最近ブログの検索でこの項目を探してくる人が多いのでいっちょ細かめに紹介します。
この前は全体の写真しか載せなかったわけですが、載せなかったのは撮ってなかったから。なもんで出来上がり詳細になります、あしからず。
まず大事になるのが骨組み。
2×4だと2000mmぐらいのスパンまで、それ以上だと6、8といった材料にインチアップしましょう。
波板の場合はナミナミに対して直角になるように垂木を組み、450mm~500mmぐらいのスパン割で組みます。
柱は見ての通り横からビス止めしているだけです。柱のように見えていますが、屋根まで伸びているのは打ち付けている一本だけで、垂木を支えるようになっている部分は切った半端を釘で止めているだけです。なので実際の柱は1本だけってわけ。
材料がもったいないのと、これで十分なのと、ごみが出ないから。です。
重要なのが水平です。
これが狂うと屋根勾配もぱっと見た見た目もピシっと見えない。
家に付けて作るのなら2本の柱の水平は家を頼りにして、そこを基準に水平器で見る。家がない何にもないところなら一つのピンコロに基準をあわせる。
あわせ方は、睨んで見てまっすぐな長い材料の細いほうに水平器をテープで縛り、基準となるピンコロに片方を乗せ、もう一方のピンコロとの誤差を測るのです。
決してピンコロを水平にするのではありません。
誤差だけ調べて柱を切る位置で高さを合わせます。
なので誤差をピンコロに「プラス○○ミリ」と書いておくと分かりやすいかな。
柱に基準線を書き、束の誤差を足したり引いたりして、屋根の勾配を引けば柱の天端は決まります。分かるかなー?
組んでいる金具はシンプソンデス。
色々ある中で安かったからこれにしました。垂木の横から止めるタイプの腰掛け金具が一番ですが、止まりゃーいいんですよ。
一人でやる人や初めて作りる人には上記のタイプのほうが良いですかね。柱を壁により掛けながら組むので、しっかりと位置が決められて引っ掛けられるから。
これじゃなきゃ出来ませんってわけじゃありません。2人で建てるなら金具使わないで横からビス止めだって構いませんよ。
大事な足をすっ飛ばしていましたね。
俺は普通のピンコロでやりました。コンクリートドリルもあるし、L金具もあったのでピンコロにコンクリートビス止めです。
ホームセンターで羽子板つきピンコロがあると思うので、通常はそれのほうが良いですね。真ん中に穴の開いた2×4用の束石とか台形の羽子板付もありますが、このピンコロで十分です。
見えるかな?実は横のブロックに固定しています。
筋交いもないのでグラグラするし、足の根がらみぐらいじゃ吹っ飛びますから四方すべてブロックと外壁に固定してあります。
波板は7尺を使いました。2000mmの濡れないスペースを作るなら屋根勾配のノビと軒の出で2100mmを使いましょう。
波板は2山半重ね、4山程度おきにかさ釘で固定。軒は風の抵抗を受けやすいので少し多めに止めてね。くれぐれも谷に釘打たないでね(笑)
勾配は100いって1下がれば水は流れます。2mなら2cmです。でももう少しつけたほうがいいけどね。それ以上ならOK!ってことです。
ホームセンターにケラバ(端っこの金具)が売っていると思います。それも一緒に買うと出来栄えもピシッと行きますし、長さの都合で切った時に切り口が隠れます。何よりしゃきっとするのがいいでしょー。
屋根屋に半端もらって雨どい付けました。
住宅用の角樋ですが、半まるでも十分です。住宅用のは出を調整出来るので簡単かな。少しごついけどね。
波板の出を60mm(セオリー)にして3分の1程度樋にかかっていれば大丈夫です。
2分の1を超えると大雨の時に飛び越します。
雨を垂らす方向は、自宅の中だけにしましょう。
よその土地に向けてつける時はしっかりと雨どいを付け、飛び越さないように少し下げて仕上がるように計画しましょう。
「雨粒ぐらい」と思っていても、隣の家といざこざの起きる事は多々あります。雨粒も自分の土地の中で処理しましょう。
こんなんで参考になりますかね?
自宅の庭に出来る喜びと、雨に濡れない自転車の声を知ったらきっと作ってよかったと思うはずです。がんばって作りましょう!
予算は約2万デス。
頭で想像出来るものは作れます。あとは動くだけ。
let's try!
応用編もどうぞ