H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

恵寿総合病院に伺いました

2018-12-06 | 臨床研修



石川県七尾市にある恵寿総合病院に伺いました。日本臨床写真学会に参加されていた家庭医療後期研修の先生から,病院の様子を伺ったのがきっかけで,副院長の渕﨑先生からお招きいただき実現した訪問です。

ます症例検討を1例。これは自分の病院でやっているMorning Reportのスタイルで進めました。約1時間かけて症例のディスカッションの後で患者さんのベッドサイドにも伺いました。さらに休憩をはさんで「SpPinな所見」のお話を1時間半。研修医を始めとして熱心な参加者の皆さんの反応にとても楽しい時間となりました。

実は今回,カンファレンスだけでなく是非見学させていただきたいことがありました。それは専攻医の先生から聞いていた「医局内の食堂」でした。恵寿総合病院の医局内にはドクターのための食堂が併設されていて,専任のおばちゃんが当直や希望者のために夕食を毎日作ってくださるのです。カンファレンスの合間に見学させていただきました。






ドクター達のために15年間夕食を作っておられるのは,Nさんという気さくなおばちゃんです。なんと昔スナックのママさんだったそうで,今や研修医達のお母さん的な存在だそうです。私が伺った日は人気メニューの生姜ごはんという炊き込みで,試食させていただきましたが,めちゃウマでした。さらにある先生が患者さんからいただいたというカニが,おすそ分けで添えられていました。この食堂は仕事が遅くなる医師こそちゃんとした食事をとるべきだという前会長の考えから始まったそうですが,何とも羨ましい環境でした。Nさんによると当初は数人だったのが現在は20名分位になり,仕入れからすべてお一人でやっておられるそうです。大変だと思いますが,お話ぶりからは仕事以上の愛情が感じられました。いや〜素晴らしい!



懇親会でお話した家庭医療科のスタッフのお一人の先生とは,10年以上前に一度お目にかかっていることが判明しました。当時,北陸4大学の学生さん達の合同勉強会(北陸勉強会)に私が講師として招かれた時に参加していたそうで,長い時を隔てての驚きの「再会」でした。当時学生だった頃よりも臨床の経験を多く積んでから,あらためて聞いて感じることが沢山あったと感想を聞かせてくれました。自分が好きで続けていることが何がしかのお役に立てているのを聞いて嬉しい気持ちでした。

(写真で飾られているのは,この地域独特の風習である「花嫁のれん」。とても美しいのれんですが,家庭ごとに娘が嫁に行く時に持たせて,これをくぐって嫁ぐそうです。)



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