万が一のために、灯りは点けておく事。ラジオか音楽は音量が小さくても流しておく事。
外に出てみる。
「助かった!野宿成功!」
近くで野生のネコが平然を装い、野宿程度で感動している人間をあざけ笑っていた。
「神様、ありがとうございました」
木更津よ、いつもありがとう。感謝しかありません。
大好きな館山方面に向かい、
ソロキャンプの注意点をネットで調べ、すぐに実行した。
「草木も眠る丑三つ時」
ことわざのとおり、この時刻は周囲が静まりかえる。
「変な奴だって、この時間はテントを襲わないだろう。(こんなところでキャンプしている自分が一番変か)」
「あと二時間、あと二時間・・・」
思いながらうとうとしていたら、夜が明けていた。
外に出てみる。
「助かった!野宿成功!」
生きてる実感が体に溢れていた。
「あー、凄く嬉しい。何なんだこの感覚は」
近くで野生のネコが平然を装い、野宿程度で感動している人間をあざけ笑っていた。
闇のカーテンが上がるのは一瞬だ。
「神様、ありがとうございました」
早々にテントを撤収し、ソロキャンプの痕跡を消す。
木更津よ、いつもありがとう。感謝しかありません。
さぁ、歩けるところまで歩いて帰ろう。
大好きな館山方面に向かい、
「いつかは野宿だけで銚子まで」
新しい目標に思いは馳せるのだった。