渡邊順生さんという方が、チェリビダッケに指揮を習ったという
ヴィオラ奏者の方をインタビューした記録があった。
その中で、
チェリビダッケは言いました。
「モーツァルトには調和している部分とそうでない部分がある。
それがハーモニーなのだよ」と。
そして、これが人生なのだ、とも言いました。
いい時もあれば悪い時もある。しかし、人生には、
真に悪いことは何もない、全てはいいことである、と。
というくだりがあり、ちょっと心に響いた。
* * *
人生と音楽とは、瞬間、瞬間に生み出されるものの
積み重ねであるという点では似ている。
だから、良い音楽(というか、チェリビダッケ風に言えば、
「悪い音楽」とう概念はなく、「音楽」であるものは
既に良いに決まっているのだが)において、
全ての音、響きに意味があるように、
人生のすべての瞬間に意味があるように生きられたら、
人生の最後にあたり、自分の人生に真に悪いことは何もない、
と感じられたら、素晴らしことだと思う。
省みて、悔やむことばかりが多い人生だが、
少しでも、音楽のような境地に近づければ、と思った。
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