9月中旬の朝7時快晴
西のベランダを開けて北の空を見ると下弦の月が残っている。
ものすごい違和感。
裏焼の様なこの写真は数年前のオーストラリア・シドニーのアパートのベランダからの一枚である。 南天のオリオン座の逆さまの様子は誰しもの知るところだが、オーストラリアに星を見に行く天文ファンは当然ながら大きな月は避ける。 月があらためて北天にあることを知ると本当に違和感を感じる。
ちなみにこの旅行ではオーストラリアの暗い空の元での天体観望の機会は作れず、シドニーのダウンタウンのアパートを借りて10日程滞在したが、幸い西側一面を見渡せるベランダがあり、夜になると南西に南十字星、ケンタウルス座の二つの一等星リギル・ケンタウルスとハダルが毎晩見えていた。夜半にはさかさまのオリオンに次いで、明るく白く輝くシリウスとその隣にカノープスが。国内では千葉で一度見えたことがあったが、思いのほか白く輝きを放っている。更に北半球では見えないエリダヌス座のアケルナルが続くが、北半球では地味な印象のエリダヌス座で星座自体おぼろげにしか覚えていないがこの一等星が有ると星座の印象が全く異なって来る。
次回は天体望遠鏡を携えて暗いオーストラリアの空を堪能したいものだ。