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「魔女の手紙」の取り出し方
筆者-初出●Townmemory -(2009/06/11(Thu) 21:57:36)
http://naderika.com/Cgi/mxisxi_index/link.cgi?bbs=u_No&mode=red&namber=26735&no=0 (ミラー)
[Ep4当時に執筆されました]
●再掲にあたっての筆者注
やっと断定する勇気が出ました。源次、南條、熊沢は犯人側です。
以下が本文です。
☆
みなさん、こんにちは。
私の最近の「うみねこ」関係の興味は、「ラムダデルタにチェックをかける方法」とかになってきているんですが(そんな出題もされてないこと考えてどうする)、当然ながらおもいきり行き詰まったので、いくぶん考えやすそうなことを考えることにしました。
たとえば、こう……
「ep1の金蔵の書斎で、不和の魔法陣が入った手紙は、どうやったら出現できるか」
とかいったことです。
あの手紙、実在したのかなあ……。
実在しない、幻想だというなら、何も考えないで良いわけですけど。
もし、手紙がちゃんと存在して、なおかつ、「さっきまではなかった!」という観測が正しいとしたら、どうやったら出現できるか。
この条件で考えてみる。
たしかあのとき、夏妃、戦人、朱志香、譲治が肖像画を見ていた。そして振り返ると、テーブルの上に手紙があった。肖像画の前にいなかった残り4人、真里亞、源次、南條、熊沢は、何も見ていないと言っている。夏妃は、この4人のうち誰かが殺人犯の仲間だと考えて、4人を書斎から追い出した。
ふつうに考えたら、真里亞が取り出したんです。ep2でも、さっきまでなかった手紙がフッと現れたとき、真里亞がその場にいましたからね。
でも、源次、南條、熊沢に見つからずに手紙を取り出すということは可能なのか? 7人の人間がたまたま一斉にそっぽを向いている一瞬を狙って、手紙を取り出す。そんなことができるのか。
できない……と思われる。
なら、論理的帰結として、こうなる。
源次、南條、熊沢は、真里亞が手紙を取り出すところを見ていたけれど、黙ってた。
そうでないと、手紙は出現できない。
ということは、真里亞、源次、南條、熊沢は、殺人犯側の人間である……ということになる。
あまりに安直な結論なのでのけぞってしまいますが、「魔女幻想でアリバイが捏造されている」のでないかぎり、これ以外には方法はないとみました。4人のうち誰かが手紙を取り出し、残り3人は見ないふりをしていた。そう設定するだけで、謎はあっさり説明できるのです。あっさり説明できるなら、それにこしたことはない。
そういえば、厨房で戦人に対して、
「ベアトリーチェさまは本当にいるんだよ……」
みたいなことをいってびびらせたのって、ちょうどこのへんの人たちだったような。
また、4人という数字が、興味深い気がします。
碑文見立ての殺人って、6人・2人・5人で13人が殺され、5人が生き残るという流れなんです。
真里亞、源次、南條、熊沢。プラス主犯の誰かで、5人。
この4人のなかに主犯がいるとするなら、プラス金蔵(死体隠したまま)で5人。
この殺人を計画した犯人は、13人を殺して、自分、真里亞、源次、南條、熊沢が生き残る、というプランを源次たちに約束していたのではないかな?
ただ、犯人は、約束を守るつもりは最初からぜんぜんなかった……。
仮に、「誰が殺され、誰が生き残るか、最初から彼らにはプランが知らされてた」とすると、いくつか、おもしろい当てはまり方をします。
ep1の、金蔵の書斎。
真里亞、源次、南條、熊沢は、書斎から追放されます。
書斎には、夏妃、戦人、朱志香、譲治が残留します。
この時点で、あと3人が殺されて、殺人タイムは終了になる、と、わかってるとしたら。
そして、もし、夏妃、戦人、朱志香、譲治のいずれかが、この殺人を計画した主犯だったとしたら。
夏妃からみれば、怪しい人物をまとめて追い出した、ということになるでしょう。(彼女の見立ては、ズバリ正解だったことになる)
でも源次たちから見たら。
「キケンな殺人犯1人と、あわれな3人の被害者を、一室に閉じこめた」
ということになりませんか?
もうひとつ。
ep2の終盤です。
厨房に、譲治、紗音、郷田、源次が生き残っていた。
夏妃の部屋に、鏡を取りに行こうということになるが、源次はただ1人、厨房に残ると言い出す。譲治、紗音、郷田は3人で鏡を取りに向かう。
この時点で、殺される人数は、あと3人。
あと3人だということを、源次が知っていたとしたら。
源次は孤立したのではなく、自分ひとりが生き延びるために残り3人を孤立させた。
被害者数・残り3人の状態で、3人で行動したら、狙われるにきまってる。だからまきぞえをくわないよう、自分ひとりが安全な場所に残ったということでは?
逆に言うと、
そんな状況で、「3人で行動する」ということに疑問をもたない紗音と郷田は、シロである蓋然性がかなり高い。と、思います。
■目次1(犯人・ルール・各Ep)■
■目次2(カケラ世界・赤字・勝利条件)■
■目次(全記事)■
■関連記事
●犯人特定
「朱志香=ベアトリーチェ」説・総論
朱志香説総論その2・家具の正体と黄金郷の正体
サソリのお守りが効いた理由
ep4は親チームのドッキリではないか?
魔女が鏡に弱い理由
留弗夫「俺は殺される」と「07151129」
●盤面解析
駒の動きその1・南條(大爆発説)
駒の動きその2・戦人、真里亞、嘉音
ルールXYZを指さそう
駒の動きその3・銃(とわたしはだあれ)
駒の動きその4・盤面(I)
駒の動きその5・盤面(II)
駒の動きその6・盤面(III)
チェックメイト――黄金郷再び・金蔵翁の黄金郷
「魔女の手紙」の取り出し方
筆者-初出●Townmemory -(2009/06/11(Thu) 21:57:36)
http://naderika.com/Cgi/mxisxi_index/link.cgi?bbs=u_No&mode=red&namber=26735&no=0 (ミラー)
[Ep4当時に執筆されました]
●再掲にあたっての筆者注
やっと断定する勇気が出ました。源次、南條、熊沢は犯人側です。
以下が本文です。
☆
みなさん、こんにちは。
私の最近の「うみねこ」関係の興味は、「ラムダデルタにチェックをかける方法」とかになってきているんですが(そんな出題もされてないこと考えてどうする)、当然ながらおもいきり行き詰まったので、いくぶん考えやすそうなことを考えることにしました。
たとえば、こう……
「ep1の金蔵の書斎で、不和の魔法陣が入った手紙は、どうやったら出現できるか」
とかいったことです。
あの手紙、実在したのかなあ……。
実在しない、幻想だというなら、何も考えないで良いわけですけど。
もし、手紙がちゃんと存在して、なおかつ、「さっきまではなかった!」という観測が正しいとしたら、どうやったら出現できるか。
この条件で考えてみる。
たしかあのとき、夏妃、戦人、朱志香、譲治が肖像画を見ていた。そして振り返ると、テーブルの上に手紙があった。肖像画の前にいなかった残り4人、真里亞、源次、南條、熊沢は、何も見ていないと言っている。夏妃は、この4人のうち誰かが殺人犯の仲間だと考えて、4人を書斎から追い出した。
ふつうに考えたら、真里亞が取り出したんです。ep2でも、さっきまでなかった手紙がフッと現れたとき、真里亞がその場にいましたからね。
でも、源次、南條、熊沢に見つからずに手紙を取り出すということは可能なのか? 7人の人間がたまたま一斉にそっぽを向いている一瞬を狙って、手紙を取り出す。そんなことができるのか。
できない……と思われる。
なら、論理的帰結として、こうなる。
源次、南條、熊沢は、真里亞が手紙を取り出すところを見ていたけれど、黙ってた。
そうでないと、手紙は出現できない。
ということは、真里亞、源次、南條、熊沢は、殺人犯側の人間である……ということになる。
あまりに安直な結論なのでのけぞってしまいますが、「魔女幻想でアリバイが捏造されている」のでないかぎり、これ以外には方法はないとみました。4人のうち誰かが手紙を取り出し、残り3人は見ないふりをしていた。そう設定するだけで、謎はあっさり説明できるのです。あっさり説明できるなら、それにこしたことはない。
そういえば、厨房で戦人に対して、
「ベアトリーチェさまは本当にいるんだよ……」
みたいなことをいってびびらせたのって、ちょうどこのへんの人たちだったような。
また、4人という数字が、興味深い気がします。
碑文見立ての殺人って、6人・2人・5人で13人が殺され、5人が生き残るという流れなんです。
真里亞、源次、南條、熊沢。プラス主犯の誰かで、5人。
この4人のなかに主犯がいるとするなら、プラス金蔵(死体隠したまま)で5人。
この殺人を計画した犯人は、13人を殺して、自分、真里亞、源次、南條、熊沢が生き残る、というプランを源次たちに約束していたのではないかな?
ただ、犯人は、約束を守るつもりは最初からぜんぜんなかった……。
仮に、「誰が殺され、誰が生き残るか、最初から彼らにはプランが知らされてた」とすると、いくつか、おもしろい当てはまり方をします。
ep1の、金蔵の書斎。
真里亞、源次、南條、熊沢は、書斎から追放されます。
書斎には、夏妃、戦人、朱志香、譲治が残留します。
この時点で、あと3人が殺されて、殺人タイムは終了になる、と、わかってるとしたら。
そして、もし、夏妃、戦人、朱志香、譲治のいずれかが、この殺人を計画した主犯だったとしたら。
夏妃からみれば、怪しい人物をまとめて追い出した、ということになるでしょう。(彼女の見立ては、ズバリ正解だったことになる)
でも源次たちから見たら。
「キケンな殺人犯1人と、あわれな3人の被害者を、一室に閉じこめた」
ということになりませんか?
もうひとつ。
ep2の終盤です。
厨房に、譲治、紗音、郷田、源次が生き残っていた。
夏妃の部屋に、鏡を取りに行こうということになるが、源次はただ1人、厨房に残ると言い出す。譲治、紗音、郷田は3人で鏡を取りに向かう。
この時点で、殺される人数は、あと3人。
あと3人だということを、源次が知っていたとしたら。
源次は孤立したのではなく、自分ひとりが生き延びるために残り3人を孤立させた。
被害者数・残り3人の状態で、3人で行動したら、狙われるにきまってる。だからまきぞえをくわないよう、自分ひとりが安全な場所に残ったということでは?
逆に言うと、
そんな状況で、「3人で行動する」ということに疑問をもたない紗音と郷田は、シロである蓋然性がかなり高い。と、思います。
■目次1(犯人・ルール・各Ep)■
■目次2(カケラ世界・赤字・勝利条件)■
■目次(全記事)■
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●犯人特定
「朱志香=ベアトリーチェ」説・総論
朱志香説総論その2・家具の正体と黄金郷の正体
サソリのお守りが効いた理由
ep4は親チームのドッキリではないか?
魔女が鏡に弱い理由
留弗夫「俺は殺される」と「07151129」
●盤面解析
駒の動きその1・南條(大爆発説)
駒の動きその2・戦人、真里亞、嘉音
ルールXYZを指さそう
駒の動きその3・銃(とわたしはだあれ)
駒の動きその4・盤面(I)
駒の動きその5・盤面(II)
駒の動きその6・盤面(III)
チェックメイト――黄金郷再び・金蔵翁の黄金郷