という本を衝動買いして読んでいる。
資本主義とは何か?
資本主義より良いシステムはないのか?
をまじめに議論する研究会の記録だそうだ。
その中に、商業で利益が出るのは、
安いところで買って、高いところで売るからだ、
ということが書いてあった。
あたりまえだが、要するに、
利潤の源泉は、地理的な差の利用が基本、
ということだ。
同じことは時間についても言えて、
安い時に買って、高い時に売れば良い。
いわゆる「鞘取り」だ。
では、利潤の源泉はそれだけかというと、
そうではなくて、基本は「戦いに勝つこと」
だと思う。
戦いに勝って略奪すれば一番儲かる。
人間との闘いでなくても、
たとえば、農業や漁業は、
自然との戦いと言える。
自然状態では何も得られないものを、
人為をあれこれと入れて、
価値が生まれるようにする。
そういう意味では、
士農工商という階梯は理屈にあっていて、
士:人間との戦い
農:自然との戦い
工:戦うための武器をつくる
商:戦い取ったものの利ざやで稼ぐ
「士」は略奪だとすると、
一番価値を生んでいるのは、
「農」=1次産業、
ということになるだろう。
化学合成を考えると、
工が直接価値を生むこともある。
別に、どれが貴いということではないが、
世の中の基本的な役割は
だいたいこの中に落ちる
というふうに言えるかもしれない。
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