さいごのかぎ / Quest for grandmaster key

「TYPE-MOON」「うみねこのなく頃に」その他フィクションの読解です。
まずは記事冒頭の目次などからどうぞ。

カケラ世界1・ep1が最初に起こった

2009年06月17日 00時59分56秒 | ループ説・カケラ世界
※初めての方はこちらもどうぞ→ ■うみねこ推理 目次■ ■トピック別 目次■


カケラ世界1・ep1が最初に起こった
 筆者-初出●Townmemory -(2009/06/15(Mon) 20:41:13)

 http://naderika.com/Cgi/mxisxi_index/link.cgi?bbs=u_No&mode=red&namber=27036&no=0 (ミラー
 Ep4当時に執筆されました]


●再掲にあたっての筆者注
「ラムダデルタにチェックをかけろ」シリーズのスタートです。
 カケラ世界の仕組みを解読していきます。その土台作りです。

 以下が本文です。


     ☆


 みなさん、こんにちは。

 突然ですが、ラムダデルタにチェックをかける方法を考えています。

 そのためには、カケラ世界の世界観を理解しないとやっぱ無理だろう、と思われたので、世界観のメカニズムみたいなことを考えていきます。


●ほんとにあったエピソードはどれなのか

 ep1からep4までのうち、ほんとに「起こった」のはどれなんだ? という疑問が、何人かの人から(ここも含めてネット上で)提示されているのを見ました。

 あまり考えたことがなかった。
 ぜんぶ「起こった」だろうと考えています。

 でも、全部起こっただろうけど、最初に発生したのはep1だと思います。


●どうして、10月4日~5日を何度も繰り返せるのか

 なんで私たちは、2日間の連続殺人事件を、展開を変えて何度も何度もくりかえし見ることができるのか。

 それは、1986年10月4日~5日の六軒島が、そういう特殊空間になったからです。

 どうしてそんな特殊空間になったのか。

 それは、こうじゃないかな、と見ました。↓

 1.現場検証が不可能になるくらい、現場が消滅したから(推定)。
 2.メッセージボトルが発見され、魔女のイメージが定着したから。


 1によって、「何が起こったかわからない」(いろんな可能性が考えうる)状態になる。
 2によって、「常識ではありえないことも起こって良い」(魔女が存在するとか)ことになる。

 いわば、この2つの条件によって、
「シュレディンガーの箱に魔女を閉じこめた」
 状態になるわけです。

 猫箱のなかの猫は、生きてても死んでてもいいし、見えないのをいいことに、犬に変化しててもいいし、どろどろでろでろの不定形宇宙生物になっていてもいい。

 それと同じで。
 魔女が、箱(島)の中で何をしているかは、それこそ無限のヴァリエーションがあります。
 律儀に右代宮ファミリーを惨殺してる可能性もあるし、右代宮ファミリーと一緒に仲良く「チルノのパーフェクトさんすう教室ダンス」か何かを踊ってる可能性もある。
 右代宮ファミリー惨殺パターンの中にも、いろんなヴァリエーションが存在できる。楼座が最後まで生き残るパターンも存在するし、絵羽が生き残るパターンも存在する。

 でも、それら無限のパターンが存在できるようになるためには、
 1回だけでいいから、
「現場消滅+メッセージボトルの発見」
 という現象が、発生しなければならない。

 1回でも発生すれば、1986年10月4日~5日の六軒島は
「シュレディンガーの魔女箱」
 になり、すべての可能性が魔女のものになります。

 で、その1回とは、ep1だと考えて、まず良いだろうと私は見ています。


●ベアトリーチェはなぜお茶会まで出てこないのか

 どうして、ep1が「最初の1回」だと思うのか。
 それは、ep1の本編に、ドレスベアトリーチェが登場しなかったからです。

 しなかった、と言いましたが、「できなかった」のだと考えています。
 ep1本編の段階では、ドレスベアトリーチェは存在しなかったので、登場できなかった……。

 ドレスベアトリーチェ(「メタベアト」、とか、「上位ベアト」といった呼ばれ方もされていますが)は、ルールの擬人化だ、と、喝破されてます。

「1.現場消滅(推定)」は、おそらくルールYなんです(雛見沢大災害に相当する証拠隠滅)。
「2.メッセージボトルの発見」は、おそらくルールZなんです(正解ルートを隠蔽する魔女幻想)。

 この2つが揃うと、「シュレディンガーの魔女箱」が完成=箱の中の魔女ドレスベアトリーチェが誕生する。
 ドレスベアトリーチェは、ルールYZの擬人化なのだと思うのです。

  ルールXYZを指さそう

 ということは、ルールYZが成立しないかぎり、ドレスベアトは存在しない。
 ドレスベアトが姿を現さない本編が1個だけある。
 それはep1。
 だから、「ep1が最初に起こった」。
 ep1の発生→ルールYZの成立→「シュレディンガーの魔女箱」の完成→ドレスベアト登場可能、になる。

 いったんドレスベアトを存在させてしまえば、あとは、彼女の望むまま。可能性をいじくって、観測しだいで、2日間の島の中に、どんなことでも起こせるようになります。ep1が成立した瞬間、ep2やep3やep4が存在できるようになる。

 ep1が終了して、現場が消滅して、メッセージボトルが発見されたので、
「ああ、やっと妾が存在できるようになった……」
 それで喜んで、彼女はゴキゲンでお茶会に顔を出した。そんな感じに思えるわけです。

(この話、何回か続きます)
 続き→ カケラ世界2・ep2~4を実在させる方法



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 カケラ世界1・ep1が最初に起こった
 カケラ世界2・ep2~4を実在させる方法
 カケラ世界3・上位戦人の正体
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 カケラ世界5・すべてが正解になる
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