釣りのラインがナイロンから新素材PEラインに変わったことでロッドガイドは形状に大きな変革が必要になった。
しかしガイドリングにも角度がつくので実際のリング径よりラインが通る範囲が狭くなりラインが通過しにくくなる。
しかし、この形状だと取り付け部分が二ヶ所になり、ロッドの曲がりに影響を及ぼす。ガイドも重量増となった。
ガイドの足の幅を広くし、前傾させる。一方でリングは別角度の傾斜にしてラインの通り道の幅を狭くしないようにしている。
性能もいいがお値段も高い。
ロッドのガイド交換をする時は何故ガイドの形状が違うのかを知っていると面白い。
最大の要因はPEラインのしなやかさによる“ラインのガイド絡み”だ。
ルアーを投げた時、ラインがガイドに絡んでトラブルを発生させる。
ナイロンではあり得なかったトラブルだ。
第一世代のガイド形状
足が細くてロッドとの角度が垂直。
この細い足にラインが絡みつく。
この絡み付きを前方に逃がそうと、角度をつけたのが第二世代ガイド。
しかしガイドリングにも角度がつくので実際のリング径よりラインが通る範囲が狭くなりラインが通過しにくくなる。
そこでリング角度は垂直で、ラインを逃がすサイドバーを付けたのが第三世代ガイド。
しかし、この形状だと取り付け部分が二ヶ所になり、ロッドの曲がりに影響を及ぼす。ガイドも重量増となった。
そして出来たのが第四世代の最新ガイド、Kガイドと呼ばれるガイドだ。
ガイドの足の幅を広くし、前傾させる。一方でリングは別角度の傾斜にしてラインの通り道の幅を狭くしないようにしている。
性能もいいがお値段も高い。
ロッドのガイド交換をする時は何故ガイドの形状が違うのかを知っていると面白い。
釣具メーカーのカタログを見ても古いガイド形状のものが付いているロッドが掲載されていたりする。
価格帯や用途設定とか、販売戦略が見えたりして面白い。