日々の寝言~Daily Nonsense~

マイケル・サンデル「それをお金で買いますか」

久しぶりにリアル本屋に行ったら、
マイケル・サンデル「それをお金で買いますか」
が平積みされていた。

原題は「What Money Can't Buy: The Moral Limits of Markets」

サンデル教授によると、市場主義がゆきわたり、
市場社会となった今こそ、
市場の限界を認識する必要があるという。

そして、その限界を
1)格差の拡大
 市場で買えるものが増えるほど、
 お金が無いことによる痛み、損失が大きくなる
2)価値の腐敗
 市場で取引されることによって、
 価値が腐敗するものがある
の二点にまとめている。

前者の例としては、たとえば、
ファストパス=行列に割り込む権利や
先進医療が挙げられている。

後者の例としては、たとえば、
ノーベル賞、臓器売買、ギフトカード
などについて考察されている。

このブログでは、市場主義の嫌な点として、
「値踏みする視線」について書いた。

すべてが値踏みする視線で見られることの
悲しさというか、嫌さ。

そこについては触れられていないが、
たぶん2)の論点と関係があるように思う。
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「本」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事