熊本県の阿蘇地方で毎年行われる「阿蘇の野焼き」は2月頃から開始される。
(阿蘇牧野からの絶景)
運営の中心は牧野の畜産家、農家さんだがそれを支えるのは野焼きボランティアに応募した一般人だ。
会費は年間2,000円。
そう、ボランティア活動で参加するのに、2,000円を会費で支払う。
熊本に限らず福岡からの参加者も多く、東京からも参加者する方がいる。
ボランティア活動の本音、本質。
人は理屈が明確で、自分に利益があり
何より使命感や情熱に絆されて
“動く”。
何故、阿蘇のカルデラで大規模な野焼きをするのか(理由)。
ボランティアに参加したら、立ち入り禁止の牧野に入れて絶景が拝めて、安く、美味しい赤牛肉が食べられる(利益)。
何より阿蘇の草原を守らなければならない使命感を熱く語られる(情)。
会費を払ってでもボランティアに参加する、人が動く理由がここにある。
人を動かすには理と利と情。
それが揃っていなければ人は動かない。
上司がいつも語っていた信念。
自分の立場に置き換えた。
町内夏祭りをやる理由は。
参加スタッフに何の利益をもたらすのか。
夏祭りを熱く語れるか。
ボランティアも会社も人を動かす点で同じだ。
「やってくれ」「お願いします」だけでは人は動いていただけない。
「三拍子は揃っているか」
いつも自分に問いかける。
(阿蘇牧野からの絶景)
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