GOREとにゃんこの桃源郷

主観的にCDのレビューやら、日記やら、色々と。
ゴアとかメタルとかロックとか

チョップリン

2008-10-22 | お笑い
 チョップリン、「凸劇場」という題名が皮肉にも下ネタだが、中身はコント、ショートコントがぎっしり詰った、シュール好きにはたまらないDVDだ。

 舞台上での設定コントから、ロケーション・コント、果ては旅行の一部始終など、沢山のコントが入っている。もちろん漫才は1本たりとも入っていない。ただひたすらに、コントをやり続ける。それが彼らのスタイルであり、卓越した才能なのだ。

 TVで馴染みのある、「ニューヨーカー」に「美容室」も収録されているので、ほとんどチョップリンを知らないという方でも楽しめるだろう。さらに、何故かあの「キン肉マン」でのキン肉スグル役、「City Hunter」での冴羽獠役などで知られる人気声優、神谷明が声のみ出演しているという豪華絢爛ぶりだ。

 さて、本題である彼らのコントだが、面白いと思う人はとことんハマり、面白いと思えない人は全く笑えない。というように二極化され易い笑いのように思える。二人の声も特徴的で、ツッコミの大きく高い声に比べ、ボケは小さくか細い声をしている。ついでに言うと、見た目もそんな感じだ。
 ネタも独特で、基本的にシュールと形容される部類に入るだろう。そして時折、下ネタが飛び出す。シュールなコントとして挙げられるのは、このDVDに収録されている中では、やはり「ティッシュの検品」だろうか。この発想が実にチョップリンらしい。また、下ネタと言えば、「コンニャク中学生」だろう。題名から、全容を想像するのが容易だろう。しかし、ベタを持ってきても笑えるのは、彼らの演技力があるからこそ成せる業である。

 観ていれば自然と、それが面白いと感じるようになってくる。そんなチョップリンの魅力が凝縮した1枚である。

東京ダイナマイト

2008-09-30 | お笑い

『DynaMania』

東京ダイナマイトの、コントあり漫才ありの贅沢なDVD。コントでは「ラーメンの湯切り」や「ミスターミニット」、さらにはダイノジのネタを引用した「渡り鳥」なども入っている。また、漫才では、一世を風靡した珠玉の名作「エクササイズ」が収録されている点も見逃せない。どのネタも実に面白いものばかりだが、ネタとネタの合間に流れる映像もまた愉快なものになっている。ナンパに出掛けた松田とハチミツの二人だったが、女の子に無視され続ける、そんな折、元女子プロレスラーであるダンプ松本(本人)を発見する。そして二人はダンプ松本をつけまわし始めるのだが・・・。というような映像が、コントの後に挿入されていて、さながら連続TV小説のようでもある。若干、語弊が生まれたかもしれないが、要は続き物だということだ。

ビートたけしの弟子として、師のたけしから「やっと金になる奴等が入ってきた」と太鼓判を押されている。彼らの実力(面白さ)は折り紙付きというわけだ。独特のセリフ回しや恥ずかし気もないパクリネタで、人々を抱腹絶倒の渦に巻き込む。彼らの声質も、彼らのネタのために有るのだとさえ思ってしまう。多くの要素が上手に絡み合い、これだけ面白い笑いを提供することが可能なのだろう。全体の時間も長いので、ボリュームのあるお笑いDVDが欲しい人は買いでしょう。





『ユナイテッドステイツ オブ ニッポン』

溜めの長い前菜的コントから開始する今回のDVD。TVでもお馴染みである、耳にピーナッツの詰まったタクシー運転手から、女装ものまで、収録コント数こそ少ないが、それぞれのクオリティや時間が十分なため、本当に楽しめる。コント以外では、最後に「肉まん」を買いたい人とコンビニ店員の漫才が1本入っている。

また、お笑い界においては珍しい、別の芸人のネタのカヴァーが2本収録されている。対象となった芸人は、「次長課長」と「チョップリン」だ。本人たちの演じるそれらのコントを知っていれば、東京ダイナマイトのカヴァー編も更に楽しめることだろう。ただ残念なことは、「次長課長」のカヴァーについてのみ、途中までしか収録されておらず、見られるのは前半だけなのだ。とはいえ、その残念な気持ちを払拭して余るほどの映像が、特典として収録されている。その映像とは、東京ダイナマイトが遠い過去に行ったライブの様子であり、今ではもう見ることが叶わないであろうネタを楽しめるのだ。

磁石

2008-09-29 | お笑い
 『カクヘン』
広島県出身の佐々木と、秋田県出身の永沢でお馴染みの、正統派漫才師「磁石」が世に放った、待望のDVDだ。2006年に、ポニーキャニオンから発売されている。

このDVDの魅力はというと、やはり磁石のしっかりとしたネタが、存分に詰まっていることだろう。さらに、特典映像として、泥酔状態の永沢(下戸)との漫才が見られるということ。ファンには涎ものであり、宿敵には涙ものと言える作品だろう。

構成がシンプルなため、純粋にネタに魅入ってしまい、その結果、彼らの見事な笑いの創造力の前に撃沈するのだ。この面白さは、流石としか言いようがない。ネタバレを抑えているため、その面白さを解説できないことが非常に悔やまれる。せめて、どんなネタが収録されているかだけでも伝えておこう。内容を判り易くするため、実際の題名とは異なることを先に断っておく。
「床屋さん」「ビジュアル系保育士」「交換留学生」「新しいお父さん」「酔漫」
この他にも、様々な漫才が見られる。

もし、磁石の漫才が面白いと思ったことがあるならば、是非買いだろう。どのネタも鉄板と言って過言ではない。つまり、どのネタもボーダーラインを上回っているため、「コレとコレが面白いけど、コッチのはそうでもない」という現象に陥らない、傑作選というわけだ。

品川庄司

2007-10-06 | お笑い

2004年の単独ライブ「POINT」を収録したDVD。全コントで内容は、正義の味方「イーグルマン」と悪の組織「ゾルダー」との戦いを主軸にした物語仕立てで展開していく。品川庄司は、悪の組織の下っ端戦闘員で、兄弟のように育ってきたという設定だ。

バーでの愚痴、改造手術室でのやり取りなど、様々な場面でコントが展開する。品川庄司の作品が秀逸であるのは、その全てのコントに無駄が無いことである。最初から最後まで、一貫した物語としても完成度が高い。この作品におけるテーマは兄弟愛であり、笑いと共に大きな感動さえも与えてくれる。

途中、ハローバイバイの金成が扮する「ホモットラー将軍」というオカマキャラが登場する。そこで、ハロバイ好きなら決して見逃せないほど面白いコントを、品川庄司とともに演じるのだ。
また、他DVDでも登場する、品川のキャラクター"ウワサ好きの少年"、"DBのコスプレをしているオタク"、"ミスター・ハイセンス"などもVTRコントにて出演している。

ちなみに、正義の味方であるイーグルマンの声は、あべこうじが当てている。この当時はおそらく無名だったと思うが、エンディングトーク内で品川庄司との絡みが多めにある。その他、戦闘員役にてガリットチュウやポテト少年団も出てくるので、賑やかで充実した内容である。

本編130分、さらに特典映像16分と、通常のお笑いDVDより格段に長く楽しめるため、品川庄司が嫌いでないなら是非おすすめしたい。ところで、オープニング/エンディングテーマソング共に二丁拳銃の歌であり、物語と相俟ってとても心地良い。





2005年の単独ライブ「デコレーション」を収録したDVD。こちらもやはり全てコントで、上記POINTと同様に物語性が強い作品となっている。この作品では、いくつかの独立した物語が、最終的に重なり合う。それにしても、個々のコントにおけるキャラクターがとても強烈なものばかりなので、別のコントに移行した場合でも、登場したキャラクターが初登場キャラか再登場キャラか、役者が品川庄司の2人だけでも分かり易い。

ところで、ホストクラブという設定で展開するコントにおいて、品川のキャラクターである"ウワサ好き"や"ハイセンス"が登場する。また、物語とは無関係だが、VTRにて"コスプレをしているオタク"も出てくる。
そして、前回の友情出演はハロバイの金成だったが、今回は森三中の村上が登場するのも見逃せない。脇役としては、ポテト少年団が出演しているほか、物語と関係無い前説の映像でカリカの家城も見ることが出来る。

個人的には前半、職員室を舞台にしたコントが一番好きだ。具体的には、品川の作った昔話がたまらない。ともかくこれもボリュームのある作品なので、POINT同様におすすめしたいDVDの一つである。

カンカラ

2007-09-30 | お笑い
時代劇コントを得意とする、欽ちゃん劇団出身の5人組「カンカラ」のDVDが出た。発売は2005年だが、やっと買うことが出来た。本編は68分とやや短めだが、濃密なコントを沢山収録しているので大満足の完成度だ。これは、カンカラが面白いと思う人には勿論のこと、彼らを全く知らないという人にも推薦可能な逸品だと思う。

内容は、TVで人気の「火消し」や「陰陽師」のほか、様々な秀逸コントが繰り広げられる。オープニング直前に簡単なメンバー紹介が収録されているのも嬉しい。個人的にはどの作品も甲乙つけ難いのだが、特に「御用」を気に入っている。ちなみに、DVDケース裏の表記は、1つ抜けがあり、実際にはもっと多くのコントが収録されている。更に得点映像として、カンカラにしては珍しい現代劇も入っている。これはこれでシュールコントに仕上がっていて愉快だ。

彼らのコントは基本的に、リーダー兼つっこみの入山と、ボケの杉林が中心となって展開していく。実際の時代劇にもある通り、後半は派手な立ち回りが主体となり、そこは運動神経抜群の石田にとって最大の見せ場となる。松井と鈴樹は、コントによっては出番が少なく、一瞬のボケに懸けコントに彩りを添える。また、紅一点の鈴樹が実は最年長である点も見逃せない。

残念ながら現在、カンカラはメンバー卒業という形で活動に幕をおろしてしまったが、このDVDはまさしく永久保存版といった形で数々のコントを残してくれた。これらの笑いが決して色褪せることは無いはずだ。本当に買って良かったと思えたDVDだ。

2007年7月 バカ爆走

2007-07-04 | お笑い
 数年振りになるかもしれない。人力舎ライブ「バカ爆走」を観に行った。このライブは、毎月1日から6日頃まで、新宿のミニホールFu-にて定期的に行われている。前売り券が1000円、当日券は1300円で、16時に開場して前売り券を所持している客が入場した後、15分遅れて当日券を所持する客が入場する。開演は、それからさらに15分後の、16時30分からだ。俺は当日券での入場だったが、中日ということもあるのか、幾らか空席が目立っていた。
 ほどなくして、前座ライブが始まった。いつも前座の出演枠は3組となっている。今回の前座は、リンゴアメ、ヤッコサンダットサン、関あっし、という顔ぶれだった。そして、前座の3組が立て続けにネタを披露し終えると、諸注意の連絡をし、「バカ爆走」ライブ本編が幕を開ける。
 7/3(火)の出演者は記事最下部を参照のこと。本編は3部構成になっていて、合間にMCを挟むスタイルだ。今回のオープニングMCはキングオブコメディで、異臭騒ぎに関するトークをした。そして出演順通りに、1部の数組が次々とネタを披露していった。1部と2部の合間に入るMCは、サンミラノとWコロンという2組だ。Wコロンは人力舎の芸人ではなく、実力も高かったので、もしかするとゲストだったと言えるのかもしれない。2部に出演した芸人の中で最も印象に残ったのは、彼ら若手芸人の中でも特に若手である黄金クリーチャーだ。見た目とネタの勢いが、さくらんぼブービーを彷彿とさせるコンビだったが、故に会場は少し引き気味であったと言える。
 さて、2部が終了すると、今度の中MCは鬼ヶ島、さとうゆうすけ、黄金クリーチャーの3組にかわる。俺はここで、衝撃的な事実を知った。鬼ヶ島は本来トリオ編成であるにも関わらず、2人しか舞台に上がっていなかった。その理由は、1人が脱退したため、現在は解散(?)状態にあるのだという。しかし、「バカ爆走」の重鎮とも言える鬼ヶ島は、MCとして会場に爆笑を巻き起こした。あとで思い出したのだが、彼らのうちの1人は元アメデオにて突っ込みを担当していた人だ。何処かで見た事があると、暫く気になっていたのだが、思い出せてスッキリした。トーク終了後、3部は実力派揃いのラインナップだった。トリを務めるキングオブコメディに、全くひけを取らない笑いを提供してくれた面々である。特に面白かったのは、キングオブコメディの前に出番を務めた三福星だ。当然、他のグループも抱腹絶倒は必至だったのだが、個人的に今回の三福星はベストだったのである。
 そして、エンディングMCを顔は覚えたが名前を忘れたコンビが担当し、出演者全員が登場。数組が告知などを行い、7/3(火)の「バカ爆走」は閉演した。1300円で二時間笑えるのなら、とても得だと俺は思う。少なくとも、このライブは面白いので、機会があればまた足を運びたいものだ。

トリプルクラウン、ワンハイスクール、さとうゆうすけ、グランパショップ、薫風、シンデレラ、サンタモニカ、ジプシーダンス、ビートルホーク、ニッケルバック、黄金クリーチャー、オレンジジュース、サンミラノ、ルーシー、Wコロン、三福星、キングオブコメディ

2004年3月時点での福岡吉本の感想

2007-01-27 | お笑い
過去に書いた記事を見つけたので、ちょっと載せてみようと思った。そんな感じ。

福岡吉本の芸人達がネタを披露する場所と言えば、吉本ゴールデン劇場(3月内に取り壊しで、新劇場は天神へ作られるらしい)であり、博多駅前のビル内(7階)にある。そこでは毎週木曜日にゴールデンニューカマーと称した福岡吉本若手芸人達の観客審査導入制(アンケートに面白かった芸人とそうでなかった芸人を書いて、次回から芸人達のランクが変動)をもった熾烈なネタバトルが繰り広げられるのだ。

前売券500円、当日券800円のゴールデンニューカマーライブ。どちらにせよ、当日の正午から整理券が配られ、それによって客席に入れる順番が決まる。俺は前売券を購入し、ライブ当日、朝からビル内で時間を潰しAM11時57分になったところで整理券を受け取りに行った。俺の番号は2番だった。当然俺は思った・・・正午前から配布してんのかよ!って。だが、俺の気合は十分だった。2番だぜ2番。出待ちとかしちゃいそうな番号でしょ?

感極まってかなり口語的になってしまった文章を謝罪する。さて、今回の出演芸人だが、名前が聞こえなかった人が何組かいたため、あの人はどのコンビかなどの点について曖昧な芸人もいるため、その芸人についてはじゃんじゃん割愛して書いていくのでご愛嬌。ちなみにこの日、男性客は俺だけという奇天烈な展開になった。福岡の男性はお笑いが嫌いなのか??

MCを務めたのはIMASOKARI(スペルミスがあるかも・・・)という芸人で、よくある片方が太っているタイプのルックス。だが初めのMCで衝撃的な事件が起こった。俺の連れが質問されたのだ!内容はヘルシア茶について。二言、三言喋ったという記念が出来たのが羨ましかった。まぁ俺も先週くらいに華丸・大吉の大吉をエレベーター付近にて生で目撃したので別にいいや。そしてMCトークが終了し、IMASOKARI以外の芸人がネタを披露するのである。

今回俺がとても面白いと思った芸人は、串間あつじというピン芸人と、パタパタママというコンビで、本当は他にも何組かいるのだが、名前が思い出せないので省略。この日の串間のネタは、取り調べ室の刑事役というありふれたシチュエーション。そして犯人役は予め録音された声を使うのだが、アフリカ系の外人という設定だ。外人相手に対応を困惑する風な刑事の尋問と犯人のセリフ、その駆け引きや喋り方が、オーソドックスと言えどとても面白かった。

そしてパタパタママは、突っ込みが駅のホームのベンチで電車を待っていると、突然やってきた路上ミュージシャンが勝手に歌い出したりするというもので、当然ボケまくりである。設定だけ聞くと二人の絡みが無い様に思えるが、歌の内容が相方の事でそれに対して突っ込んだりと、意外に、絡む部分が味付け程度にあって面白かった。ボケの人はどこかで見たことあるような顔(言ってる意味分かるかな?)で親しみ易いので、初めてこの芸人を見てもすんなり受け入れネタに引き込まれてしまうだろう。

ランクが低くてネタ時間が1分しか貰えない芸人は、笑いをとれないと強制暗転され、途中で打ち切られてしまう。今回、この対象になった芸人は俺の記憶によると二人ということなのだが、どちらもピン芸人で片方はお世辞にも面白いとは言えないネタで、もう一人はヤンキー漫談なるものをやっていた。ちょっと斬新な感じで、意外と受けそうなヤンキー漫談。途中でネタが強制STOPされたので、あの後どう展開するのか分からないが、キャラを客に固定させるうえでの前置き的なセリフが長過ぎたせいでアウトなのだと俺は思う。やはり通常より短い時間の勝負となると、数多くボケたもの勝ちという気がする。意図した笑いどころが少なすぎたのが唯一いただけなかった。

他にも様々な芸人が登場した。アメリカンパンクロックやアベドゥにどりあんず、どりあんずにいたっては福岡吉本を牽引するほどの芸人でM-1の敗者復活戦にも名前が載っていたことから察するとおり、文句無しにその日の中でも安定した実力を見せつけた。そしてアメリカンパンクロックはボケの方がネタを途中で忘れてしまうという失態をおかしてしまったため、残念ながら評価しようがない。また、アベドゥは以前観に行った時になかなか面白かったため変に俺が期待してしまったのか、俺的には全出演芸人の中で、中の下といった感じだ。どうにもフリがしつこいだけにしか思えず、ボケもそれほど笑えなかった。残念である。


ここまで読んでこられた方々は理解したと思うのだが、俺はお笑いが大好きである。殆どの芸人を尊敬している。お笑いと音楽、どっちの方が好きかと聞かれたら、今の俺には答えらない。どちらも俺の生命源のようなもので、俺の感覚の中で最高のジャンルとして存在しているからだ。これからも沢山の芸人が登場し切磋琢磨しながら良い笑いを作り上げて行くことだろうが、むしろ俺もその中に加わってしまいたいくらいだ。実力が伴わないのは重々承知だが・・・俺はお笑いや音楽のように、人の神経に直接うったえるようなものが潜在的に好きなのだろう。ちなみに俺、JALの飛行機に乗ると絶対に落語聴いてるんだ。でも、漫才やコントの方が好きだけどね。新作落語とかは普通に面白いよ。古典を楽しめるほど通じゃないのでヨロシク。

さくらんぼブービー

2006-09-23 | お笑い
2006年7月下旬くらいだっただろうか、ついに出た。これが、さくらんぼブービーの初DVD、その名も「さくらんぼディスコ」である。彼らは数いる芸人の中でも、ショートコントを生業としているタイプの芸人である。そのため、一つ一つのネタが基本的に短いのだ。それにも関わらず、このDVDには本編だけで74分も収録されている。オープニングとエンディングを省いても、ゆうに1時間以上は楽しめるのだ。どういうわけか半分以上が下ネタになってしまっているのだが、単に本人達の選択センスだと思う。いつかの初単独ライブ「ゲロンコ」にも行ってきたが、特に下ネタが多い芸風というわけでもないのだ。

さて、早速内容に触れてみたいと思う。基本がショートコントだというだけあり、目次にするとタイトルがとても多く、今までにTVやライブでやったネタから新ネタまで、まさにさくらんぼブービーの集大成とも言える作品である。それだけの数を全て紹介するわけにはいかないので、個人的に気に入っているものや特に印象的だったものをピックアップしてみたい。
・まずTVでもお馴染みかと思うが、「殺人鬼」である。セリフだけ聞くとまるで小学生のようだが、これが見事に斬新で面白い。彼らだからこそ出来る1本である。
・そして「鍛治君ど~こだ!?」というネタだが、これは八百屋の中に隠れている鍛治君(細長い方)を、TVの前の視聴者と木村君が一緒に探すというもの。木村君は音声のみで「鍛治君どこに居るのかなぁ~?」などと言っているのだが、このネタの真の面白さはエキストラにあった。鍛治君を頭に入れながらもよく画面を見ていると、リアクションの面白さというものが体感できるだろう。
・「古着作り」というネタもこれは相当ショッキングだ。やはり内容を詳しく書くのは気が引けるので、実際に見て感じて欲しい。では何故羅列しているのかというパラドックスはこの際放っておくのが吉である。
・半分以上が下ネタで構成されていることもあり、このネタは欠かすことが出来ない、それは「AVデビュー」である。単独ライブのゲロンコで、映像コントとして見たネタだ。もちろんデビューするのは鍛治君である。変にリアルなところが異様に気色悪く、特に鍛治君の上目遣い、そして流し目は男なら鳥肌ものである。
・また、同じくゲロンコでの映像コントで、これも相当な反響だったのだろう、「ドラマー」ほど斬新なネタはない。しかもDVD収録バージョンということなのか、以前見たものと違い、撮影風景が昼間になっていた。

幾つか印象に残るネタを列挙してみたが、他にも推薦したいネタや場面が豊富にありすぎて、どう言えばいいか分からないほどだ。たとえば鍛治君がカレーを美味そうに食べているところだったり、謎のアメリカ人だったり、その魅力はとても語り尽くせるようなものではない。
最後に私的な意見だが、さくらんぼブービーのネタは男うけすると思う。お笑い好きな人は往々にして女性が多い傾向にあるようだが、このDVDはむしろ男なら観るべしと言いたい。シュールでいてストレートな作品なので、比較的入り込み易いだろうと思う。

おぎやはぎ

2006-06-06 | お笑い
おぎやはぎの(Best)ライブDVD『JACKPOT』。単独でのコントが6本、東京03とドランクドラゴンを交えてのコントが3本入っている。1本のネタ自体が、およそ8分~20分と長いので、これだけのコントを観れるというだけで満足できる。しかも、傑作選なので1本1本のクオリティがとても高い。さらに全てのネタにおいて、副音声でおぎやはぎのアドリブ解説が聞ける仕様だ。解説とは言っても、実際はフリートークのようなものだが、ファンにはこれが非常に嬉しいのではないだろうか。

本編が開始すると、そこは突如おぎやはぎの特異な世界に染まる。1本目のコントは、消費者の小木が、セールスの矢作に騙されて、高価な品物を買わされてしまうというもの。あえて詳細は書かないが、このDVDは、どこを切ってもおぎやはぎ節であり、常に抱腹絶倒が待ち構えている。

副音声で本人たちが語っていたが、ネガティブな題材のネタが多い。これもやはり彼らの特色なのだろう。単独コント6本の題材はそれぞれ、悪徳セールス、ホモ、地球儀選び、痴漢、ホラ吹き、教え子に恋した中学教師、という具合だ。どのネタも甲乙つけがたいが、個人的には単独コントの中だと最初の2本が特に気に入った。

東京03とドランクドラゴンが参加する3本も、単独コントに負けず劣らずとても面白い。この2組は、ゲスト参加という枠ではなく、純粋にコント要員として登場する。なので彼らのことも好きな人ならば、このDVDの面白さは何倍にも膨れ上がることだろう。

締め括りとして、個人的に見所だと思うポイントを数点書いておく。
○ ホモネタと最後のコントで見られる、小木のぽっこりとしたお腹。
○ ドランクドラゴン鈴木の、妙な演技と露骨な失態。
○ 副音声に入っている、矢作の「小木との雑談は本当におもしれーなぁ」という言葉。

さくらんぼブービー

2006-02-28 | お笑い
http://jp.video.msn.com/v/ja-jp/v.htm
さくらんぼブービーは面白いね。しかし、彼らのコントをPCで観ることが出来るなんて・・・いい時代になったものだよ。こんなの見ちゃうと、ライブ行きたくなってきちまうね。けどね、一人で行くのは嫌なんだ。お金も無いしね。無いと言えば、うちには財産が無いんだよね・・・。