京都 祇園 おいと

祇園で「一見さんお断り」（夜の部）を　いまも貫いている「おでん　おいと」に行ってきました

紹介者がいれば　夜でもOKですが…sapphireには…いません

昼の部は12～13時の一時間だけ　だれでも入れるランチコース3,150円があります

ちなみに夜は割烹なので　２万円～だとか（未確認)…　

お店の命名は　かの北大路魯山人が　初代女将につけた「おいと」というあだ名から。

海老蔵さんは南座公演のときは　ほぼ毎晩ご来店だそうです

小泉元首相も　他の元首相も来られるそうです

店内に一歩入ると　カウンター８席だけで　小じんまりしています

でも　落ち着く　癒しの色が漂っています。

写真も心良く　ご了承くださいました　　　まずは　こちら　先付けから、

鱧寿し、栗、なすのごまよごし（タダものではない旨さに　ぐ～っと引き込まれます）　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丁寧な対応のご店主さん

　

続いて　好みのおでんを５品選びます

ジャガイモ、もち巾着　　　　　　　　　　　　　　　　　大根、飛龍頭（がんも）

　

豆腐、牛スジ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　レンコン、ゴボウ天

　

たこ、あとひとつロールキャベツだったんですが　撮り忘れました。　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　新生姜の炊き込みご飯（おかわり)と香の物（古漬け）

　

お出しが美味で　飲みたくなるほど

大根、れんこんの根菜は　歯ごたえを生かしたままで　お出しの浸み込むバランスが絶妙です

牛スジ、タコはしっかり味付けされていて　お豆腐と合って美味

ゴボウ天も太く　素材を厳選した特注だそうです

具だくさんの京風がんもも　豆腐のかおり、風味が残されたままで旨い！

たかが　おでんではない　素材を最大限に演出した作品でした　　　

新生姜の炊き込みご飯は初めてでしたが　味はもちろん　香り　食感が最高に美味しかったです。

おかわりを聞いていただいたのですが「食べたいのに　満腹でおかわりできません」と返すと

「おでんは　腹もちがよくないので　すぐに空きますよ」と…でも今は満腹　たべれませんでした　



器も地味ですが　季節を感じる逸品でした

席に着いたとき「お飲み物は？」と聞かれ

「すみません。運転があるので」というと

「気にしないでください」とやさしく返してくれました（ほっ）

料理の注文を聞いてくれるタイミング、品出しのタイミング

配膳時には「横からご無礼します」と言葉を添える気遣いなど

うれしいがいっぱいありました　

料理人さんなので　難しい方かな？っと思っていましたが

お話も楽しく　いい雰囲気になったので　思い切って聞いてみました

「　あの～小泉さんに　『一見さんお断り』といわれたという話は本当ですか？」

笑っている店主さんの横にいる方が

「はじめてこられたとき　入口の戸を開けられ『小泉ですが…』と言われたんで

（店主が）『知ってます』と　ひと言返したんですよ」

「やっぱり　ホントだったんですね」

「その日に　名刺を置いていかれて　次からは来ていただいています」と。

帰路の道中を気遣ってくださった優しい言葉を背に　お店を後にしました