ことができる剣も ありました。
黄金色にピッカピカに輝く銅剣
コレを見るだけでも見に行く価値があると思いますよ
銅鐸もレプリカが置いて無かったですか?
数個吊るしてあってカーンって鳴らして聴き入ってました
埋蔵当時の輝きが復元されていますね
量といい X印といい 場所といい
どれも想像が広がるものばかりです
お目当てがたくさんあって
そちらに気を取られたので
レプリカ?気が付きませんでした
数年後また 再訪したいと思っています
真近になってきましたね
あと一息
銅鏡の表面を見た事が無いので一度光り輝いた表面を見てみたいです。
銅剣の柄が全て短くなっているのが気になりますが、実戦に使用できないようにカットして埋葬したのかもしれません。
1772年前に誘ってくれてありがとう。
柄に取り付けられないほど 銅剣のX印部が短いので
武器ではなく 祭祀道具としてみなされているようです
これだけ多数の銅剣を埋蔵した理由がわかる「何か」
が出土するといいですね