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カッコウの卵は誰のもの / 東野圭吾

2013年04月09日 | 読んだ小説
将来有望なスキー選手の娘を持つ父親である主人公の、思考、行動がとにかく変過ぎて納得がいかない。

父親と娘が本当の親子ではないと唯一知っている人物が、事故で意識不明になって生死を彷徨っているのなら、
これいいとこ幸いに黙って隠し通しておけばいいだけなんだし、娘の異母兄が骨髄性白血病で、
もしかしたら娘がドナーになれるかもしれないとしても、主人公の父親にしてみればそんな異母兄なんて他人なんだし、
何よりも第一将来有望なスポーツ選手の娘を、身体に負担のかかるドナーになんてしようとするはずがない。

真犯人が別の人物を使って、娘の乗るバスに仕掛けをして怪我をさせようとしたのも、
それで事故っても何も怪我しないかもしれないし、逆に下手をすれば死んでしまうかもしれず、
丁度いい程度に怪我をさせようとするのには、あまりに確実性に欠ける犯行で納得がいかない。

全体を通してあの東野圭吾の作品にしては、脇が甘過ぎて意外だったし残念だった。



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