さいごのかぎ / Quest for grandmaster key

「TYPE-MOON」「うみねこのなく頃に」その他フィクションの読解です。
まずは記事冒頭の目次などからどうぞ。

「魔女の手紙」の取り出し方

2009年06月15日 18時05分33秒 | 犯人特定
※初めての方はこちらもどうぞ→ ■うみねこ推理 目次■ ■トピック別 目次■


「魔女の手紙」の取り出し方
 筆者-初出●Townmemory -(2009/06/11(Thu) 21:57:36)

 http://naderika.com/Cgi/mxisxi_index/link.cgi?bbs=u_No&mode=red&namber=26735&no=0 (ミラー
 Ep4当時に執筆されました]


●再掲にあたっての筆者注
 やっと断定する勇気が出ました。源次、南條、熊沢は犯人側です。

 以下が本文です。


     ☆


 みなさん、こんにちは。
 私の最近の「うみねこ」関係の興味は、「ラムダデルタにチェックをかける方法」とかになってきているんですが(そんな出題もされてないこと考えてどうする)、当然ながらおもいきり行き詰まったので、いくぶん考えやすそうなことを考えることにしました。

 たとえば、こう……
「ep1の金蔵の書斎で、不和の魔法陣が入った手紙は、どうやったら出現できるか」
 とかいったことです。

 あの手紙、実在したのかなあ……。
 実在しない、幻想だというなら、何も考えないで良いわけですけど。

 もし、手紙がちゃんと存在して、なおかつ、「さっきまではなかった!」という観測が正しいとしたら、どうやったら出現できるか。
 この条件で考えてみる。

 たしかあのとき、夏妃、戦人、朱志香、譲治が肖像画を見ていた。そして振り返ると、テーブルの上に手紙があった。肖像画の前にいなかった残り4人、真里亞、源次、南條、熊沢は、何も見ていないと言っている。夏妃は、この4人のうち誰かが殺人犯の仲間だと考えて、4人を書斎から追い出した。

 ふつうに考えたら、真里亞が取り出したんです。ep2でも、さっきまでなかった手紙がフッと現れたとき、真里亞がその場にいましたからね。
 でも、源次、南條、熊沢に見つからずに手紙を取り出すということは可能なのか? 7人の人間がたまたま一斉にそっぽを向いている一瞬を狙って、手紙を取り出す。そんなことができるのか。
 できない……と思われる。
 なら、論理的帰結として、こうなる。
 源次、南條、熊沢は、真里亞が手紙を取り出すところを見ていたけれど、黙ってた。
 そうでないと、手紙は出現できない。
 ということは、真里亞、源次、南條、熊沢は、殺人犯側の人間である……ということになる。

 あまりに安直な結論なのでのけぞってしまいますが、「魔女幻想でアリバイが捏造されている」のでないかぎり、これ以外には方法はないとみました。4人のうち誰かが手紙を取り出し、残り3人は見ないふりをしていた。そう設定するだけで、謎はあっさり説明できるのです。あっさり説明できるなら、それにこしたことはない。

 そういえば、厨房で戦人に対して、
「ベアトリーチェさまは本当にいるんだよ……」
 みたいなことをいってびびらせたのって、ちょうどこのへんの人たちだったような。

 また、4人という数字が、興味深い気がします。
 碑文見立ての殺人って、6人・2人・5人で13人が殺され、5人が生き残るという流れなんです。
 真里亞、源次、南條、熊沢。プラス主犯の誰かで、5人。
 この4人のなかに主犯がいるとするなら、プラス金蔵(死体隠したまま)で5人。
 この殺人を計画した犯人は、13人を殺して、自分、真里亞、源次、南條、熊沢が生き残る、というプランを源次たちに約束していたのではないかな?
 ただ、犯人は、約束を守るつもりは最初からぜんぜんなかった……。

 仮に、「誰が殺され、誰が生き残るか、最初から彼らにはプランが知らされてた」とすると、いくつか、おもしろい当てはまり方をします。

 ep1の、金蔵の書斎。
 真里亞、源次、南條、熊沢は、書斎から追放されます。
 書斎には、夏妃、戦人、朱志香、譲治が残留します。

 この時点で、あと3人が殺されて、殺人タイムは終了になる、と、わかってるとしたら。
 そして、もし、夏妃、戦人、朱志香、譲治のいずれかが、この殺人を計画した主犯だったとしたら。

 夏妃からみれば、怪しい人物をまとめて追い出した、ということになるでしょう。(彼女の見立ては、ズバリ正解だったことになる)
 でも源次たちから見たら。
「キケンな殺人犯1人と、あわれな3人の被害者を、一室に閉じこめた」
 ということになりませんか?

 もうひとつ。
 ep2の終盤です。
 厨房に、譲治、紗音、郷田、源次が生き残っていた。
 夏妃の部屋に、鏡を取りに行こうということになるが、源次はただ1人、厨房に残ると言い出す。譲治、紗音、郷田は3人で鏡を取りに向かう。
 この時点で、殺される人数は、あと3人。
 あと3人だということを、源次が知っていたとしたら。
 源次は孤立したのではなく、自分ひとりが生き延びるために残り3人を孤立させた。
 被害者数・残り3人の状態で、3人で行動したら、狙われるにきまってる。だからまきぞえをくわないよう、自分ひとりが安全な場所に残ったということでは?

 逆に言うと、
 そんな状況で、「3人で行動する」ということに疑問をもたない紗音と郷田は、シロである蓋然性がかなり高い。と、思います。



■目次1(犯人・ルール・各Ep)■
■目次2(カケラ世界・赤字・勝利条件)■
■目次(全記事)■


■関連記事
●犯人特定
「朱志香=ベアトリーチェ」説・総論
 朱志香説総論その2・家具の正体と黄金郷の正体
 サソリのお守りが効いた理由
 ep4は親チームのドッキリではないか?
 魔女が鏡に弱い理由
 留弗夫「俺は殺される」と「07151129」

●盤面解析
 駒の動きその1・南條(大爆発説)
 駒の動きその2・戦人、真里亞、嘉音
 ルールXYZを指さそう
 駒の動きその3・銃(とわたしはだあれ)
 駒の動きその4・盤面(I)
 駒の動きその5・盤面(II)
 駒の動きその6・盤面(III

 チェックメイト――黄金郷再び・金蔵翁の黄金郷
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ループ犯人から見た「駒の動き」 | トップ | カケラ世界1・ep1が最初に起... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

犯人特定」カテゴリの最新記事