京都 伊藤若冲展
生誕300年記念の大々的な展示は、連日、大行列、待ち時間が数時間に及ぶなど
マスコミをにぎわして、大人気のなか終了し、とうとう行きそびれてしまったけれど
今回、小規模な展示が京都の2か所で行われているとのことで、行ってきました。
一つ目は、京都国立博物館
この日は、講演会が開催され、残り僅かの整理券をGETできました。
時間をオーバーしての解説は、専門知識が無くても楽しめる内容でした。
2か所目は、相国寺承天閣美術館です。
粗けずりな初期作品から、実家が錦市場の八百屋さんという事もあってか
野菜を登場させ、擬人化した絵、
また、登場人物のユーモアあふれる表情にも引きこまれました。
取り分け、鶏の作品がたくさん登場しますが、
一羽一羽の描かれている角度というか、位置が面白く、見入ってしまいます。
もちろん、後年の繊細な作品の美しい筆遣いには、息を飲むばかりでした。
12月からお正月を挟んで、2回に渡り、
自然の「美」だけでなく、自然そのものが描かれた
伊藤若冲の世界を垣間見て、作品を手掛けるときに
彼は何を思っていたのか、何を表したかったのかと
次から次からに、疑問が湧いてきました。
美しさに感動しました。