漠然と、サラリーマン、とか、公務員、
と言っていられた時代は終わっている。
会社に入るのはいいとしても、
そこで何をするのか?が問われるからだ。
会社は、給料を稼ぎにゆくところ、ではなく、
組織として、たくさんの人の力を集めないと
できないことを実現するための場所のはずで、
その中で働く人は、それぞれの役割を持っている。
そうであれば、自分の好きなこと、自分に向いたことを
したほうがよい、というのは自然だろう。
スポーツや芸術はもちろんだが、それに限らず、
営業、組み立て、文書作成・管理、
プロジェクトマネジメント、コミュニケーション能力、
なども、それぞれ、技芸というほど狭くはないが、
技的なところはある。
そう考えると、どんな仕事にも、
広さ、狭さはあるものの、
固有の、コアとなる技術のようなものはあり、
それが好きな人がそれをするのが良いのだと思う。
好きなことを仕事にする、
にもいろいろなレベルがあるが、おおざっぱには、
1)その道のプロとして、その技で稼ぐ
2)後進の指導をして稼ぐ
3)関連する道具、場所、情報などで稼ぐ
くらいだろうか。
特定の狭い分野でプロをめざすのは、
好きなこと以外をしなくてもよいし、
成功した場合は報酬も大きいが、
競争が厳しく、成功できるかどうかわからないうえ、
成功したとしても、第一線で活躍できる期間はあまり長くない。
ハイリスク・ハイリターンだろう。
普通は、もう少し幅広い技術を人並み以上に磨いて、
あわせ技で仕事をする、ということになる。
だから、好きなことだけやっているわけにはゆかず、
多少は嫌いなことも勉強する必要がある、
のはやむをえない。
好きだからといって、技術が向上するか、
というと、そこも簡単ではないが、
少なくとも、人並みよりも上であれば、
いくばくかの価値はあるわけで、なるべく
そこまでのレベルに引き上げやすい種目を選ぶ、
のが原則だろう。
もうひとつの問題として、人間は成長とともに変化するので、
ある程度の年齢にならないと、自分の得意種目が
見えてこないことが多い、ということもある。
しかし、これもまあ、こだわりなく眺めれば、
おおよそ中学から高校くらいで
だいたい見えてくるものではないか?
それで、ちょっと興味があるのは、
広い意味で好きなことを仕事にして暮らしているのは、
日本の人口の何パーセントくらいなのだろう?
そういうアンケート調査はあるのだろうか?
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