GOREとにゃんこの桃源郷

主観的にCDのレビューやら、日記やら、色々と。
ゴアとかメタルとかロックとか

2014.06.13 - ザ・プラン9

2014-06-13 | お笑い
 思い立ったが吉日、今回はDVDを全て所有しているファン視点から、お笑い芸人グループであるザ・プラン9のレビューを書く。ファンのファンによるファンとしての応援コメントだけでは、参考にならないと思うため、「プラン9自体が初見なら」と「笑い密度」、「芝居寄り度合い」について、それぞれ星5つまでで評価させてもらう。笑いに対する食指は人それぞれのため、独断と、或いは偏見も含まれてしまう可能性に関して、予め断っておく。参考までに、私が好きなお笑いは、磁石、エレキコミック、東京ダイナマイト、二丁拳銃などである。また、私が思うプラン9のスタイルは、東京03の芝居指向と、二丁拳銃の上方演芸の血を併せ持ったような方向性だ。今回レビューにあたるDVDは、全て本公演のものにした。これらとは別に、プラネット9というオムニバスのコントDVDもリリースしているが、それらはあくまで純度100%のコントであり、お笑い好きであればどれも一様に推薦でき、冒頭に書いた、ただの応援コメントに成り下がることを危惧した結果、省く方向にした。また、これら本公演のDVDは、リーダーでもあるお~い久馬(脚本家としては久馬歩名義)もしくは影の構成員として舞台には出ないが、演出や脚本を担うことがある覚王山によって描かれる物語を土台に、お笑い要素が加味されている。長尺のロングコントと捉えることも可能ではあるが、その辺りは少々、他の芸人と比べて特殊なため、(初見の方は)前情報無しでは悪い意味で期待を裏切られてしまうおそれがある。しかし、そんな人たちにこそ知って欲しいという思い、DVD選びを失敗したことにより見限られては勿体無いという思い、無性にそわそわして眠れないから何か書くかーっつう衝動から、こうして筆を取った、正確にはキーボードに左手をスタンバイした次第である(ほとんどの場合、タイピングは左手だけで行っている)。


12th「サークルS」
 ネットにてチャットが流行してから暫くした頃だったか、今となっては昔流行した時事、自殺(Suicide)サークルをテーマにした話。テーマが暗いこともあり、決して明るく茶化すような作りでない為、これだけではお芝居の人達、と勘違いされかねない。だが、特典映像のボケ合いも加味して考えれば、笑いと演技、双方バランスはかなり取れているはず。また、彼らはこのような物語の中では、作中のキャラクター名を用いることを徹底している為、以降のDVDに関しても、その点は初見に優しい。
 ※普段通りの呼び名でないということは、そのキャラとして芝居をするということ。これにより、日頃ネタなどを観ている人にだけ向けたボケがし辛くなる。そのため、初見でも安心と言える。
初見向き ★★★☆☆
笑い密度 ★★☆☆☆
芝居寄り ★★★★☆



13th「西暦二〇〇X年四月一日、禁洒法ヲ施行スル。」
 久馬さん脚本の話は、アンダーグラウンドなテーマが多い。物語の中でも、役者が芝居するという話。中盤までは明るいノリで、とりわけ笑いの量が多い。テーマを変えて試行錯誤する、という設定のため、ネタの種類も豊富で、個人的にはかなり好きな作品。ちなみに私のプラン9初見作品もこのDVDなので、「ちゃんとした演技パートがある」にも関わらず「笑いの部分でも十分に面白い」という、二段構えの驚きが得られた推薦品だ。芝居に関しては、ほとんど終盤に集約されているので、非常に熱演ではあるが、全体的に見てあまり芝居寄りと言えないだろう。
初見向き ★★★★★
笑い密度 ★★★★☆
芝居寄り ★★★☆☆



14th「The Ten-Show」
 歴史上の偉人に転生する(生まれ変わる)ため、その方法を研究する医学生たちの話。ゲスト出演もあり、ネタの一部にしても、よりお笑い好きな人のほうが向いているだろう。かなり大きな笑いの部分が、ネタ元を知らないとよく分からないだろうと思う。全体的にコンスタントに笑いが入る為、お笑いとして安心して観られるが、その分、芝居の要素が薄れている。前半でもし、好意的に受け取れないとしたら、後半は学芸会と思われる危険性を孕んでいる。そういう意味では彼らのスタイルを知らない人には、少々お薦めし難い。
初見向き ★★☆☆☆
笑い密度 ★★★★☆
芝居寄り ★★☆☆☆



15th「弁斗とジェッ太~大阪ブレインドレイン~」
 漫画家として荒稼ぎするチームの物語。客演の竹中絵里(現:幸田恵里)は、プラン9の公演で、多数の作品に出演する常連女優だ。話自体はよくある感動系のため、理解に優しくとっつき易いだろう。また、各々がプロの漫画家を目指している、という設定を利用して、描いた漫画を再現する完全なコントパートが存在するのは、お笑い好きにとって嬉しいところ。この手法は話の繋がりを無視できるため、おそらく作り手としても中弛みを解消し易いだろうし、観る側としても多くのパターンの笑いが得られるので嬉しい。また、それぞれが実際に漫画のようなキャラ付けがされているため、初見でも個人の区別がし易いだろう。ただ少々、子供向けと捉えられてしまうおそれもあるにはある。あまりブラックな傾向にないのは、脚本が覚王山ゆえと思う。
初見向き ★★★★☆
笑い密度 ★★★☆☆
芝居寄り ★★☆☆☆



16th「こわがり」
 泥棒と医者の奇妙な繋がりを描いた物語で、「世にも奇妙な物語」のような、恐ろしさとミステリアスな要素が入る脚本は、久馬さんらしさである。毎回恒例の、アドリブミニゲームコーナー(いつも5分程度)は今回もあり、全作品の中で一番面白かった。とはいえ、初見だと伝わらないと思うので、このDVDを観賞する前に、他のプラン9作品を観ておくことをお薦めしたい。ちなみに今作に関しては、パッケージのほうがよっぽど怖いわけだが?怖がりたいのはこっちのほうですけどみたいな?的な話もあるとかないとか。
初見向き ★★☆☆☆
笑い密度 ★★☆☆☆
芝居寄り ★★★★☆



17th「アオいアオいアオい空」
 覚王山脚本の、まったく毒気の無い作品。ギブソン扮する人気キャラの出てくる、青春ロードムービー。もう少し笑いを減らしたら、どこぞの劇団が市民会館にやって来て、戦争の話を上演し、社会見学で見に行かされる、ような内容。客演の竹中絵里と土平ドンペイも、主要人物として出ずっぱりだ。爽やかで女性人気が高そうに思うが、初見でこれを観たとして、ところどころ笑いを欲しがる劇団員、に見えなくも無いという不安はある。見易さに関しては、ずば抜けて高いものの、お笑いらしくなさが初見向きと言えないような気がする、そういう意味で評価が割れそうである。爽やかな青春コメディ。
初見向き ★★★☆☆
笑い密度 ★★☆☆☆
芝居寄り ★★★★☆



18th「編集者竹一平の苦悩」
 小説家の竹一平が、個性豊かな作家陣に翻弄される、そんな苦労を描いた話。これを観るとなかなか大変そうだな、と印象付けられるが、ことサザエさんに於いてはノリすけこそストレスが無さそう。このお話も、小説家の話と言うことで、それぞれの作家が書いた話、としてオムニバス形式にコントパートが組み込まれる。そうした連続で、最後にそれらを総括した結びのコントで締めるため、構成としても通常のお笑いコントDVDに似た作りである。
初見向き ★★★★★
笑い密度 ★★★★☆
芝居寄り ★★☆☆☆



19th「7-8×4月」
 客演が多く、基本的にはスポ根ものなので、初見ではおすすめし難い。プラン9のコント中においても人気のキャラが登場するのは魅力的。また、ジパング上陸作戦のチャド・マレーンが特典にまで単独出演という優遇ぶりには驚かされた。実際、劇中に於いて、なくてはならない重要なキャラクターであるから納得できる。野球をテーマとしているだけあって、最低でも9人必要、試合には審判も要るため、さらに1人必要になる。そう、出演者の半分がプラン9のメンバー以外で構成されている。そこにきて、濃いキャラクターを起用しているため、当のプラン9たちの影が薄く、初見にこれを選択しても、チャドにばかり目がいくことだろう。「こっちのDVDにはチャド出てくるかなぁ?」と期待されては本末転倒だ。
初見向き ★☆☆☆☆
笑い密度 ★★★☆☆
芝居寄り ★★★☆☆



20th「なゐ震る」
 地震をテーマにした、地震研究生たちの話。その内容もあって、3.11以降、敬遠する人は多いだろう。勿論、これ自体はそれより何年も前に作られたものなので、当人たちには何の悪意も無い。あの災害によって、現地ではなくとも心に痛手を負った人は多いだろうと思う。最後まで観れば解るが、かなり真面目な内容のため、フラッシュバックの恐れもある。だから安易に薦めることが憚れるのだが、全作品の中で、これは特に笑いが多い。実際にかなりの規模の大地震が起きたことで、この作品の世界観に「ありえなくもない」という説得力が加わった今こそ、お笑いの場面とシリアスな場面とのギャップが、互いに笑いと恐怖を増幅させることだろう。重ねて述べるがフラッシュバックし兼ねない人にはお薦め出来ない。
初見向き ★★★☆☆
笑い密度 ★★★★★
芝居寄り ★★★★☆



21st「銀行ノススメ」
 客演も多く明るい雰囲気の物語。とある銀行の、日常の風景を描くが、最終的には久馬節が炸裂する。明るく楽しく、舞台劇としては好印象だが、当のプラン9は活躍の量(出演時間)にかなり差がある。たとえばメンバーの中で鈴木司とヤナギブソンの出番が非常に少ないのが残念。初見でこれを選んでしまうと、面白さは別にして、メンバーの個性などが伝わらないと思うので、初見向きではないと思う。
初見向き ★★☆☆☆
笑い密度 ★★★☆☆
芝居寄り ★★★★☆



22nd「功夫ジョン完全版」
 本公演の中でも長編の部類で、題名通りカンフーを題材とした覚王山脚本の作品。ジャッキー・チェンやブルース・リー、サオハン・キンポーなど、往年のカンフースター映画が好きなら必見。好きではなかったとしても、他作品と比較して笑いが多いほうなので、初見でも安心して楽しめるはず。客演も多いが、全員が主役として見られる(それぞれバックストーリーを感じさせる)ように、よく作りこまれていると思う。覚王山の脚本は、本業だからというのもあるだろうが、誰もが楽しめるよう、毒の無いテイストで仕上げている。ゲスト出演には、最近「吉本新喜劇」の新座長に就任したことでもお馴染み「すっちー」が、すち軍曹を披露してくれる。しかも、この作品は、まだビッキーズ解散前のため、今はお笑いから引退してしまった木部ちゃんも観られる。あとは、新喜劇のターミネーターも大活躍している。
初見向き ★★★★★
笑い密度 ★★★★☆
芝居寄り ★★★☆☆



23rd「仇男」
 本公演のDVDで、鈴木司の活躍が観られるのは、残念ながらこれが最後となる。この脚本は、物語開始時点で久馬さんらしいブラックテイストに溢れている。そもそもの設定が「憎い人を1人だけ殺しても許される仇討ち法という法律が実験的に施行された」という、バトルロワイヤルを彷彿とさせるようなもの。実際、人によっては苦手であろう場面が、かなり大胆に登場する。最後の大オチも含めて、面白いというより怖いという印象として残りかねない。そういう意味で初見向きではない。そして、メンバーそれぞれの役どころが、衣裳も含めてハマリ過ぎるほどハマっていて秀逸だ。ひとつ惜しいのは、有終の美を飾るべき鈴木司が、これ以上ないほどスベっている部分が、このDVDに残ってしまっていることだろう。
初見向き ★☆☆☆☆
笑い密度 ★★★☆☆
芝居寄り ★★★★★



SLIDE AWAY,SLIDE DOWN.
 気付いただろうか、4人組となって再スタートを切ったためか、本公演のナンバリングが無くなった。そしてこれは覚王山の脚本なのだが、晩秋公演の名を恣にすべく、異様に暗い。話自体が異様に暗く、さすがに彼ら自体、歴が長いだけあって、演技が上手い。上手い所為で余計に暗い。途中からきっと、お笑いを観ているとは到底思えないだろうから、初見で観るべきではない。また、この作品だけ何故か、コントDVDとセットになったBOXでの発売もある。これだけでは笑い成分が無さ過ぎる、という恐れからの配慮だろうか。セットになっているのは「ウルグアイから来た男」で、プラネット9の流れを汲むコントライブを収録した作品。勿論そちらも単体で発売されている、正規のライブDVDである。もし購入するなら、ぜひBOXで買うことを推奨したい。
初見向き ★☆☆☆☆
笑い密度 ★☆☆☆☆
芝居寄り ★★★★★



室内の人々
 前半は、ヤナギブソンの初脚本「お誕生日壊」、後半が久馬さん脚本の「a room」という2本立て作品。どちらも登場人物が違うのだが、マンションの一室で誕生会が行われている時、その隣の部屋では……、そういったシンクロニシティが楽しめる。笑いもコンスタントに詰め込まれているだけでなく、物語自体も後半で盛り上がりを見せるため、笑いと芝居との調和にバランスがとれた秀作だと思う。前半のギブソン脚本が、最後まで緩やかに進行する為、その時間全てがフリでしかないように見えるのが、些かせつなくもある。特典映像のミニコーナー別日バージョンも、本編が気に入ればきっと気に入る。初見で観るのはどうかと考えた場合、この作品でもとりわけ大きな爆笑の場面が、間違って捉えられる可能性があるようにも感じられるが、危ぶむべきはそれくらいである。
初見向き ★★★☆☆
笑い密度 ★★★★☆
芝居寄り ★★★☆☆



何かが正解です
 これは、プラン9とは別に鈴木おさむの脚本による公演という、新しい試みの作品。彼自体が有名作家なので、さすがに解り易く、万人受けするであろう内容に仕上がってる。ある謎解きのために、みんなで過去を振り返る。同じ出来事でも、視点が変われば、全く別の話になってしまう。そうした連続で、最終的に謎解きとなるのだが、如何せんTVのバラエティっぽさが強い。「こういう流れで、こんな話になります、ここで何か面白いことを幾つかお願いします」という雰囲気のため、煎餅でも齧りながら観るような作品となっている。話にリアリティが無さ過ぎることも、せっかく演技できる人間を使うのに宝の持ち腐れに思える。時間の短さから、おそらく見易くコンパクトにまとめることを意識しているのだろうが、あまりにも説明不足なため、これまでのプラン9作品と比較して陳腐である。初見でこれだけ観てしまうと、何処にでもいる普通のお笑い芸人、として映りそうだ。本人たちが望んで方向性を変えようとしているならそれまでだが、これまでに培ってきた高い演技力を活かさないのは、正直勿体無いと思う。舞台演劇でもあり、お笑いでもあり、そこが彼らの魅力の一因と言えるため、折角なのでプラン9にしか出来ないものが観たい。今まではそうだった、しかしこれは違うと思う。
初見向き ★★☆☆☆
笑い密度 ★★★☆☆
芝居寄り ★☆☆☆☆



ザ・プラン9 are
お〜い!久馬(ボケ)
なだぎ武(ボケorツッコミ)
浅越ゴエ(ボケorツッコミ)
ヤナギブソン(ツッコミ)
and
覚王山(脚本or演出)

ex.
鈴木つかさ(ボケorツッコミ)


ツッコミは最年少のギブソンだけと思われがちだが、実はなだぎ、元々ツッコミ(顔と動きが当時からボケなくっていたが)だったため、ツッコミも問題無くこなせる。久馬さんは脚本がメインなっているくらい物書きが得意で、よしもとミッドナイトコメディでは、ゴエさんがレギュラー出演しているにも関わらず、久馬さんは脚本のみで一度も出演していないほど。

さくらんぼブービーの解散

2010-02-02 | お笑い
 今更この話題というのも、旬を過ぎていると思う。ただ、解散という報告を知ってから暫く、溢れんばかりの驚きと悲しみに包まれ、何のメッセージも書く気になれなかった。2009年末、単独ライブで発表されたという解散の事実は、その翌日、Mixi内の本人の日記で知った。最後に行われた単独ライブの題名は『Birthday』である。二人がそれぞれ新しい道を歩み始めるといった、生まれ変わりを想像してしまう。新しい道であるものの、ピン芸人と放送作家に分かれるだけで、全く笑いを扱わなくなるのではない。
 異質な雰囲気をもつ、あの独特のコントが見られなくなってしまった。そう思うと悲しいが、今までに発売したDVDを所持しているのは、せめてもの救いだ。

 彼らは常に、新しい笑いを模索し、提供してくれていた。総ての活動が、前衛的であったのかは分からない。しかし、少なくとも私が観たDVDやライブに於いては、頑ななまでに斬新な笑いを披露していた。よく分からないものや、奇抜なものに対し、前衛的という言葉で統括してしまうのは、世の中の悪癖として語られる最たるものだ。ゆえに、本来の意味で前衛的だと言えるのか、その答えは時代の変遷に委ねるほか無い。ただ、彼らは決して大衆的と言えない笑いを、おそらく自分たちのために、ひいてはお笑いの未来のために演じていた。そして、彼らが思う面白さに、多くの人々が惹き付けられ、納得していたはずだ。それは、単に新しいと思ったからではない。彼らの笑いは面白いと、確信していたためである。これは彼らが、衆に抽んでた、抜群の発想力を備えていただけではない。発想を、笑いに変える、類稀なる技術力も持ち合わせていたと言える。
 時代がどう移り変わってゆくかは誰にも分からない。それゆえ、現代を生きる私たちは、次のような宣言が可能だ。解散こそしてしまったが、さくらんぼブービーは「面白かったお笑い芸人」などではなく、今なお「面白いお笑い芸人」として現行なのだと。

キングオブコメディ

2009-09-29 | お笑い
 『誤解』
発売日 - 2009/01/21
価格  - 3500(税込)
収録時間 - 107分

内容
■SIDE.A(コント)
 アナウンス
 集会
 教習所
 出張
 ウエイトレス

■SIDE.B(映像)
 キンコメの宣伝活動 IN 下北沢
 ダジャレネーター
 世界はじめてさん 2007
 高橋のカツゼツを検証してみよう
 MC高橋のテーマ

■BONUS TRACK
 野鳥
 YATTE YATTE レボリューション ベストリミックス
 世界はじめてさん 未公開ボツテイク


2007年1月に、シアターサンモールで行われた単独ライブを収録したDVD。コントは本数が少ないものの、1本の時間は長めなので、全体のボリュームはなかなかのものだ。ボケ・今野くんは、いつも通り狂ったキャラクターで、ツッコミ・高橋くんのカツゼツは相変わらず悪い。つまり、キングオブコメディ好きには、とても面白いということだ。また、昔TVで早朝に放送されていた、「世界はじめてさん」シリーズの新バージョンが収録されているのも嬉しい。特典のボツテイクには、本人達による副音声での解説も付いている。映像ネタには他に、「高橋のカツゼツを検証してみよう」がある。これは、音声認識機能を搭載したカーナビを利用して、高橋くんのカツゼツを検証するというものだ。個人的には、これが爆発的に面白かった。それと、特典の「YATTE YATTE レボリューション」が非常に懐かしく、収録されていることに歓喜した。

高橋くんの痴漢容疑が冤罪だったことを祝して、持っていない人は金融会社の世話にならない程度に買うべき1本だ。

アンジャッシュ

2008-11-28 | お笑い
 「あ~ん、じゃっしゅ!」でお馴染みのアンジャッシュがリリースした単独ライブDVD「~Third Eye:開~」がこれだ。エンタの神様や、爆笑オンエアバトルなどで、彼らのコントが面白いと感じたことのある人なら、確実に満足のいく内容である。というのも、今となってはTVでお馴染みのネタも、このDVDに収録されているためである。やはり、よく練られたネタの数々で楽しませてくれるのは言うまでもないが、オープニングでの伏線がエンディングで回収されるという巧妙さは圧巻だ。
 基本的には児嶋がボケを担当し、渡部がツッコミなのだが、コントの特性から、ネタによって役割が変化するものも多々ある。さらに付け加えるなら、渡部と俺は誕生日が一緒だ。
 通販の最大手Amazonで高評価を獲得しているがその通り、このDVDは間違いなくアタリである。

※2003年8月のライブを収録した作品。

インスタントジョンソン

2008-11-25 | お笑い
 インスタントジョンソン初単独ライブのDVD「おつかれちゃ~ん!!」である。彼らの世界観がたっぷり詰まったコントのオンパレードに、抱腹絶倒は必至。不良に勉強を教える家庭教師のネタや、リストラをテーマにしたネタ、そういったコントとは別に、愉快なVTRも収録されている。さらに最後は、楽屋でメンバー3人の談笑を収録。このようなショットは、コアなファンには生唾ものだろう。
 そして特典映像の1つである「みんなのおつかれちゃ~ん」は、本編がひとしきり終結してから流れるので、ほのぼのした気分になること請け合い。
 コントは録音が小さいので、音量が心配になるほか、本編の収録時間が70分強と若干短い気もするが、どれも質が良いので十分に楽しめる内容に仕上がっている。仲が良さそうなところにも好感が持てる。

 収録......コント8本
   ........VTR4本
   .....特典映像4本

エレキコミック

2008-11-19 | お笑い
デタラメ オン ザ ビーチ
better ××

 エレキコミックの単独ライブでのコントを収録したDVDである。デタラメオンザビーチは、VTRとコントが半々くらいの割合で入っている他、彼らの歌のPVが入っている。しかし、値段の割りにコントの数が少ない(副音声の解説によると、大幅に削られたらしい)ので、相当なエレキファン以外は購入を控えたほうが懸命かもしれない。
 対してBetterXXは、エレキコミックらしいコントのオンパレードなので、誰にでもお薦めできる作品となっている。俺は、やっつんの顔と声なら何を言われても笑える。ところで、時事ネタが一箇所あるので、まだ観ていない人は急いで購入しよう。あと、昔の漫画及びアニメを観ていれば、より楽しめるコントが収録されていることを付け加えておこう。

 2008/11/19に発売の、『Garlic』については、購入したがレビューはしないのだ。というか、お笑いに対してのレビューは、さほど意味が無いような気がしているのだ。何故かと言うと、俺自身がお笑いのレビューサイトを全く見ないからである。それに、買った人が100%楽しめるようにしたいので、詳しい内容について書けない。となれば、他に何を書いてよいものか解らない。以上の理由から、お笑いに関しては単に紹介だと思っていただいて良いだろう。

2丁拳銃

2008-11-17 | お笑い

『百式 2004』
 100分間、ぶっ続けで漫才をするという、2丁拳銃だからこそ可能な芸当を披露する。オープニングからエンディングまで、DVD上でもしっかりと通して観ることが出来る素晴らしい作品だ。彼らはもはや漫才の老舗とも言えるほど熟達しているため、これがつまらないはずが無い。前半から中盤に掛けてヒートアップしてゆく構成は、実によく練られている。一度観始めたら、途中で一時停止することすら惜しくなる。
 2丁拳銃はボケの小堀とツッコミの川谷からなるコンビだが、この百式においては、時折ボケとツッコミが入れ替わったりもする。そして終盤になると動きのあるコントを盛り込んで、肉体・精神とも完全燃焼した雰囲気が伝わる。
 終始楽しめるだけでなく、始めから観るほど面白い、他に類を見ない内容だ。漫才好きに是非ともお薦めしたい作品。



『百式 2007』
 毎年、百式のDVDを出す2丁拳銃。ここまで毎回だと、いい加減ネタも尽きて、無味乾燥になっているかと思うかもしれない。だが、彼らは衰えを知らない。音楽活動をこなしながら、何故これほど漫才が巧みなのだろうか。このDVDにおいても、2丁拳銃ならでは、それでいて面白いネタが盛り沢山である。ただ1本のセンターマイク、他の小道具は一切使わない、ひたすらストイックな本格派漫才。
 特典映像として、他の芸人も交えたコント集も入っている。お得だ。

とろサーモン

2008-11-14 | お笑い
ご指名・ご購入ありがとうございま~す!~感謝してます編~

 英語ネタが上手なことで知られる、とろサーモンのコント・漫才集だ。本編よりも特典映像のほうが長いという異色作で、特典はレンタル版だと観ることが出来ないらしい。つまりこの作品を楽しみたければ、購入するほかないのだ。
 内容は前述の通りコントと漫才が収録されている、オーソドックスなものだ。彼らをメジャーにした"すかし漫才"も入っているので、それしか知らない人でも安心だ。
 さて、このDVDに限っては、やはり特典映像に焦点を当てないわけにはいくまい。まずショートコント、一発ギャグ集が面白い。彼らの器用な芸風に、感心さえさせられる。それに、これだけでも沢山入っていることが素晴らしい。
 そして、不動産屋コントのリアリティ・ヴァージョンがある。これは、実際に店内で撮影したもので、観客の笑い声などもなく、ドキュメンタリー風である。本編の不動産屋と細部に違いがあることが嬉しい。
 箱男という映像もあり、村田が久保田に箱を被せて、それからの一部始終を観察するという内容である。
 また、久保田と彼の仲良し芸人たちで温泉旅行に行く企画がある。実は久保田以外は全員仕掛け人であり、裏で村田がドッキリを仕掛けるというものだ。リアクションがとても良いため、ドッキリ好きには堪らないクオリティだ。
 さらに、久保田に催眠術をかける企画もある。とても面白いのだが、後半は気色悪いので、若干覚悟して観るといい。
 他に、吉本男前ランキングで上位に君臨する村田の、イメージビデオ的な映像がある。これは、チュートリアリズムの1作目に入っていた、ハンサム徳井と同種の内容なので、ノンケの男性視点から観る限り、かなり気色悪いので注意が必要だ。一部の女の子だけが楽しめるのだろう。

 といったように、どちらが本編なのか分からないほど満載な特典があるので、それだけでも買う価値があるだろう。漫才好き、コント好きの他、企画もの好きにまで諸手を挙げて推薦できる作品だ。


DVD
2007/10/31発売

トータルテンボス

2008-11-13 | お笑い
  コンビ名;トータルテンボス
  題名;漫才ベストライブ しのびねぇな。かまわんよ。
  Format;DVD
  発売日;2008年11月12日
  価格;3,050~3,990(定価)



 トータルテンボスの初単独DVDが、遂に発売された。以前は千鳥とのコラボレーションDVD『YAKARA!』を出しているが、純粋に彼ら自身のネタが楽しめるのは、これが最初となる。
 漫才ベストライブと銘打っているだけあって、ネタは全て漫才のみの収録である。それも、鉄板と言えるネタの数々が存分に詰まっているので、トータルテンボスのファンであれば満足すること間違い無しである。
 漫才と漫才の間には必ず、短編のVTRネタが入っている。そのほとんどは、ボケの大村が、ツッコミの藤田に、ドッキリを仕掛けるというものだ。台本通りとも思えるほど見事な引っ掛かりぶりを見せてくれる藤田は、とても見応えのあるものだ。
 更に、本編だけで115分というランニングタイムであるほか、特典映像が40分近くにも及ぶ大作なのだ。そして、このDVDを観終わった後、ツッコミの藤田が愛くるしく見えてくることだろう。トータルテンボスの魅力が存分に詰まった逸品、ファンならずともお薦めだ。

 ところで、オープニング曲はマキシマムザホルモンだ。

冬の陣

2008-10-30 | お笑い
 さて,秋を満喫していると,今日は普段より肌寒いことに気付きました。そう,遂に最高気温が20℃を下回ったのです。先日の夜の北風といい,早くも冬の匂いが到来しています。そしてこの冬は,お笑いDVDの発売ラッシュでもあるのです。

 まず,つい先日の10/22に発売した,U字工事の「北関東ナンバーワン!」という作品。近頃,人気絶頂の彼らが,栃木の方言を存分に活かした漫才を魅せてくれるはず。
 そして,以前に千鳥とのスプリットDVDを出していたけれど,単独DVDは初となるトータルテンボスの『漫才ベストライブ「しのびねぇな。かまわんよ。」』は11/12の発売予定。これは既に予約済なのです。
 11月は楽しみが盛り沢山です。11/19にエレキコミックの単独ライブ「Garlic」のDVDが発売する他,二丁拳銃の「百式 2008」も発売する,素晴らしい日が待っています。両コンビ,長年のライブで培われてきたコント,漫才の実力は折り紙つきです。
 そして,今年の締め括りは12/10発売,流れ星の単独ライブDVD「岐阜浪漫」で決まりでしょう。ハマカーンも単独DVDを発売し,そろそろ流れ星の番だと待ち侘びていた矢先の朗報ではないでしょうか。
 来年の話をすると鬼が笑うと言いますが,鬼まで笑わせてしまうキングオブコメディの単独ライブDVD「誤解」は2009年1/21の発売です。痴漢容疑により,休業だけでなく予定していたDVD発売も立ち消えになってしまった彼らを,遂にDVD上で観られる日がやって来るのです。ファンならずとも,生唾ものの一大ニュースと言えます。

 さぁ皆さん,寒い冬など笑いの熱で昇華してやろうではありませんか!



 僕は、明日から5連休なので、とても嬉しいです。それは、体が休まるのと同時に、通勤などの精神的苦痛からも解放されるからに違いありません。さらに、明日の金曜日は、給料というものが、僕の口座に振り込まれるはずなので、今から待ち遠しいです。いつもは、お金を下ろす際に手数料が盗られていましたが、明日は一般の人にとっては平日なので、手数料無しで大丈夫なのです。大した額ではありませんが、手数料とはいえ塵も積もれば堪忍袋の緒は切れるのです。積雪時の電線と考えて差し支えないかと思われます。Fuckin' Bitch !