とんかちドリルズ

Lifestyle constructor
家とか、家具とか、趣味とか。楽しく過ごす為の時間を構築したい工務店。

ツケ

2012-07-04 07:50:10 | 当たり前の家造り
原子力のツケ、だまされて投票したツケ、色んなツケが最近まわってきました。
そのかわりに世間の当たり前にコントロールされて来ていたことを知れました。
デカい代償だとは思いますが、まだまだ終わった訳じゃない。みんなの思いがあるから出来るはずです。

さて、今回のツケは建築のツケ。

最近の住宅を見てどう思います??
建築業界も、基準法もきっと政府やメディアと持ちつ持たれつのはずです。関連企業、公共工事、広告収入。みんな怪しい。もう信じることは出来ないのです。だから一人でしゃしゃり出ているわけですが、建築のやり方に疑問があるのです。

かれこれ30年も前は外壁は左官、塗装仕上げがほとんどだった。
今でも塗装業は塗り替えがあるからまだいいですが、サイディングが主流の今、未来に塗装業に仕事があるでしょうか?
内壁の主流がクロスである今、左官業、塗装業の未来に仕事はあるのでしょうか?

ハウスメーカーはコマのように職人を引き換えられるからいいですよ。新しいものをポコポコ生み出していくのが彼らの仕事だからそれもいいでしょう。でも私には出来ません。
ずっと続けていきたいし、その先も誰かに引き継いでもらいたい。
左官業の仕事がなくなれば、塗装業も塗る場所がなく、要求される仕事が塗るだけだったら技術も伴わない仕上げられない左官業、塗装業が増えるのです。

それを提案するのは元請けの仕事でしょ?ポコポコ作るだけならいいけど、そんなことしてたら私の未来も危ういもの。ツケが回る前にみんながしっかりと仕事が出来る現場を作る、それが大事だと思うんですね。

現状だって仕事量と人数が合わなくなってきてるんだから、手入れをしなければいけないしょーもない家が増えてくるこの先はもっとでしょ?
ハウスメーカーが生み出したハリボテの既製品の為に回ってくるツケ。そんなのは回避しましょう。

誰もやってくれないから自分でやるのです。もう当たり前にはうんざりです。

と言っても予算に応じてサイディングもクロスも使っちゃうけどね(笑)

出来るだけこんなマインドでやりたいな~っていう独り言です。この先の自信がないの(笑)


オープンハウス今週末です。車もこっそりブックオフ、フジスーパーに停められます。
内緒で停めてきてください(笑)

工事の相見積の注意点

2010-10-08 07:40:40 | 当たり前の家造り
最近雪板ばっかりで遊んでるんじゃないか?と思われがちですが、たまには為になる話し。

新築でもリフォームでも他社と見積を取るのは大事な事。
もっと大事なのは、金額だけを見ない事。
しっかりと工事内容、使用材料、工期(人件費)を比較して下さい。
「こっちの方が安いから…」で仕事の内容がええ加減では比較にならないし、その工事内容で良ければ「高い業者」が安く出来るかもしれません。

ま、こんな事は皆さんご存知でしょう。当たり前過ぎる話しです。

さぁ、ここから。

それは、比較しあう業者は対等でなければいけません。

塗装工事を例に取ると、ハウスメーカーと末端の塗装業者とで見積りを取り合うとどっちが高いでしょう?

全く同じ仕事だとしたら、当たり前に塗装業者が安い。
直接頼んだ方が安いに決まってますよね。
ただ直接は怖い。知らなきゃ安心しないもんね。
2000円くらいなら失敗してもいいけど、家は何しても安くはないですから。
だからこれを見てるアナタもオレに頼まない(笑)

まぁ安心料がハウスメーカーの高い分。2~3割は高いかな?
たま~にそれをハウスメーカー、大手企業の不動産部等に駆け引きの材料として仕掛ける客がいます。

さて、どうなるでしょう?

塗装工事の工程、材料、人件費の誤差を把握出来る客が居るでしょうか?そう、値段を合わせる為に適当にします。
戦う方法はこれしかない。
同じ材料でも工程を減らしたりね。

ハウスメーカーもなんでも最後は末端塗装業者に仕事を依頼します。やる人やる業者は塗装業者だから同じでしょう?
ハウスメーカーは儲けがないとしないっすよ企業ですから。それが2~3割の上乗せ分。それは下げないんだな~(笑)
「予算ないから安くやってくれよ~」でも儲け分は取るのさ~。

末端塗装業者が同じ仕事を違う値段ではしないでしょう?世話になってるとか、いつも仕事をくれる仲間とかそういったことで多少の誤差はありますよ、そりゃね。
業者によっても多少の誤差はありますよ、そりゃね。
それを取り合うから見積りに効果があるわけさ。

だからね、見積りを取り合うのは対等じゃなきゃダメよ。
じゃなきゃ「この金額で出来るだけやって」と言いましょう。

ま、「ケチらなきゃ良かった」ってなるけどね(笑)

当たり前の家づくり〈優先順位〉

2010-06-23 08:59:46 | 当たり前の家造り
久しぶりの当たり前の家づくり。

さてさて、あなたは家に何を望むでしょうか?
外観?内装?日当たり?床暖房?静さ?薪ストーブ?駅近?オール電化?安さ?名前?色々ありますよね?

石油王ならこんなアドバイス必要ありませんが、だいたいの方は金額にリミットがあります。
その中で何に金をかけるのか、その優先順位をしっかりと決めるのが大切です。

あれがしたかった…でもお金なくて…ってなるでしょう?普通。
これだけは!と思うもの、別に気にしないもの、ひとつひとつに順位を付けておくと価格調整がしやすくなります。

きっちり割り切れると自分たちらしい良い家が出来ると思いますよ。

重要なのは優先順位。
ですがっ!大事なのは今ではありません。
5年10年20年30年先も、ちらっと頭の片隅におきましょう。

キッチンやユニットバスは20年も使えばガタガタしてきます。間取りは替えがききづらい。
外壁は10年で塗装が必要(素材による)。
ベニヤの床はモノにより劣化する。クロスは張り替えが簡単。塗りモノは汚れが取れない、でも塗り増し可能。
色々とその後があるものばかり。最後まで使うのは…骨格なんですね~。

神奈川の材料で良い骨を、良い設計士に良い間取りを考えて貰って、楽しい家を作りましょ~う!

思い通りの家の建て方

2010-03-19 06:28:16 | 当たり前の家造り
今の現場で色々とやり取りをしていく中で「施主の思い通りの形を建てる」と言う難しさを感じたので、これから個性的な家を建てたい方へちょろっとアドバイス。

「失敗した」と今の施主さんが言う訳ですが、もう建てた方にもそんな思いをされた方も居るでしょう。
何故か?と言えば、多分思いを的確に伝えられなかったからじゃないでしょうか。
漠然としたイメージやスタイルは分かっていてもそれがどう伝えたら形になるのか?
細かい収まりが分からず、建築会社のアドバイスされるがまま出来たらイメージと違う、そんな感じじゃないでしょうか。

施主は「違う設計士に頼めば…」なんて後悔していますが、設計士が違っても理解してもらえなければ同じようになっちゃうんですね。

設計士も得意なスタイル、パターンがあるので、「いつもと違う事」ってなかなか書けないんですよ。歴史が長ければ長い程。
例えば、オレはベーシックなのが書けません。
ザ工務店!みたいなのは無理なんです。
どこかに「遊び」を入れようとしちゃうんですね。
どこかふざけちゃう(笑)
なので、自分の望むスタイルと設計士の得意なスタイルが合わないと「思い通り」にはならないんですね~。

建築家はプレゼンしたり、雑誌に載せたり、テレビで紹介されたりと自分のスタイルを見せて、それに共感した施主の方が建築家に依頼するのですが、一般的な設計士は工務店やハウスメーカーに引っ付いているので、紹介されるがままで、その設計士や工務店のスタイルになりやすいんですよね。
そこで「建築家のような家」を望んでも形になりづらい。設計士は建築家じゃないからね。

ちなみに建築家に頼む場合、総建築費の8~13%の設計管理費用がかかります。建築家の書く家は安くても2000万位なので200万~といった感じでしょうか。

金額は安く、でも個性的な…が難しいのはこんな理由もあるわけ。

そして建築家は外観、内観、照明、外構含めトータル的にバランスを見て書きます。
さすがに全体を見てイメージを伝える施主は居ないので、全体的にまとまった感がモヤっとしがちなんですね~。

自分の家の場合、土地の形を考えて、平面図を書きながら立体になった時見え方、外構のプランや内装のイメージなんかも膨らんで「出来る出来ない」を考えましたが、全体を見ないでポイントポイントで決めると、全体的に見た時にモヤっとしちゃうのです。
なので、家はポイントで考えないで外構から中に入っていくイメージで決めてくと、全体的にまとまります。
まずは外構、外観から固めてイメージを絞っていく感じ。平面図を合わせていったり、平面図に外観を合わせたり、まっその辺の加減が難しいんですけどね(笑)

洋服選びと似ていてね、パンツはこの色、靴はこれがカッコイイ、Tシャツはこれが合いそうだ、帽子はこれならいけるかな~と合わせてみたらなんかモヤっとする時あるでしょ?
一つ一つはカッコイイのに色もまぁまぁ合ってるのになんかしっくりこない。そんな感じですよ、モヤっとした家は。

対策としてね、その設計士や工務店がどんな家を建ててきたのか、6~7割が得意なスタイルで、他がひょんなきっかけで迷ってきた家。
「好きな家っぽいのも作ってるみたいだから~」なんて騙されないでよ~。それは頼まれてイヤイヤやってるかもよ~(笑)

困った時はオレに頼めば間違いない!(笑)
詳しくはカテゴリーのblog houseを見て下さい。
フリースタイルのつもりですが、どこか遊ぼうとする癖がありますし、人間的にもだいぶ癖があります(笑)
仕事は間違いないけど、人間的に間違いだらけ(笑)

自分の望みとリンクする設計士、工務店をじっくり探しましょ~。
あれっ?と思ったら止めたっていいんですよ。建ててからじゃ引き返せませんからね。

ゼヒ!カッコイイ家を建てて下さ~い!

カッコイイ家はカッコイイ土地選びから

2010-03-12 07:46:52 | 当たり前の家造り
カッコイイ家の定義なんてのは人それぞれですが、オレの思うカッコイイ家はね、いかに土地に無理なく自然な形でありながら楽しい形が好きなんですよ。

周りの家、窓の位置、屋根の形、道路の方向などを見ながら、家族、車の台数、生活スタイルの融合が自然に溶けこむのがカッコイイんですよ。

と言うワケで、カッコイイ家にはカッコイイ感じになりそうな土地からなんですね~。
意外と「真四角で東南道路」の不動産の価値が高い家より微妙にズレた感じの土地の方が良かったりします。
土地に合わせて建てるから土地がズレてると家もズレる。そこにスタイルが出せるんですね~。

かと言って、ズレ過ぎたらダメよ(笑)

壁や波に当て込むのも、いかに自然にその地形に当て込むか。自然だとヤッパリカッコ良く見えるんですよ。
体は勝手にねじれるし、自然に戻れる。

ま、要するにいかに土地に家を当て込むか。ですよ。

最終的に意味わかんなくなっちゃった(笑)

思い通りに建てるにはのアドバイスを書きました~。

久々に「そよ風」

2010-02-09 10:28:33 | 当たり前の家造り
環境創機のパッシブソーラーシステム「そよ風」をね、良いな~と思ってる訳ですよ。

今みたいな冬は太陽の熱を吸収して家(部屋でなくてね)を下から全体的に温めて、夏は家の暑さを屋根から出してくれるシステム。

冬型の気圧配置になれば関東は寒いだけで日中は太陽が出るわけです。
その太陽にじんわり温めてもらうんですよ。

床暖房も暖かいけど、やっぱりランニングコストがかかる。
ランニングコストがあまりかからないから設置時の差額は数年でトントン。
同じもの、同じ暖かさじゃないから目安にはならないけどね。

前は屋根にガラスを乗っけて…てやり方だったのが、屋根材の下に敷くタイプの集熱板が出て、屋根もスッキリするようになりましたね。
ガラスはガラスで好きなんですけど、やっぱり雨のかかる所ですからややこしいものは隠れてた方が良いに越したことはないですもんね。

パッシブソーラーそよ風とペレットストーブあたりで、冬を乗り切る。
そんな住まい方どうでしょう。

詳しくは「そよ風とは?」をクリック!

家の価格の内訳 現状と理想

2010-01-24 07:31:49 | 当たり前の家造り
今の家作りの現状と、自分がしたい家作りを知ってもらおう!ってことが今回のテーマ。

おいおい!そりゃ言っちゃまずいだろ?と思う気持ちも少々ありますが、ま、いいしょ。

環境保全だの地産地消だのあれやこれや色々やりたいことはありますが、全てのベースになる事ですから知ってもらいたい。知った上で建てる事を考えてもらいたい。
大工さん、左官屋さん、建具屋さん、職人みんながちゃんとした仕事が出来て、なおかつ施主に無理なく払える値段にするには?と考えた結果です。

個人の大工としてはきっと可能ですが、少し規模が大きくなったら?大工を抱えたら?育てたら?と膨らめば膨らむほど無理も増えていきます。
やっぱり人件費が一番お金のかかることですからね。

ま、あくまで俺の理想ですから「へえー」ぐらいで考えてください。
そして工務店、ハウスメーカーのグラフはあくまで例です。
実際のところは違うかも知れませんが、たぶんこんな感じだと思うよ…。



まずは<一般的な工務店>の例

工務店が仕事を請けて(元請)が自分のところで抱えている大工に仕事をさせた場合です。
だいたい元請の取り分が20%。
元請の社長、営業、現場監督、事務費など「会社」として運営していく費用になります。

ざっと見て分かるように工務店が設備機器メーカー等から仕入れるものと、大工の費用が大半を占めます。職方たちは家一軒につき22%程度しかないんですよ。
これしかないのにハウスメーカーではもっとないんですねー。

日数的に見ても職方は長くて10日程度。少なくて当たり前ですが、ということは月に25日働くには現場がいっぱい無いと生活できません。
といってもそんなに仕事は無い。仕事が無いのに、手間が安いのがこちら↓。



続いて<ハウスメーカーの予想>

工務店と違い、会社の抱える人数が多いこと、住宅展示場等の広告費用、その他規模に応じてかかる費用も多くなることから建築費の30%が元請の取り分。
実際はもっと多いかもしれませんが、少ないことは無いでしょう。

さてさて、工務店との差10%はどこから出るのでしょう?

グラフの通り全てを詰めるだけです。
職方は元々費用が多くは無いのに3%減。あとは大工、木材、建材等から少しづつ。
棟数を多く建てるメーカーは建材や設備を大量に仕入れたりすることが出来るので値段は下げられる。どれを取っても「いい物」は選べないけどね。

ちなみに工務店もハウスメーカーも建具は造りじゃなくてユニットの場合。大量生産の工業製品。木粉を接着剤でギチギチに固めて石油でまいたやつ。
トステムとかウッドワンとかそういうやつね。それも大量に入れるから仕入れも下がる。
造りだとそうはいかない。手作りだし木だからね。

そうやってギチギチに作ったものが良い物でしょうか?
「安く、早くで出来たものと同じ値段でいい物を」と考えて、なおかつ「みんな損しない」案がコチラ。



理想の<ケンタロープラン>

職方はの割合は一気に増えて36%。
建具もユニットじゃなくて造り。造るから窓枠ドア枠も木。
木だから塗らないといけないので塗装屋の仕事も増える。
木材も県産材等の使用も考えて多めに見て、みんなの取り分も少しだけ上乗せ。
大工の費用も作りながら対応できるように多め。

会社としての規模が自分と嫁さんぐらいなら元請としての取り分は8%。たぶんこんなもんで平気かな?人が多くなると難しいかもね。

あくまで全部坪数の建物を同じ金額で建てた場合を想定しています。
値段は同じで質はケンタロープランが一番のはずです。

個人や小さな工務店の生きていく道はこんな感じが一番なのかな?と思います。
みんなが潤って、施主も喜ぶ。みんなが楽しい。

やっぱり楽しいのがいいじゃないの。

建具屋が建具屋として、左官屋が左官屋としてきちんと仕事が出来るようにコントロールするのが元請の仕事。みんなまともに仕事出来てないからね。
絶滅しちゃうよ。職人が。

これで出来たら、大きな会社は小さなところに勝てなくなるでしょ?
質を上げたら金額が上がるのが普通だからね。

というわけで、こんな感じで家が建っているということを知って頂けたでしょうか?

もう建てた人はどうだったでしょう?

もしこれから建てる人はどこに(誰に)お金がかかっているのがいいですか?

もう少し詳しく知りたい、そんな家なら建ててみたい!などなど何でも応えます。
免許ももうすぐ来るから、図面も書くよー。

家のことなら何でも相談に乗りますよー。それとね、雪板も作るよ(笑)

一緒に滑りません?も受付中!(笑)








断熱材〈グラスウール〉

2009-10-27 07:05:39 | 当たり前の家造り
グラスウールをなめんな。
グラスウールのせいじゃない、大工のせいだ。

きっとグラスウール業界はこんな感じでしょう。。

皆さんやれ外断熱、やれ高気密、やれあれが良いこれが良いなんて言っていますが、まず間違いなくグラスウールなんて出てこない。
「グラスウールは最低ランクの断熱材だ」なんて思っているのでしょう。
「だってうちはグラスウールだけど、寒いよ」「グラスウールは良くないって聞く」なんてのは間違いです。
確かにグラスウールより優れた断熱材はあります。「同じ厚さ」ならって話し。

同じ厚さでならば負けますがグラスウールはふっくら仕上げのファーファです。
例えば壁にスチレンの断熱材を入れるっても50mm程度でしょう。グラスウールだと75~100mmを入れたら断熱効果の差はあまりないんですよ。
じゃあ何故寒いのか。

それはスッカスカに入れてるんだ。
しょうもないくらい入れ方がワリーのよ。
今までリフォームした家全てで断熱材の入れ方が悪い。
これが原因。
タダ中にはまってるだけ。

グラスウールには入れ方があって、それを怠ると性能を発揮しないのです。
だから評価が低いんですね。といってもどの断熱材も同じこと。入れ方をキチンと把握することが重要です。
実際自分の家はオールグラスウール。外壁も鉄板。外壁自体に断熱効果はありません。
でも平気です。まったく問題ない。

といってもこれが最高の断熱材ってわけではありませんよ。
比較の対象として低グレードってわけじゃないよ、ってことです。

さまざまな断熱材があり、さまざまな特徴がある。
自分としては「ゴミになったとき」が重要な気がして、その辺重視して考えています。
今なら羊毛か新聞紙かな~。



お茶は大事なディスカッション

2009-03-13 08:45:07 | 当たり前の家造り
引き続き家づくりのアドバイス。

職人はだいたい10時と3時にお茶をします。
のんびりタバコを吸ったり、コーヒー飲んだり、しゃべったり、打ち合わせしたりします。
あるハウスメーカーやハウス雑誌に「お茶出しは不要、必要ありません」なんて目にします。
オレだって「絶対出してくれなきイヤだ!」なんて思っちゃ居ませんが、ちょっと出して欲しい気もします。

と言うのも、お茶の場で一緒に話す事で色々探れるんですよ。
細かい内容を煮詰めたり、図面にのらない事を話したり、聞かなきゃ自分の判断で進めちゃう事も聞ける。
「ここにこんなの置くつもり」とか「ここは何置くの?」「ここ開いてるけど棚作る?」とかね。
この人はどんな住み方をするだろう。
どんな好みがあるんだろう?
どんな家具を置くのだろう?
人が見えて作る方が力も入るのです。

「この人の為に」って思うのと、「あの人の為に」じゃ気分も変わる、人間だもの。

こうしたら喜ぶかな?あれしといたら生活するのに良いかな?
そんな事考えて作るには話ししないと分からない。

だからお茶は大事なディスカッション。

いつも出してとも、あれじゃなきゃ飲まないともいいません。
時間がかぶった時にでも水筒に麦茶いれるだけで、家の出来ばえが変わるかもよ~。

お茶代分は間違いなく良くなる!
作ってる人間が言うんだから間違い無い!(笑)

当たり前の家づくり「せっかく」

2009-03-12 07:32:00 | 当たり前の家造り
久しぶりの当たり前の家づくり講座です。

先日テレビで、表参道ヒルズ等を手掛けた建築家安藤忠雄さんがこんな事言ってました。
「快適に住みたいなら3LDKのアパートが一番。せっかく家を建てるなら楽しい方がいいでしょう?」
「コンクリートの長屋を発表したときはあらゆる所から非難をうけた。私の設計する家は冷暖房設備はありません、寒かったら着れば良い。それでも寒かったらもう一枚。それでも寒かったら諦めればいい」
「雨が降ったら、傘をささなきゃ台所に行き来出来ません。」

そういった不便さや不快的さに楽しさが隠れてて、そういったところにスタイルを出せるんだと思います。

普通の快適な家が欲しいなら建て売りを買えば良いし、建て売りが不安なら大手の家を展示場で「選んで」くれば良い。

安藤忠雄さんの設計ほど不便じゃ無くて良いけど、せっかく自分の家を建てるなら、自分らしく想像力の溢れた住んでて楽しい家の方が良いと思います。

某漫画家のシマシマの家もカッコイイと思いますし、それを上回るアディダス三本ラインの家だって、フランス国旗カラーも出来るし、グラデーションだって良いし、土地が広ければ、コテージみたいに全部別棟の家だってオモシロいし。
楽しい事は不便を生むけど、寝て、風呂入って、飯は食えますから。
そん中に楽しさがあった方が住んでて面白いし後悔も後で笑えてきます。実際自分ちの後悔もちょっと笑えますし。

高い値段をかけなくても、自分らしさは出せますからいろんな事を想像して、考えて、考える事も楽しんで建てたら、後悔も笑えてくるし、後悔が後悔じゃ無くなる気がします。

有名な建築家でも、ましてや有名な大工でもありませんが、楽しい家づくりなら他の大工より楽しいの作りますよ。そんな家なら作る側も楽しいし。

ちなみに安藤忠雄さんは3LDKのアパートに住んでるみたいです。

快適ならやっぱりアパートって事ですな(笑)