『だいぶ前に書いたものですが、なかなか面白いのでもう一回。
他のも面白いので、<カテゴリ あたり前の家造り>でチェックしてみてください』
今持ち家の方、何を基準に土地を選びましたか?
その土地を知ってから、契約までどの位時間を費やしましたか?
「土地を探す」と言う行為を長期間している人は居ると思いますが、実際目当ての土地が見つかった時から「ここにしよう!」と決めるまでは意外と即決なもんです。おちおちしてると他人に渡っちゃいますからね。
不動産屋もおせおせムードで迫ってきますし「欲しいって人が居るんですが…」なんて言われた日にゃ「じゃあ、買います」なんて流されていないですか?
家を造る=土地を決めるですから、これから死ぬまで住むであろう「土地選び」は時間をかけましょう。
あなたがいくら急いでも、この先35年?50年?のうちのほんの数ヶ月でしょ?ずーっと住むんです、慎重に。
<一>調べる事はまずその土地に何があったのか、何が建っていたのか。
その場所が掘り起こされずに放置されたままの土地なのか、盛られた土地なのか。周りにその土地と同じくらいの地盤に田んぼや川は無いか。区画整理してあるのならば、コンクリートの壁はどのくらいの高さがあるのか(高さがあればあるほど、掘り起こされる土は増えます)
その土地の「昔」を知りたければ近所の人に聞いてみるのも手です。(どうせ住む事になればいつかは話すので、先に話しをしておくと住んでから楽です)それか最寄りの図書館で調べましょう。
区画整理中なら、コーヒー片手に偉そうな人に手渡し「この辺の土良いです?平気そう?」って聞けば何となく答えてくれるかもしれません。(職人は土地を売るのが仕事じゃないんで、正直に答えちゃったりします)
<二>その土地の朝、昼、晩を知る事も重要です。
もし買ってから近所のお寺のお経が風向きによって朝6時から聞こえたら?牛小屋(田舎じゃなきゃ無いか?)から朝の「モーモー」が聞こえたら?日当りが良いと思って買った土地の太陽の上がる場所にマンションがあって9時からしか日が入らなかったら?昼間はダンプトラックの抜け道だったら?夜は五月蝿いバイクや車が走り抜ける場所だったら?
これ、今まで現場であった話しです。でもあとから来た人がいくら言っても「仕方の無い事」で済まされてしまいます、なので時間のある限りその土地に行って肌で感じてみましょう。
<三>その土地の欠点と利点を知ろう。
「いろんな条件を考えたけど、朝日が9時でもかまわない」と思うなら、その日がしっかり入る窓を作りましょう。「日が入りすぎて夏暑くて困る」ならひさしを大きく出して日を遮りましょう。近所の人が「あの辺に夏の花火があがって、よく見えるんだよ」と教えてくれたならそれが見える位置に窓を付けましょう。良い風が吹き抜ける場所かも知れません、入るならその方角から風が入る入り口と出口を作りましょう。
窓は光を入れる事、風を入れる事、外を見る事、家を魅せる事が出来ます。その土地の欠点、利点を生かせる家造りをしましょう。
それを知るにはやっぱり行くしかない。そこから来る感性を図面に生かしましょう。
<四>用途地域も大切です。
あなたの前の土地に大きな畑があったとしよう。今は日が入っていい土地かも知れません。でも、その土地に低層マンションが建つかもしれません。日照権を訴えても退けられるギリギリの条件で前のマンションが建ったら?困りますよね?
しっかりとその土地に何階建てまでの建物が建つのか、何メートルまでの建築物が空いている土地に建つのかも考えないと、あとで日が入らなくなるかもしれません。「今」では無く、もしもの「未来」も考えましょう。
<五>何を優先するのか?
安くてー、日が入ってー、駅から近くてー、学校が近くてー、買い物も便利な土地が欲しい。はい、無理です。
土地はしっかりと評価額があります。日が入らなきゃ安いし、駅から近けりゃ高いし。安いにも高いにも理由があるんです。
なので、自分の中での順位を決めましょう。
たとえ高くても立地条件を求めるのか、車があるから駅から遠くてもかまわないとか「これは譲れない!」ってのを用意しときましょう。そうすると不動産屋も探しやすくなると思います。
すんごい断崖絶壁でも鎌倉周辺の海に近い所は高いでしょ?でも買うんですよ、海が好きな人は。
塩害で痛みが早くても、洗濯もんがベトベトしても良いんです。言わばそんな感じ。
これで少しは「土地選び」の参考になったかな?
実際気になる土地に行ってその土地にいる自分が想像出来たら自分の土地かもしれません。
最後は直感に頼ってみてください。調べて調べて調べすぎると迷いますから(笑)
他のも面白いので、<カテゴリ あたり前の家造り>でチェックしてみてください』
今持ち家の方、何を基準に土地を選びましたか?
その土地を知ってから、契約までどの位時間を費やしましたか?
「土地を探す」と言う行為を長期間している人は居ると思いますが、実際目当ての土地が見つかった時から「ここにしよう!」と決めるまでは意外と即決なもんです。おちおちしてると他人に渡っちゃいますからね。
不動産屋もおせおせムードで迫ってきますし「欲しいって人が居るんですが…」なんて言われた日にゃ「じゃあ、買います」なんて流されていないですか?
家を造る=土地を決めるですから、これから死ぬまで住むであろう「土地選び」は時間をかけましょう。
あなたがいくら急いでも、この先35年?50年?のうちのほんの数ヶ月でしょ?ずーっと住むんです、慎重に。
<一>調べる事はまずその土地に何があったのか、何が建っていたのか。
その場所が掘り起こされずに放置されたままの土地なのか、盛られた土地なのか。周りにその土地と同じくらいの地盤に田んぼや川は無いか。区画整理してあるのならば、コンクリートの壁はどのくらいの高さがあるのか(高さがあればあるほど、掘り起こされる土は増えます)
その土地の「昔」を知りたければ近所の人に聞いてみるのも手です。(どうせ住む事になればいつかは話すので、先に話しをしておくと住んでから楽です)それか最寄りの図書館で調べましょう。
区画整理中なら、コーヒー片手に偉そうな人に手渡し「この辺の土良いです?平気そう?」って聞けば何となく答えてくれるかもしれません。(職人は土地を売るのが仕事じゃないんで、正直に答えちゃったりします)
<二>その土地の朝、昼、晩を知る事も重要です。
もし買ってから近所のお寺のお経が風向きによって朝6時から聞こえたら?牛小屋(田舎じゃなきゃ無いか?)から朝の「モーモー」が聞こえたら?日当りが良いと思って買った土地の太陽の上がる場所にマンションがあって9時からしか日が入らなかったら?昼間はダンプトラックの抜け道だったら?夜は五月蝿いバイクや車が走り抜ける場所だったら?
これ、今まで現場であった話しです。でもあとから来た人がいくら言っても「仕方の無い事」で済まされてしまいます、なので時間のある限りその土地に行って肌で感じてみましょう。
<三>その土地の欠点と利点を知ろう。
「いろんな条件を考えたけど、朝日が9時でもかまわない」と思うなら、その日がしっかり入る窓を作りましょう。「日が入りすぎて夏暑くて困る」ならひさしを大きく出して日を遮りましょう。近所の人が「あの辺に夏の花火があがって、よく見えるんだよ」と教えてくれたならそれが見える位置に窓を付けましょう。良い風が吹き抜ける場所かも知れません、入るならその方角から風が入る入り口と出口を作りましょう。
窓は光を入れる事、風を入れる事、外を見る事、家を魅せる事が出来ます。その土地の欠点、利点を生かせる家造りをしましょう。
それを知るにはやっぱり行くしかない。そこから来る感性を図面に生かしましょう。
<四>用途地域も大切です。
あなたの前の土地に大きな畑があったとしよう。今は日が入っていい土地かも知れません。でも、その土地に低層マンションが建つかもしれません。日照権を訴えても退けられるギリギリの条件で前のマンションが建ったら?困りますよね?
しっかりとその土地に何階建てまでの建物が建つのか、何メートルまでの建築物が空いている土地に建つのかも考えないと、あとで日が入らなくなるかもしれません。「今」では無く、もしもの「未来」も考えましょう。
<五>何を優先するのか?
安くてー、日が入ってー、駅から近くてー、学校が近くてー、買い物も便利な土地が欲しい。はい、無理です。
土地はしっかりと評価額があります。日が入らなきゃ安いし、駅から近けりゃ高いし。安いにも高いにも理由があるんです。
なので、自分の中での順位を決めましょう。
たとえ高くても立地条件を求めるのか、車があるから駅から遠くてもかまわないとか「これは譲れない!」ってのを用意しときましょう。そうすると不動産屋も探しやすくなると思います。
すんごい断崖絶壁でも鎌倉周辺の海に近い所は高いでしょ?でも買うんですよ、海が好きな人は。
塩害で痛みが早くても、洗濯もんがベトベトしても良いんです。言わばそんな感じ。
これで少しは「土地選び」の参考になったかな?
実際気になる土地に行ってその土地にいる自分が想像出来たら自分の土地かもしれません。
最後は直感に頼ってみてください。調べて調べて調べすぎると迷いますから(笑)