2nd Stageトラバース

50代で転職し、第二の人生スタート。
もがいて、笑って頑張るおやじをお届けします。

“救え!おもちゃ” 出動!緊急おもちゃ病院24時

2020-12-21 07:13:06 | 日記
「16:00から“おもちゃ病院”が来ます。壊れたおもちゃなら何でも持って来てください」


市のボランティアで「おもちゃ病院」なるものを知った。

「おもちゃを持ち込む家などあるのだろうか」


使い捨て、断捨離、修理代より安い商品。
しかし、物には人間の“心”が乗り移る。


特に子どもにとって“おもちゃ”は無二の親友、大事な宝物になり得る。


大人にとっては“くだらない品”であっても。



物を大事にする“心”は大人が育んであげるもの。



クリスマスにおもちゃをプレゼントするように、大事なおもちゃを修理してあげるのもビッグプレゼントだろう。

おもちゃ病院開業。

おもちゃ「パトカー」入院決定。


続々と患者様ご来院。


「治療費はいくらですか。社会保険は使えますか」


「無料です」


本当に丁寧に、キレイに治します。


ティラノサウルス様、顎関節症で口が開かなくなり全治2週間、入院。

その横では“あんパンマン”様、喉荒れにより声が出ず、全治3週間、入院。




夜になっても患者が絶えることはなかった。



すごいボランティア。
夢がある。



「おもちゃ病院」のドクターは皆さん、現役を引退された高齢の方々。

「そんなに治せるものですか」


「殆んど治せるね。テレビゲーム系はダメだけど」


「本当に無料なんですか」

「そうだよ。ボランティアだから。君もやるか、ハハハ・・・」


寂しくなった頭髪に、サンタの赤い三角帽はお世辞にも「お似合いです」とは言えないが、三人のご高齢“おもちゃドクター”は、間違いなくこの日のマンションイベントのヒーローだった。