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カケラ世界1・ep1が最初に起こった
筆者-初出●Townmemory -(2009/06/15(Mon) 20:41:13)
http://naderika.com/Cgi/mxisxi_index/link.cgi?bbs=u_No&mode=red&namber=27036&no=0 (ミラー)
[Ep4当時に執筆されました]
●再掲にあたっての筆者注
「ラムダデルタにチェックをかけろ」シリーズのスタートです。
カケラ世界の仕組みを解読していきます。その土台作りです。
以下が本文です。
☆
みなさん、こんにちは。
突然ですが、ラムダデルタにチェックをかける方法を考えています。
そのためには、カケラ世界の世界観を理解しないとやっぱ無理だろう、と思われたので、世界観のメカニズムみたいなことを考えていきます。
●ほんとにあったエピソードはどれなのか
ep1からep4までのうち、ほんとに「起こった」のはどれなんだ? という疑問が、何人かの人から(ここも含めてネット上で)提示されているのを見ました。
あまり考えたことがなかった。
ぜんぶ「起こった」だろうと考えています。
でも、全部起こっただろうけど、最初に発生したのはep1だと思います。
●どうして、10月4日~5日を何度も繰り返せるのか
なんで私たちは、2日間の連続殺人事件を、展開を変えて何度も何度もくりかえし見ることができるのか。
それは、1986年10月4日~5日の六軒島が、そういう特殊空間になったからです。
どうしてそんな特殊空間になったのか。
それは、こうじゃないかな、と見ました。↓
1.現場検証が不可能になるくらい、現場が消滅したから(推定)。
2.メッセージボトルが発見され、魔女のイメージが定着したから。
1によって、「何が起こったかわからない」(いろんな可能性が考えうる)状態になる。
2によって、「常識ではありえないことも起こって良い」(魔女が存在するとか)ことになる。
いわば、この2つの条件によって、
「シュレディンガーの箱に魔女を閉じこめた」
状態になるわけです。
猫箱のなかの猫は、生きてても死んでてもいいし、見えないのをいいことに、犬に変化しててもいいし、どろどろでろでろの不定形宇宙生物になっていてもいい。
それと同じで。
魔女が、箱(島)の中で何をしているかは、それこそ無限のヴァリエーションがあります。
律儀に右代宮ファミリーを惨殺してる可能性もあるし、右代宮ファミリーと一緒に仲良く「チルノのパーフェクトさんすう教室ダンス」か何かを踊ってる可能性もある。
右代宮ファミリー惨殺パターンの中にも、いろんなヴァリエーションが存在できる。楼座が最後まで生き残るパターンも存在するし、絵羽が生き残るパターンも存在する。
でも、それら無限のパターンが存在できるようになるためには、
1回だけでいいから、
「現場消滅+メッセージボトルの発見」
という現象が、発生しなければならない。
1回でも発生すれば、1986年10月4日~5日の六軒島は
「シュレディンガーの魔女箱」
になり、すべての可能性が魔女のものになります。
で、その1回とは、ep1だと考えて、まず良いだろうと私は見ています。
●ベアトリーチェはなぜお茶会まで出てこないのか
どうして、ep1が「最初の1回」だと思うのか。
それは、ep1の本編に、ドレスベアトリーチェが登場しなかったからです。
しなかった、と言いましたが、「できなかった」のだと考えています。
ep1本編の段階では、ドレスベアトリーチェは存在しなかったので、登場できなかった……。
ドレスベアトリーチェ(「メタベアト」、とか、「上位ベアト」といった呼ばれ方もされていますが)は、ルールの擬人化だ、と、喝破されてます。
「1.現場消滅(推定)」は、おそらくルールYなんです(雛見沢大災害に相当する証拠隠滅)。
「2.メッセージボトルの発見」は、おそらくルールZなんです(正解ルートを隠蔽する魔女幻想)。
この2つが揃うと、「シュレディンガーの魔女箱」が完成=箱の中の魔女ドレスベアトリーチェが誕生する。
ドレスベアトリーチェは、ルールYZの擬人化なのだと思うのです。
ルールXYZを指さそう
ということは、ルールYZが成立しないかぎり、ドレスベアトは存在しない。
ドレスベアトが姿を現さない本編が1個だけある。
それはep1。
だから、「ep1が最初に起こった」。
ep1の発生→ルールYZの成立→「シュレディンガーの魔女箱」の完成→ドレスベアト登場可能、になる。
いったんドレスベアトを存在させてしまえば、あとは、彼女の望むまま。可能性をいじくって、観測しだいで、2日間の島の中に、どんなことでも起こせるようになります。ep1が成立した瞬間、ep2やep3やep4が存在できるようになる。
ep1が終了して、現場が消滅して、メッセージボトルが発見されたので、
「ああ、やっと妾が存在できるようになった……」
それで喜んで、彼女はゴキゲンでお茶会に顔を出した。そんな感じに思えるわけです。
(この話、何回か続きます)
続き→ カケラ世界2・ep2~4を実在させる方法
■目次1(犯人・ルール・各Ep)■
■目次2(カケラ世界・赤字・勝利条件)■
■目次(全記事)■
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●ループ説・カケラ世界関連
「犯人」がループ存在だとしたら?
ループ犯人から見た「駒の動き」
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カケラ世界3・上位戦人の正体
カケラ世界4・魔女の後見と、平行世界
カケラ世界5・すべてが正解になる
カケラ世界6・ラムダデルタの正体
カケラ世界補遺・神々のお人形遊びとTIPSの謎
カケラ世界1・ep1が最初に起こった
筆者-初出●Townmemory -(2009/06/15(Mon) 20:41:13)
http://naderika.com/Cgi/mxisxi_index/link.cgi?bbs=u_No&mode=red&namber=27036&no=0 (ミラー)
[Ep4当時に執筆されました]
●再掲にあたっての筆者注
「ラムダデルタにチェックをかけろ」シリーズのスタートです。
カケラ世界の仕組みを解読していきます。その土台作りです。
以下が本文です。
☆
みなさん、こんにちは。
突然ですが、ラムダデルタにチェックをかける方法を考えています。
そのためには、カケラ世界の世界観を理解しないとやっぱ無理だろう、と思われたので、世界観のメカニズムみたいなことを考えていきます。
●ほんとにあったエピソードはどれなのか
ep1からep4までのうち、ほんとに「起こった」のはどれなんだ? という疑問が、何人かの人から(ここも含めてネット上で)提示されているのを見ました。
あまり考えたことがなかった。
ぜんぶ「起こった」だろうと考えています。
でも、全部起こっただろうけど、最初に発生したのはep1だと思います。
●どうして、10月4日~5日を何度も繰り返せるのか
なんで私たちは、2日間の連続殺人事件を、展開を変えて何度も何度もくりかえし見ることができるのか。
それは、1986年10月4日~5日の六軒島が、そういう特殊空間になったからです。
どうしてそんな特殊空間になったのか。
それは、こうじゃないかな、と見ました。↓
1.現場検証が不可能になるくらい、現場が消滅したから(推定)。
2.メッセージボトルが発見され、魔女のイメージが定着したから。
1によって、「何が起こったかわからない」(いろんな可能性が考えうる)状態になる。
2によって、「常識ではありえないことも起こって良い」(魔女が存在するとか)ことになる。
いわば、この2つの条件によって、
「シュレディンガーの箱に魔女を閉じこめた」
状態になるわけです。
猫箱のなかの猫は、生きてても死んでてもいいし、見えないのをいいことに、犬に変化しててもいいし、どろどろでろでろの不定形宇宙生物になっていてもいい。
それと同じで。
魔女が、箱(島)の中で何をしているかは、それこそ無限のヴァリエーションがあります。
律儀に右代宮ファミリーを惨殺してる可能性もあるし、右代宮ファミリーと一緒に仲良く「チルノのパーフェクトさんすう教室ダンス」か何かを踊ってる可能性もある。
右代宮ファミリー惨殺パターンの中にも、いろんなヴァリエーションが存在できる。楼座が最後まで生き残るパターンも存在するし、絵羽が生き残るパターンも存在する。
でも、それら無限のパターンが存在できるようになるためには、
1回だけでいいから、
「現場消滅+メッセージボトルの発見」
という現象が、発生しなければならない。
1回でも発生すれば、1986年10月4日~5日の六軒島は
「シュレディンガーの魔女箱」
になり、すべての可能性が魔女のものになります。
で、その1回とは、ep1だと考えて、まず良いだろうと私は見ています。
●ベアトリーチェはなぜお茶会まで出てこないのか
どうして、ep1が「最初の1回」だと思うのか。
それは、ep1の本編に、ドレスベアトリーチェが登場しなかったからです。
しなかった、と言いましたが、「できなかった」のだと考えています。
ep1本編の段階では、ドレスベアトリーチェは存在しなかったので、登場できなかった……。
ドレスベアトリーチェ(「メタベアト」、とか、「上位ベアト」といった呼ばれ方もされていますが)は、ルールの擬人化だ、と、喝破されてます。
「1.現場消滅(推定)」は、おそらくルールYなんです(雛見沢大災害に相当する証拠隠滅)。
「2.メッセージボトルの発見」は、おそらくルールZなんです(正解ルートを隠蔽する魔女幻想)。
この2つが揃うと、「シュレディンガーの魔女箱」が完成=箱の中の魔女ドレスベアトリーチェが誕生する。
ドレスベアトリーチェは、ルールYZの擬人化なのだと思うのです。
ルールXYZを指さそう
ということは、ルールYZが成立しないかぎり、ドレスベアトは存在しない。
ドレスベアトが姿を現さない本編が1個だけある。
それはep1。
だから、「ep1が最初に起こった」。
ep1の発生→ルールYZの成立→「シュレディンガーの魔女箱」の完成→ドレスベアト登場可能、になる。
いったんドレスベアトを存在させてしまえば、あとは、彼女の望むまま。可能性をいじくって、観測しだいで、2日間の島の中に、どんなことでも起こせるようになります。ep1が成立した瞬間、ep2やep3やep4が存在できるようになる。
ep1が終了して、現場が消滅して、メッセージボトルが発見されたので、
「ああ、やっと妾が存在できるようになった……」
それで喜んで、彼女はゴキゲンでお茶会に顔を出した。そんな感じに思えるわけです。
(この話、何回か続きます)
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