今シーズンも大活躍中で何よりだが、
レースの走る姿や勝敗とは別に、
言葉で感動させられることも多い。
この記事もその一つ。
最近、どこかのニュースサイトかの
お薦めで見つけた。
『与えられるものは有限、求めるものは無限』
文字になった言葉を見た瞬間に
目の前がぱっと開ける感じがした。
インタビューによると、こういう言葉が、
オランダで自転車をこいでいるときに
ふと頭に浮かんだのだそうだ。
うーん・・・
自分の前に拡がる、無限にも感じられる可能性が
ふと見えてしまったのだろうなぁ・・・
こういうのって、すごく素敵だ。
とても突飛な連想だが、
この人の「スケート」への取組みというのは、
羽生さんの「将棋」への取組みや、
チェリビダッケの「音楽」への取組みと、
何だか近いものを感じる。
なんというか、極めて強靭なのだが
淡々としていて純粋な心の働き。
ある意味ではとても貪欲なのに、
でも、ギラギラした感じが全く無い。
そして、哲学的な深さがある。
この写真(引用元は上記サイト)も、
とても中性的で、とても哲学的な感じ。
アスリートというよりも俊英な研究者という印象で、
とても格好が良い。
そういうところに
自分の心のどこかが強く共鳴する。
オランダへの留学の理由も、
『文化としてのスケートを見に行きたかったんです』
というのが面白い。
文化、スポーツとしてのスケートを
好きになることが一番大切なことだ、
という気持ちが尊いと思う。
『誰かのために成績を出そうと思わなかった。
それよりも自分自身のスケートを極めた姿を
見てもらいたいと思うことができた。』
『(これからも)私らしいスケートを極めていきたい』
と言う言葉を読んで、
自分はいったい何を極めたいのだろうか?
と、この歳になって自問するしかないのが
少し悲しい・・・
* * *
そういえば、小平さんではないが
『過去は変えられないが、未来は変えられる』
という言葉もあった。
ちょっと似ている?
この言葉には
『過去は変えられるが、未来は変えられない』
というバリエーションもあるらしい。
こちらは、カズオ・イシグロの世界に近い・・・
これらを包含して
『与えられるものは有限、求めるものは無限』
なのだ。
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