中でも最も多かったのは「ダイエット清涼飲料」で、2位は砂糖入りの清涼飲料。続いて超加工パンや焼き菓子といった精製穀物食品の人気が高かった。
「超加工食品の摂取とあらゆる死因、特に心血管系疾患と2型糖尿病による死亡との関係が、大規模かつ長期的な調査で改めて確認された」。ブラジル・サンパウロ大学のカルロス・モンテイロ名誉教授はそうコメントしている。
モンテイロ氏は超加工食品という用語の提唱者で、「NOVA分類」と呼ばれる分類法の考案者。NOVA分類は対象となる食品の栄養素ではなく、調理のために施した加工の度合いや目的に目を向ける。同氏は今回の研究にはかかわっていないものの、NOVA分類の関係者数人が論文を共同執筆している。
今回の研究は米シカゴで6月30日に開かれた米栄養学会の年次総会で発表された。研究チームは1995年に米国立衛生研究所の調査に協力した50~71歳の米国人約54万1000人から収集した食事に関するデータを分析。このデータと、20~30年後の死亡率との関係を調べた。
その結果、超加工食品の摂取が最も少ない10%と比べると、超加工食品の摂取が多かった人は、心疾患や糖尿病で死亡する確率が高いことが判明。一方で、がんに関連した死亡の増加は認められなかった。
ロフトフィールド氏によると、早死にリスクと最も強い関係があったのは、超加工肉と清涼飲料水だった。