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【世界に飛躍する韓国に学ぶ 】
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。
一昨日(9月4日)は、東京都港区芝浦のキャンパス・イノベーションセンター東京で行われた「国際プロジェクト・プログラムマネジメント学会」2010年9月秋季大会に出席しました。

▲キャンパス・イノベーションセンター入口 photo by 新井信昭
そのテーマは、「世界に飛躍する韓国に学ぶ」です。
「サムスングループの企業文化と国際戦略」と題された基調講演は、韓国サムスングループのサムスンSDI常務の佐藤登講師のお話しがとても印象的だったので、その一部を紹介します。
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■韓国の大学進学率は85%であるのに対し、正規採用率は47%。
サムスンを始めとする財閥系企業はそれなりにやっているが、裾野の中小企業がたいへん少ない。ここに低正規雇用率の要因の一つがある。
全体の98%を占める我が国中小企業・零細企業の大切さと底力を感じました。
■サムスングループの2010年時点の売り上げは約18兆円。そのうちサムスン電子が15兆円を稼いでいる。
サムスン躍進の7~8割はウォン安に依存しているのではないか、との談。
昨今の円高に対する政府・日銀の対応を思い出し、心穏やかではいられませんでした。
■サムスングループの2020年売り上げ目標は40兆円。
できるかできないか、の議論は皆無。するかしないか、の議論しかない、とのこと。
財閥系のサムスンと日本企業とは指示系統が違うとはいえ、「やるんだ!」と決め、どのようにしてそれを実現するか、という思考パターンは、企業活動だけでなく私たちの日常活動においても参考にすべき点だと思います。
プロジェクトに失敗した責任者は、例外なくサムスングループにおけるポジションを失うそうです。
■サムスン電子には「うつ病」がいない。
自分のポジションに「しがみつかない」ことがその理由。崩れかけているとはいえ「終身雇用」を原則とする日本企業では、そこから離れる不安が大きいが、サムスン電子では仕事に馴染まないとなれば、新たな企業へ移ることに違和感がない、という背景があります。
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タイトルを読まれた方の中には、何年か前の日韓の立場が逆転した表現に重苦しい感情を抱かれた方も多かろうと思います。
思うに、我々は謙虚になり、原点に戻るべきです。韓国企業が世界に飛躍していることは事実。これを真摯に受け止め学ぶべきところは学び、私たちの未来に役立てようではありませんか。
かつてはアメリカだって日本に学んだ時期があるのです。
この続きは、明日9月6日のブログで書きます。
今日もお読みいただき有難うございました。
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