快晴続きだが、今日(11月25日)は昨日迄に比べ格段に条件が良いことを夕方の富士をみた段階で判っていた。
暗くなっても無風で冷え込みも柔らかく、結果的に透明度がここ数年経験したことがない程素晴らしい夜だった。
眼視では判別しにくいが、直焦点撮影のM27やM31などの画像を確認すると、背景被りが少なく、コントラスト、色の出方がいつもとは明らかに違っていた。
今日もRAWフォーマット/フィルター無しで撮影開始。結果的に大量の写真データを生み、この週末を含め順次処理していきたい。
以下、時間軸はバラバラだが処理順で添付。
● ガーネットスターと白鳥座61番星
クリアな空を背景に、低倍率眼視でそれぞれの赤色、オレンジ色がひと際印象的だった。写真でその色を再現することを再挑戦してみたい。
● M31&M32
よく見るとアンドロメダ大星雲の渦巻きの一部が見える。
● M45(part)
敢えて強めの画像処理すると、メローペ周辺にガスの存在が見える。
各5秒露出でDSSで15枚コンポジット。
● M1
かに星雲の形状が浮かび上がってきた。従来写真と比べ、改めて透明度の良さを実感。
月齢20の半月がしし座と共に昇ってくるも、透明度の良さに気をよくし、気にせず撮影を続行。
考えてみれば透明度が良いと言うことは地上の散光物質が少ないと言うことで、月光の影響は少なくなるはずである。
● M65, M66 & NGC3628
東京の空でフィルター無しでもNGC3628を撮影可能な事を初めて知った。
● M82 & M81
光害の及ぶ空では系外星雲は難しい対象だが、本日はM81の周辺光芒と色味を確認。
● M108 & M97
今日であればひょっとして撮影可能か、と思い挑戦。うっすらとM97が浮かんでいた。コンポジット後は独特のフクロウの濃淡が確認できる。眼視での確認を行うことを忘れてしまった。
f1500mmでは恐らく2つを同視野に入れることは無理か。
● M76
相当久しぶりに望遠鏡を向けた対象。
一枚の画像データで既に星雲のシアン色が確認できた。
M27に比べ意外と写真映りが良く見栄えもする。
改めて透明度の違いによる写真映りの差を体感出来た。
まだデータ処理は続く。