日々の寝言~Daily Nonsense~

労働市場と理系離れ

誰も(資産家の生まれを除く)が、いやおう無く、
労働市場の中で競わされる時代になっている。

少し前までは、市場原理が働かない部分も
かなりあったのだが、最近は、
ずいぶん減っていると思う。

いかにして自分の市場価値を高めるか。

結局は、得意分野で、なんとか、
人並み以上のスキルを身につけるしかない。

自分で手を動かすにせよ、
人を管理して働いてもらうにせよ、
スキルが低ければ、買い叩かれる。

スキルを向上させる機会を逃さずに、
経験を技能の変えてゆくことが求められている。

それに加えて、ひとつ前のエントリーにも書いたとおり、
多くの職業では、ずっと職人として生きていくのは難しく、
やがていつかは、職人を使う側に回ることになる。

そのときに、これまでとかなり別の能力が必要になってしまうので、
理系の人間は、この部分で割りを食うことが多いのかもしれない。

これまでは年功序列でなんとなくごまかしてきたが、
もはやそういうことではやってゆきにくいので、
あからさまに割を食うケースが増えているだろう。

みんな、そういうことを薄々感じているので、
理系の人気が凋落しているのではないか。

だとすると、実験とかを見せて、理科に興味を持たせたり、
博士を多少優遇したりしても、本質的な解決ではない
ような気もする。

技術変化の速い分野で
技術者のキャリアパスがどう成立するのか、
社会としての明確な答えが出せないと、
キャッチバーのように、
入り口で騙していることになると思う。
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