3対象目は冬の王様オリオン大星雲です
DOBで10秒露光すると中心部が飛んでしまって全然ダメなので、
オリオン大星雲くらい明るいなら惑星と同じように動画で撮影して
処理すればイケるじゃないかと思って10月29日に試したのですが、
その際はピント合わせで失敗したのでで美ヶ原でリベンジしました。
あと、前回の処理でわかったのですが、ステライメージだと
動画からの自動処理は回転補正が対応していないようなので
今回は静止画で撮ってます。
SI9でいつもどおりの処理をするとこんな感じ
(といってもいつもの処理+マスクをかけて自己HDR的な処理はしてます)
追記:コンポジットはDSSで2×Drizzleしてました
あまりいつも通りじゃなかったですね。
M42 オリオン大星雲
Skywatcher DOB GOTO 12" F3.65
Ackermann 2in coma corrector/ reducer 0.73
L:ASI294MM PRO gain390 -0℃ 2sec × 107 QBP Filter
RGB:ASI294MC PRO gain390 -10℃ 10sec × 41 UV-IR Filter
かなり精細感はありますが、ちょっと地味な感じですね。
2秒露光だとこんなものかな・・・と思うのはまだ早いです。
ここからはお絵描き要素になるかもですが、
Photoshop+Nik Collectionのプラグインフィルターで
ディテール強調をかけてマシマシにするとこうなります。
M42 オリオン大星雲 2 (マシマシバージョン)
強調した分だいぶノイズは浮いてきますが、
2秒×107枚の総露光時間2分34秒でここまで写ってるんですね!!
これぞまさに口径の暴力って感じです。
もう少し枚数重ねればノイズも消えると思うので、300枚か500枚
くらいでやってみたいです。
(それでも捨てコマいれても30分もあれば撮影できるし)
追加
ちょっと緑が強かったので補正してみました
さらに向きを修正してトリミングして強調
M42 オリオン大星雲 3 (さらにマシマシバージョン)
クリックするとFlickrの大きな画像に飛びます
ちょっとこれはさすがにやりすぎですね・・・。
しかもなんだか禍々しい!(のも結構好きかも)
で、前回のピンボケ写真を弄っている際にTwitterであぷらなーとさんが
M42のLL星のバウショックの投稿をしていて、写ってる!とか写らない!
とかで界隈が盛り上がったのですが、今回の写真で確認すると写ってました。

赤丸の中の星から両側に広がっている薄い白い円弧です
弧状衝撃波面ともよばれていて、星から出る恒星風と星間物質が
ぶつかる境界面が見えているようです。
いやあしかしDOBでファーストライトしたときのM42がこれですが、
2年でこうなるとはびっくりです。
2019年9月8日 ファーストライト
(DOB+F5コマコレ+EOS6D)

レデューサーとカメラが違いますが、同じ望遠鏡でここまで変わるとは
DOBのポテンシャルは凄いですね。