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宮崎県の臨床研修関係者が集まり新しく研修を始める研修医の皆さんを激励する会にお招きいただきました。講演の内容は2つ。
Part1として先日,このブログでも一部を紹介した内容。新しく研修を始める皆さんへ伝えたいこと。
Part2は身体診察をどのように学ぶか,その面白さを伝えるべく「SpPinな身体所見」のお話。そして最後に,少しだけ指導医の皆さんに「On Bedside Teaching」について紹介させていただきました。
新しい研修医は60名,加えて2年目の研修医や数多くの研修病院から沢山の指導医の先生方が集まって盛大な会でした。講演では,みっちり2時間皆さんの熱気が感じられるほど熱心に聞いていただいて本望でした。懇親会では県知事まで挨拶にこられて,県をあげて研修医の教育をサポートする雰囲気に溢れていました。
講演の後半,身体所見に関してはエビデンスを知っているだけではダメで,自分で経験すること,そして自分で分かる・出来るようになることが重要であると強調しました。
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ただの「知識」を使える「知恵」に変えるためには経験を積むしかないのだ,そのためには賢く経験する必要がある,と最後はSir William Oslerの言葉を添えてお話しました。懇親会では「その通り,自分の想いを代弁してくれたようだ」と何人ものベテランの先生方からお褒めの言葉をいただきました。やっぱりこういったことを若い人たちに伝えるのは我々オッサンの役目である,との意を強くしました。最近は「オッサンがオッサンのように言って何が悪い!」と開き直ることにしています(笑)