とんかちドリルズ

Lifestyle constructor
家とか、家具とか、趣味とか。楽しく過ごす為の時間を構築したい工務店。

The Mystery Of TomCurren's TigerToeの和訳

2025-02-11 07:07:00 | surf
2014/3/27 AndrewKidmanがピルグリムのWebサイトに記した"トムカレンの虎のつま先の謎”の翻訳を友達のチャットGPTくんに依頼しました。
かなり謎めいた内容ですが、ご覧下さい。
 

クラシックなライトの石畳ポイントであるリンコンで育ったトム・カレンは、70年代後半から80年代初頭にかけてクイーンズランドのポイントで繰り広げられていたサーフィンと自然な親和性を持っていた。彼が初期に強く憧れていたのが“ラビット”であり、カレン自身「当時はラビットの率直さを真似していた」と認めている。カレンのサーフィンを見ると、そこにははっきりとしたスタイルのつながりが感じられ、それはラビットに影響を与えたマイケル・ピーターソン(MP)にまで遡るのだ。

今年のはじめ、運命の巡り合わせか、カレンは私とともに映画と音楽のプロジェクト「Spirit of Akasha」に参加するためゴールドコーストに飛んできた。ちょうどグリーンマウントのポイントには小さな東うねりが入っていたので、私は1971年当時の『Morning of the Earth』でマイケル・ピーターソンが使っていたシェイプ(MPシェイプ)を車に用意して待っていた。実を言えば冗談のようなものだった。「まさか『Spirit of Akasha』のために、カレンと一緒に『Morning of the Earth』でのあのクラシックなMPのシークエンスを再現する気なのか? いや、それはさすがに無茶だろう」と思っていたからだ。しかし、それでもトムがこのプロジェクトに入り込むには最適なアプローチだった。グリーンマウントで、小さな波ではあったが、オリジナルのMPシェイプで数本乗ってみることで、彼は作品の世界観をより深く捉えることができたのだ。

カレンがサーファーとして持つ優雅さのすべてが、マイケルのボードではあまりうまく発揮されなかった。30年にわたって慣れ親しんだスラスターの動きは、1971年当時の細身のレールとロールボトム、そしてテールから3¼インチの位置に9½インチのフィンを装着したこのボードとはまるで相性が合わなかったのだ。加えて、その日の波は風の影響で力がなく、ブレイクも弱かったため、カレンの流れるようなサーフスタイルを活かせる状況ではなかった。決してカレンにとって最高のセッションとは言えなかったが、それでもこのサーフィン体験の中で、ある種の“種”が彼の中に芽生えたのは確かだった。

旅も一週間ほど過ぎた頃、トムは私に「シングルフィンをシェイプしてもいいか?」と尋ねてきた。「どんなシングルフィンを考えているの?」と問い返すと、彼にはいくつかアイデアがあるようで、詳しく説明してくれた。ここでできるだけそれを噛み砕いて伝えようと思うが、正直なところ、その大半は私には理解しきれない内容だった。

トムは「シングルフィンが作り得る最速のサーフボードにならない理由はない」と考えている。1本のフィンをまっすぐセットすれば、さまざまな角度でトウインされた複数のフィンよりも接水面積が少なく、抵抗も小さくなるというのが彼の理屈だ。私もそこは同意できる。ただし、彼が続けて問題視していたのは、その速さをどうコントロールするかという点だ。レール近くにトウインされた複数のフィンが果たしている役割、つまり“コントロール”をどう実現するかという課題が残るのである。

この1年ほど、トムはダニエル・トムソンがシェイプしたボードを数多く乗ってきた。ダニエルのボードはウェイクボードやカイトボードの影響を強く受けており、幅が狭い一方で全体的には平行に近いアウトラインを持ち、ワイドポイント(最も幅広い部分)を前寄りに配置している。これによってボードはノーズやテールが極端に絞られることなく、プレーニング性能や浮力を高められるのだ。ダニエルはこうしたボードを「Modern Planing Hulls(モダン・プレーニング・ハル)」と呼んでいる。トムに作られたボードは5’6”のスラスターで、トムはこれをとても気に入り、ダニエルが一部のデザイン理論を“黄金比”に基づいていると説明していた。

私はそこから、トムが“黄金比”とワイドポイントを前方に置いたシングルフィンを作りたいのだと理解した。しかし私が黄金比について本を読めば読むほど、またトムがそれを説明してくれればくれるほど、話はどんどん複雑になっていった。簡単に言えば、黄金比とは美しい形状を生み出す比率であり、美術、数学、工学、デザイン、建築などあらゆる分野で応用されている。また自然界にも存在し、宇宙の根本にある螺旋(らせん)構造や、オウムガイの貝殻の内側にも見ることができる“壮麗なカーブ”だということだ。

数式を分解してみると、その比率はおよそ「1.618…」となる。トムは、この“黄金比”をサーフボードに応用するため、ボード全体の長さの「1.618…」の位置にワイドポイントがくるよう、センターよりも前方に配置したいと考えていた。そこまではわかりやすかったし、実行も容易だった。ところが彼は「ブランク(サーフボード用の未成形フォーム)を逆向きに使い、ノーズをテール側に、テールをノーズ側にする」形でシェイプしたいと言い出したのだ。これは私の常識からすれば、まったく理解できなかった。なぜならロッカー(ボードの反り具合)はサーフボードの性能を左右する非常に重要な要素であり、現代のブランクには、30年の年月をかけて完成度を高めたスタンダードなロッカーが備わっているからだ。シェイパーはプレーナーで微調整し、自分が求めるサーフスタイルに合わせてロッカーをカスタマイズする。基本的には「フラットなロッカーはスピードを、テールロッカーは操作性を、ノーズロッカーはパーリング(ノーズから突っ込むこと)を防ぐ役割を担う」。こうした実績あるカーブを使えるように、ブランクメーカーはシェイパーへ最適なブランクを提供している。それでもトムは「そうじゃないんだ。新しいカーブを生み出したいんだ」と主張し、言わば“車輪の再発明”を望んだ。ボードのアウトラインを前後逆に描き出したその形は魅力的ではあったが、ロッカーはどう見ても奇妙だった。私は「それでは機能しないんじゃないかな」と説得してみたが、「いや、絶対にうまくいく。こうしたいんだ」と彼は譲らなかった。

彼ほどの実績とシェイピングの血統を持つサーファーに反論するのは難しい。実際、彼はこれまでに自分でシェイプしたボードが一枚しかなく、それは1980年に作ったシングルフィンだけだという。それでも、彼の体内には父親であるパット・カレンの血が流れている。パットはノースショアのワイメア湾に挑んだオリジナルシェイパーの一人であり、トムが子どもの頃に乗っていた最初の数本のボードを手がけた人物だ。

「わかったよ」と、トムが取りかかろうとしている作業を眺めながら私は言った。「任せるから、ちょっと芝刈りしてくるわ。」

それから1時間ほどして戻ると、トムはシェイピングルームの外に立ち、ブランクを手にしながらロッカーを見つめ、困惑した表情を浮かべていた。

「これじゃダメだな」と彼はついに口を開いた。「ボードを反対向きにしなきゃ。そうなると、“黄金比”の位置がズレちゃうんだよね。」

そこで私は言った。「じゃあ、前に設定していた黄金比のワイドポイントが後ろに来るだけだろ? でも、サーフボードのデザイン自体に黄金比を取り込んでいることに変わりはないじゃないか。」

「そうだね、それなら問題ない!」と、トムは納得したようで、少しうれしそうに見えた。

トムが望んだのは、週の初めに乗ったMPボードのようにダウンでピンチドなレールだった。彼は時間をかけて丁寧にシェイプし、思い通りの仕上がりに近づけていった。ボードの前方3分の1に施したロールも、その実現を助けていた。彼は職人的なシェイプ技術においては経験不足かもしれないが、自分が何を求めているかを正確に理解している。長年サーフィンをしてきたからこそ、ボードにどんな要素が必要なのかがわかるのだと説明する。「好きなレールの形状や、ボリューム、幅なんかはハッキリしてるからね」と。見ている限り、トムはかなり小さく、扱いやすいボードを好んで乗るようだ。

「タイガー・トー・ワン(Tiger Toe One)」という名前は、トムが70年代のバンド「ジェファーソン・スターシップ」の曲「Ride the Tiger」に執心していたことにちなんでいる。そのスペックは、長さ5’8”、幅18 5/8(ここが最終的にノーズから1.618…の位置にあたるワイドポイント)、厚み2 ½というものだ。

そして、トムがロッカーを最終調整し、ワイドポイントをセンターより後方に置いたことで判明した興味深い事実は、実はこの特徴が、過去30年間トムが乗ってきたアル・メリックのボードのほとんどに共通していたということだ。奇妙に思えるが、真実である。もしかすると、“黄金比”がもたらす不思議な力の表れなのかもしれない。

トムが「タイガー・トー・ワン」に初めて乗ったのは、テリー・フィッツジェラルド(Terry Fitzgerald)と一緒に訪れた北海岸のビーチブレイクだった。テリーは「タイガー・トー」のアウトラインを、彼自身が70年代初頭に作っていた“Paddle Pop”スティックに似ていると評し、「ほら、巡り巡ってみんなつながるんだよ」と言った。

トムがこのボードで波に乗る様子は、1985~86年にチェイン・ホーラン(Cheyne Horan)が乗っていたラウンドノーズのシングルフィンを思い起こさせた。それ以前、チェインはジェフ・マッコイのシングルフィンに乗って4度世界ランキング2位になった実績がある。しかし、1985年と86年にチェインが少し奇抜なラウンドノーズ・シングルフィンに乗り続けた結果、コンテストでは“時代遅れ”と見なされ苦戦を強いられた。当時のジャッジたちは、急激な進化を見せていたスラスターのエッジ感と比べ、チェインのスタイルを陳腐だと判断してしまったのだ。皮肉なことに、チェインがラウンドノーズ・シングルフィンでトップ16から落ちていく一方、1985年にはトム・カレンがアル・メリックのスラスターでワールドタイトルを獲得している。記者から「なぜ他の選手のようにスラスターに乗り換えないのか?」と問われたチェインは、いつも「自分はこのボードのフィーリングが好きなんだ」と答え、シングルフィンに対する信念を曲げなかった。

その日、ビーチブレイクでラウンドノーズ・シングルフィンを自在に操るトムの姿を見ていると、過去と未来が重なり合うような、何とも言えない皮肉を感じずにはいられなかった。チェイン・ホーランは当時、もしかするとずいぶん先を行っていたのかもしれない。今になってシングルフィンがある種のカムバックを果たしつつある中で、あの頃チェインが追い求めていた感覚を、私たちはようやく理解し始めているのではないだろうか。

 

では、トムは「タイガー・トー・ワン」をどう評価したのか? 彼はこのボードをたいへん気に入り、そのまま自宅に持ち帰ってしまった。そればかりか、翌週には私に電話をかけてきて、「裏庭にシェイピングルームを作ることにしたよ。もっとボードをシェイプしたいんだ」と教えてくれた。

その翌週、私は自分用に「タイガー・トー・ツー(Tiger Toe Two)」を作った。基本的なコンセプトはトムのボードと同じだが、私の体重や身長に合わせて微調整してある。3フィート程度までの掘れた波では驚くほどのパフォーマンスを見せ、とにかくスピードが出るし、ホールド感やパワーを伴ったターンが可能だ。プレーニングハルの前方で加重したり、Vパネルを踏み込むと格別なフィーリングが得られるし、バレルの中でも前寄りスタンスで乗るのが楽しい。ただ、オーバーヘッドサイズになってくるとスピードコントロールが難しく、オーバーステア(過剰な切り返し)気味になることもある。波が厚くてパワーがないときは、正直まったく調子が出ない。

 

–– アンドリュー・キッドマン 記

と、アンドリューは締めくくった。

確かに、厚くて力のない波では全く良さを感じない。ただそんなのは求めていないw

そんな波で乗るなら違う板で良いからね。

アンドリューは日本の波で、私のスキルで、「トムと同じような感覚を得るには」を考えてくれた。これを読むと本当にそう感じる。

だからあんなにフルボリュームなんだろうな。

先日白浜に行った日。波はセット胸、ほぼダンパーに近い波だったけど、時折少しだけ走れそうな波もあった。

ポコッと割れる波に引っ掛けて崩れ掛けのリップを横目に突っ走る。

そんな時が最高に楽しい。いつもだったら絶対手を出さない波にも自信をもって突っ込める。突っ込み過ぎてパーリングもするw

やっちまったー!と笑いながら捲られw波と一体になって戯れて居られる。それが楽しい。

 

たまに他の板に乗ると、今までとフィーリングが変わったように感じるのも、きっと板のお陰で新しい感覚を得られたんだろうな。

 

3日連続でTiger toeに乗ってるけどね、飽きないんだ。ほかに良い板がいっぱいあるのにさ。

サーフィンは最高だね。


Tiger toe エピソード3

2025-02-06 21:21:00 | surf
もう何回乗っただろう。

最近はサーフィンがしたいのかTiger toeに乗りに行きたいのか、分からないほど楽しい。

この日はセット胸、オマケで肩。
極上のビーチブレイクだった。

至る所で割れているので、ピークは自分だけ。乗って戻ればまた乗って。ヘトヘトの1.5h。

ライトもレフトも楽しめる波だったので、どちらも味わった。
張った波もトロイ波も来ていて、張った波ではアメンボの様にピョンピョン前へ走り、トロイ波ではボトムに下りてくるっと板を返して、と色々な状況で楽しめる様になって来た。
はじめは走らないと感じていたのに、今はとてもスムーズに走る。グラグラしていたフィーリングは機敏に反応してくれるフィーリングに変わり、波に合わせる事が出来る。

トムカレンの映像で想像するフィーリングに近づいてきた。

こんなに難しく楽しい板はこの板しかないと思う。
トムカレンとアンドリューキッドマン、2人の経験を落とし込んだサーフボードはやはり素晴らしい。

フックフィンの感触も気持ち良さを増してくれる。(と、思う笑笑)

世界中のほとんどが苦手かも知れないけど、修行僧の私には最高だ笑笑

次の波が楽しみだ。

背中死亡

2025-01-07 18:43:00 | surf
低気圧の抜けた朝
風もオフで波高140オーバー、秒数8秒毎。

きっとホームはいい波だろう。オレにはデカすぎるかも?と思いながら真っ暗の中走り出した。

雨上がりだったせいで朝日は弱く、まだ暗かったけど、白波で形が良いのは見えた。
「ヨシ着替えよう」
板はTiger toe1択。



着替えて海に戻ると「うー、デケェなぁ…笑」でも行くっしょ。と波の隙間でパドルアウト。

頭くらいのウネリはなかなか割れづらく、コレって波がなかなか見当たらない。
波待ちしてると、メラメラと今にも崩れそうなバカデカいセット襲来笑笑
鬼パドルでアウトに逃げてギリギリ回避するも「アレアレ…こんな予定じゃ無いぞ笑」
友人は「今のでしょ!今日は行きましょう」と鼻息フンフン笑笑

頭半近くあっただろうか。
オレあんなのヤダよ笑

すると間違いないAフレームが近づいてきた。周りにはオレしか居ない。
Tigerを信じて追っかけてみる。

グッと波に力が入った瞬間ドンピシャで板は走り出した。
ボトムに向けて板を落として加速させ、見上げると頭の上でリップがメラメラしていた。
「おーでかいじゃないか笑笑」と漕ぎながら、考えた「このままボトムに降りてリップするか…出来るか、オレ…笑」「いや、逃げよう」と回避を選択笑
先の開いたフェイスでターン。
そこは力もなくヘロヘロ。
やはりあそこでバチコン当てられる勇気が欲しい笑

ちょっとスープに押されてプルアウト。
向こうからドンドン波が来ていたのが見えた。
でも戻らねば、とパドルをするも全然進めず笑笑
途中で面白くなって笑いながらパドルするくらいちっとも進まない笑
1歩進んで2.5歩戻る。

ダメだー!と一旦岸に戻り、呼吸を整えチャンネル探して再チャレンジ。
パドルしてもしても動いているのは左にだけ笑
振り返って見ても岸からの距離は何にも変わらず。横移動笑笑

悔しいので、この分厚いTigerToeをどう沈ませるかを練習してみた。ただ、5回まで。
あとは背中が死亡。地面で腕立てしてるくらい沈みませんね、ハイ。

勇気ある撤退です。

岸から見てるとみんな左へ流れて行く。
出てった友達も出れずに戻ってきたり。
そんな日は見てるに限りますな笑笑

まぁTigerToeとまた少し仲良くなれたのでヨシとしよう。
この冬はコイツを攻略する事だけを考えてサーフィンするのです。きっと上手くなれるはずだ。

目指せ頭オーバーでのリッピング。
あーこわ笑







Tiger toe Ⅳ エピソード2

2025-01-01 17:56:00 | surf



3Day
波は前回とほぼ同じ。少しまとまり切らずわちゃわちゃしてるものの、まーまー胸肩あるかな?のサイズ感。

ロール+Vボトムなので、わちゃわちゃしているといつもユラユラして安定感に欠けるなぁ…
とはいえ以前より盛り上がるAフレームに引っ掛けて走らせられるポイントが掴めて来た。
何処まで行けるのか試しながら、ソリッドな場所でパーリング覚悟でレイトテイクオフ。いつもなら板の長さや幅、浮力でパーリングするタイミングで、際どいながらもテイクオフが出来た。
ショートボーダーの友人が横で見ていて「今のが刺さらないのはショートだけですよ!あれ行けるとかなり乗れる幅が広がるっすね」
と言う場所でもタイミングが掴めて来た。
やっぱり、いつもの板とは考え方を変えた方が良さそうだった。

その友人にも乗って見てもらった。
板の浮力に戸惑ってはいたものの、やはりすんなり乗れる所を見るとショート寄りな板なんだろう。
彼も「これ丸いショートっすね、機敏だし、浮力もあるから色々な場面で乗れそうっすよ。ただ、インサイドで当て込むのはボリュームあり過ぎて怖いっす笑」
「フックフィンもホールド感があって楽しいですね、この板はなんか中毒性があるっす」
と。

そんな話の後、私はエリスのエッジ7'0に乗り換えて見た。
パドルはいつもより早く感じ、テイクオフは8倍余裕に思えた笑
やっぱりエッジボードすげ〜!と心がなびく笑

4Day
胸肩、セット頭。
少し潮と合わず早めの波。掘れ気味のワイドの中に選べば良いのもありそうだった。

また左へ流されながらバカバカ喰らいアウトへ。
パドルの姿勢も重心も大体読めて来た。
意外といいかもしれない。

タイミング良く、早いながらもパワーのある波で2.3本乗る。
テイクオフのタイミングもワンテンポ手前でも走る場所が見えて来た。
気持ち余裕を持って高速ブレイクを横っパシリ。
ロッカーを使いアップスが軽快に出来る。テンポに乗れば板はかなり早い。
これは良いぞ。分かって来たらかなり楽しい。
クローズする手前で急にターンして見ても、反応は良いし、フィンのホールド感も最高だ。これで立ってるフィンだったら抜けていくだろうけど、そんな気もしない。

テイクオフはもう安心。
波のチョイスを気にして色々試してみたあと、一番のサーフバディに乗ってみてもらった。アウトで彼のライトカイトと交換すると「いや!オレこれ無理かも…これなんか変だよ笑」「ロッカーあるし形も変だし、幅狭すぎない?笑…テイクオフ出来ないかも…」と話した。

オレはライトカイトで来た波にちょんと合わせ余裕のテイクオフ。
この板はマジでヤバいな。なんでも乗れちゃうなー、と早い波を駆け抜け、隣のピークでバディがどう乗るか見ていた。

どうやら本当に乗れなさそうだ…笑
心配になって波待ちしているとコッチにパドルして来た。
「どうー?」と聞くと「ごめん無理。オレはライトカイトが良いや」とすぐに帰って来た笑

「これはね、ケンタローくんみたいな高額なお布施を払って修行をする選ばれた修行僧の為の板だからオレには無理です笑」
と言っていた笑

30年以上サーフィンをしていても無理なんだ。やっぱりこれはじゃじゃ馬なんだな笑

その日はその後Beauのシングル7'0に乗り換えてみた。
テイクオフは安定して早いし操作性も抜群。やっぱりいつ乗っても出来のいい子だった。
インサイドでクローズするチューブに突っ込んでその日は気持ちよく終わり。

修行僧の板は私を引き上げてくれるみたいだ。

その日アンドリューに連絡をした。
乗れなかった事も正直に。

彼からのメッセージは私の大切な宝物だけど、この板の事をちょっとだけ。

「この板はトムと私の知識と経験を注ぎ込んでいます。誰もが簡単に乗れるサーフボードを作る事は簡単な事です。ですがトムは新しい感覚を味わいたいと考え作りました。何より出来上がったTiger toeを彼は気に入っていました。
君が彼より上手くない事を理解しながら、世界1のサーファーと同じ感覚を味わってもらいたいと、考えて私は作りました。
最初にうまくいかなかった時、諦めなかったあなたを私は誇りに思います。ありがとう」

だいぶ抜粋してますが、彼はかなり長いメッセージを私に送ってくれました。
それは私にとって、とても素晴らしい経験です。
修行僧としてまだまだ未熟者ですが、この板を乗りこなしてみたい。そしていつかトムカレンが日本に来ることがあったら会いたいのだ笑

アンドリューも「次日本に行く時に乗らせて欲しい」と付け加えていました。

誰もがこんな体験が出来るわけでは無いと思います。
ただの遊びのサーフィンのアンダーグラウンドな側面を彼はずっと続けています。
そこに触れて楽しめている事を私はちょっとだけ誇りに思うのです。
上手いとか下手とか、そんな事じゃなく「お前なら分かってくれるよな?」と感じるやりとりが、私の好きなサーフィンなのです。

多分Tiger toeが私にフィットした時、もっとサーフィンが好きになってると思うんです。
だからちょっとだけこの板に時間を使って向き合いたい。
それが出来たらまたアンドリューにメッセージを書いて送ろうと思います。

これもまたハンドシェイプの魅力。
高い意味がそこにはちゃんとあるんじゃないかな。

やっぱりサーフィンは楽しいな。

アンドリューに出会えて良かった。











Tiger toe Ⅳ

2024-12-30 11:06:00 | surf
ここ最近、Tiger toeだけに向き合っています。

ミッドレングスからサーフィンを始めた私にとって、この板は未知の領域でした。
短いのは5'8には乗っていましたが、細さやロッカーはまったく持って触れ合ったことの無い板でした。

Tom×Andrewが体験したことの無いサーフボードを目指して作ったんだもの。私が、では無く誰もが見たことの無いサーフボードなんですわ。

前回で4回目。1回3h×4のお話し。
全てを正直に話しましょう。

抱えてみた感じはとにかく分厚い。
キャッチサーフと同等かそれ以上の厚み。3インチと書いてますが信じてません笑笑

届いてから波が上がるまで、トムカレンの映像を見てイメージし、ボトムターンからのリッピングを夢見ていました。
きっとこの板は出来るだろう、と。
厚みが持つアドバンテージでテイクオフは楽なのかもしれない。そんな期待に胸を膨らませて居ました。





1Day
潮は多め、ウネリ、水量もある胸肩の波。
試すには絶好のコンディションでした。

波数が多く、ダックダイブ連発しなければゲッティングアウト出来ない状況でしたが、細いからイケるかな?と思って居た私をいきなり裏切りました笑笑

パドルアウトすると、芯が分からなかったのです。
ロッカーもあり、ロールが強く、テールはV、フラットを持たない板なので、板を抑える事がまず出来なかった。
波はどんどん来る。のんびりパドルする暇も無く容赦なくスープに押され、ダックダイブは2回で限界なほどの浮力…
何処だ?何処だ?と位置を確かめるも定まらず、安定させる事が出来ないままガムシャラにアウトへ。

波の来ない安心な場所で横移動。
ほーほー、こんな所かな?
これもしかしたらやべぇぞ…が頭を回る笑

骨盤の辺りにしっかり重みを乗せて、身体の軸をしっかり保ってないと揺れが半端ない。
こんな板乗った事ねぇ…笑

少しアウトから波を狙ってみるも、全く走らない。
ミドルに来ても割れるギリギリで走り出す。

やべー、これやっちまったぞ。と…笑
色々なブレイクポジションで試してみるも、全く走らせられない。テイクオフしても不安が消えない。ノーズが上がり過ぎたり、沈み過ぎたり、立つ場所も分からない。

その日は3h向き合ったけれど、何も出来ず。
数十万支払って、クソボードが届いたのか?と、凹む笑
いーや、そんな事はない。絶対無い。
乗り手の問題だろう。リッターがどうとか、形がどうとか、そんな事より作り手の想像といかに自分をリンクさせるか。そんな事を考えた。

でも過去一凹んだ。だってリッピングのイメージどころか、テイクオフもちゃんと出来ないんだもん笑

時間があればトムカレンの映像を見た。どうしたら良いのか、何が問題なのか、なんでアンドリューはあんなに厚くしたのか。

望んだ2Day
前からとコンディションは変わらず、さらに左にめちゃくちゃ流れる。
ダックダイブは無理をせず、波のタイミングを待った。体力は温存しましょうね笑

いつもよりしっかり波を狙ってみた。
乗りたい形、場所、ポジションを考え「ここ」って所を意識した。
だんだん走る場所が分かってきた。
パドルの重みのポジションのままだとテイクオフの瞬間遅れると感じ、板が下がる瞬間シーソーのように一気に胸に移動すると落ちるタイミングが早まった。
ややツッコミ気味に落として重心を下げたまま立つと板はロッカーなりに前に飛び出してくれるようになってきた。
ソリッドなポジションでも板は刺さる事なく前に進んでくれた。いつもなら確実にパーリングしている時でも。
おおー、ここなのか。と思ったと同時に「じゃあこのボリューム要らなくね?」と思った。こんな手前で走らすならもっと薄くても行けただろう。

そんな話を砂浜でUskeくんと話した。
彼は板触り「オレの好みじゃないなー、グラグラして気持ち悪そうだし、テール重心だから難しいかもなー」と。
「1本乗って見せてくれない?」と頼むと、彼はパドルアウトしていった。

パドルを確かめるような仕草をしながらポジションを変えたりして居た。
2本普通にピョーンと乗り、やっぱりUskeくん上手いなーと思った3本目、ムネカタのピークのビハインドからライトへ。
テイクオフした瞬間、チューブの中へ
右手を海面に触れ、頭上のリップを見上げながら抜けて来て、またインサイドのチューブに入っていきました。
潰されて出て来たけど「ケンタローくんー、この板チョー面白い。見た目では分からないねーアンドリューさんすごいなー」って。

私は3h掛けて凹んだのに、Uskeくんは3本目でプルイン笑
100%乗り手の問題でした笑
ハッキリと分からされました笑笑

次回予告
波乱の3Day
乞うご期待



Ellis Ericson Edge Board 7'0

2024-12-23 19:41:00 | surf
Hall of Famer(殿堂入り)と銘打ったファーストモデル 7'0

ラウンドテールで書いた私の絵はどこへやら笑
いつもと変わらぬアークテールが届きました笑








ですが見比べてみるとレールのテールにかけての薄さ、ボトムの味付け、テールロッカーが変わっていました。
きっと私の望んだ事をエリスの解釈と照らして「これで同じ感覚を得られるはずだ」と作ってくれたのでしょう。

そのくらいアークテールを捨てたく無かったんだと思うと、エッジラインのストレートの終わりとフィンとボトムの関係に彼のアイデアがあるんだと感じました。
これは乗ってみない事には分かりませんが…笑

私の7'0から比べると間違い無くこの5年で積み上げた熟成感を感じられました。間違い無く調子は良いでしょう。

私は自分の7'0で沢山の波に乗ってきました。
柴田さんも私の7'0に乗って、七里ヶ浜や湘南のクラシックポイントで乗ってきました。
全て感動した記憶しかありません。

あの爆発的な加速、フロート感、エッジ感、フィンが綺麗に曲がっていくターンの感覚。
この板にしか感じることのできない唯一無二のフィーリングです。
サーフィンの博物館で殿堂入りしても良い程素晴らしいサーフボードです。

2019年に手に入れてから5年が過ぎ、5'8のエッジボード、TPG8'0、ハイブリッドハル、ライトカイト(現在3本目)、ハイウェイマンと乗ってきました。
どれも7'0と同じ様に素晴らしく感動しましたし、どれも間違いなく素晴らしいサーフボードです。が、あの衝撃を超えるものは無いのです。

ここでみなさんに今一度ファーストモデルを感じてもらいたい。
と、言う事でオーダーした7'0です。

価格は298000円+税。
フィンは別ですが、パワーグライドフィンをご用意することは可能ですので必要な方はご相談下さい。

現物の確認はモデルハウスで行っております。
来店予約のご連絡を頂ければ対応致します。
とんかちサーフクラブのInstagramにDMやメールにてご連絡下さい。

よろしくお願いします。


以下ボード詳細です。









ノーズからしっかりとシングルコンケーブが入り、徐々にWコンケーブになって行きます。






実際の波に乗っている時の角度ではフラット、水は全てエッジラインで切れるので素晴らしい加速が感じられるのです。








アウトラインのコンケーブもしっかりと掘られ、ボトムコンケーブとの段差はノーズからテールまでピンピンのエッジになっています。

あー素晴らしい。
楽しみすぎますね。


BeauFoster StubbyQuad6'3

2024-12-23 06:16:00 | surf



私のパーソナルボード
Stubby Quad 6'3

これで乗ったのは何本目でしょう。
Stubbyシリーズの中で一番薄いシェイプのStubbyです。








ノーズ、テール共に薄々で、数ヶ月前に立てかけて目を離したら倒れてまして笑
リペアに出していました。

Beauから新しいStubbyを送られてきて「俺が日本に行く時用に置いといてよ。乗ってていいからさ」と預かっているのもあり、このパーソナルボードは手放そうかと考えております。
フィン付きで10万を希望しますが、興味ある方はご連絡下さい。
交渉しましょう笑

一度乗ってみたいんだよね。って方も是非体験してみてください。私も色々乗ってる方だと思いますが、Stubbyは面白いです。
コシハラの小波から気持ちよく楽しめますよ。

是非ご体感下さい。


CUSTOM SURFBOARDS / ANDREW KIDMAN

2024-12-18 19:13:08 | surf

以下、アンドリューのHPから翻訳した文になります。

写真は添付出来ないので、英文のHPを見比べながらチェックしてください。

 

 

1985年、15歳のとき、隣人と一緒に初めてのサーフボードを自作しました。父が誕生日に材料をプレゼントしてくれ、ブルックベールのバリー・ベネットの店に連れて行ってくれました。そこで、ブランク(未加工のサーフボード)、ファイバーグラス、3つのフィン、ロービング、樹脂、硬化剤を購入しました。父は「欲しいものがあるなら自分で作れ」という古い哲学を持っていました。

その後の数年間、私は自分で作ったそのサーフボードに乗りました。それは決して完璧なものではありませんでしたが、それでも私のサーフィン技術は向上しました。新聞配達でお金を貯め、ついに地元のシェイパーであるフィル・マレーにカスタムボードを注文できるようになりました。彼のサーフショップはウォリウッドビーチの上にあり、ブランド名は「ハイビーム」。ロゴは大きな角ばった「H」の中に小さなサーファーが波の中でチューブライディングしているデザインで、マーク・サザーランドが描いたものでした。

フィルのショップで、私はオーダーフォームに希望を記入しました。「5フィート10インチのスラスター、ダブルフライヤー・スワローテール、4つのベリーチャンネル」といった詳細を伝え、フォームに描かれたサーフボードのアウトラインに色鉛筆でデザインを描き込みました。ボトムにはライムグリーンからイエロー、ホワイトへのグラデーション、チャンネルには鮮やかな赤のアクセント。デッキにはイエローからグリーンへのグラデーションと、青と白のチェッカーデザインを施しました。その日は午後中ずっとデザインを描いていました。本当にワクワクしていました。

出来上がったボードは、私が描いたデザインそのもので、想像していた通りの仕上がりでした。フィルが「ストロベリー・フィールズ」という名前の赤くてフルーティーな香りのワックスを渡してくれて、それをデッキに塗りました。その後すぐにサーフィンに行ったかどうかは覚えていませんが、初めてのカスタムボードを注文して受け取る瞬間は昨日のことのように鮮明です。

それからも何度もシェイパーと話し、カスタムボードを注文しました。サイモン・アンダーソン、サム・イーガン、テリー・フィッツジェラルド、イアン・ブキャナン、ブランドン・マクドナルド、デイブ・パーメンター、ディック・ブリューワー、グレッグ・ウェバー、モーリス・コール、ロッド・ダールバーグ、ウェイン・リンチ、スキップ・フライ、ブライアン・バルクリー、ニール・パーチェス・シニア、ディック・バン・ストラーレン、アラン・バーン、パット・カレン、ジョージ・グリーノー、ミック・マッキーなどのシェイパーたちと話しました。

彼ら全員がまず私に聞いたことは、「君は何が欲しいの?」という質問でした。

これらのシェイパーは私のためにボードを作ってくれました。私のサーフィンのレベルや目標に合わせて、彼らのデザインやサーフィンの知識を駆使して私の体験をより良いものにしようとしてくれたのです。それだけでなく、彼らが長年にわたって磨き上げてきたデザインアイデアを共有してくれました。それは彼ら自身が人生で最高の波を体験する中で培ったものであり、その感動を私にも共有してくれたのです。とても美しい体験でした。

大量生産のサーフボードでは、こうした人間同士の交流は得られません。大量生産されたサーフボードは「あなた」のために作られたものではないからです。名前もストリンガーに書かれていません。

私は永遠に使えるような高品質なカスタムサーフボードだけを作りたいと考えています。一年間に最大で20本しかシェイプしません。その理由は次の通りです:

  1. 伝統的な方法でシェイプしているため、54歳の今、体を壊さずに作れる本数は限られています。

  2. プラスチック製品が廃棄物になる責任を負いたくありません。サーフボードはプラスチック製品ですが、正しく作れば長持ちし、永遠に使えます。しかし、そのためには高い技術と時間が必要で、職人たちも同じ理念を持っています。

  3. 各オーダーには時間をかけて考え、作り上げています。注文者の年齢、身長、体重、体力、足のサイズ、経験、希望、乗りたい波など、個別のニーズに応じています。私の目標は、注文者が海での体験をより良いものにし、彼らのために作られたクラフトで感動を与えることです。これらを考慮した上で、バーフォードやファレリーからブランクを注文し、カスタムボードを作り上げています。

現在、ピーター・モーが仕上げ作業(グラス加工、サンディング、ポリッシング)をゴールドコーストの工場で担当しています。モーは1960年代からこの業界に携わっています。

また、ラリー・ゲファートがフィッシュやツインフィン用の木製フィンを手作業で作っています。

シングルフィンやスラスターには、トビー・プラトリーがフォイル加工したカスタムファイバーグラス製のフィンを使用しています。

 

※赤いチャンネルスラスター

上記: ジュララ・スラブが持つ6’5チャンネル・スラスター。

シェイプ: アンドリュー・キッドマン
ペイント: カイル・スラブ
グラス加工、サンディング、フィン装着: トビー・プラトリー

 

※息子のGUSが持つスプレーアートボード

Into Your Imagination Board

6’5” フラットからスパイラルV、ラウンドピン
シェイプ: アンドリュー・キッドマン

スプレー: ガス・キッドマン(2024年)

グラス加工、サンディング、ポリッシュ: フリン・ラーソン

 

※茶色のGreen

  • Above

    6’9” エッジ・ツインピン(2023年作)
    シェイプ: アンドリュー・キッドマン
    アートワーク: ミシェル・ロックウッド
    合板フィン: ラリー・ゲファート
    ペイント: バリー・マッギー
    グラス加工、サンディング、ポリッシュ: モー

    ※緑のGreen

    Below

    6’9 オリジナル・グリーン・エッジ・ツインピン(2016年3月作)
    シェイプ: アンドリュー・キッドマン
    フィン: ラリー・ゲファート
    ペイント: バリー・マッギー
    グラス加工、サンディング: ジュン・カラシ(サーファーズ・カントリー)

     

    グリーンを作る理由はいくつもありました。グリーンのオリジナルテンプレートは、2000年にミシェルのためにシェイプしたシングルフィン「ホースボード」に基づいています。このボードのコンセプトは、ラウンドノーズ、幅広の前部、そして絞り込まれたピンテールを持つデザインで、1970年代初頭にロルフ・アーネスがウィンキポップで垂直リエントリーをしている写真から着想を得ました。その写真には平面形状がはっきりと映っています。私がシェイプしたボードは粗削りな仕上がりではありましたが、前に進むのが簡単でチューブライドにも適し、シングルフィン周りの絞り込まれたテールのおかげでターンもしやすい優れたボードになりました

    スティーブ・リス、スキップ・フライ、ラリー・ゲファートが行ってきたツインフィンの実験に影響を受け、それらの独自のデザインに何度も乗ってきたことで、私は常に「ホースボード」をツインフィンにしたらどうなるのだろうと考えていました。


TraditionalFish 6'0 Andrew Kidman

2024-12-12 11:59:00 | surf







アンドリューのトラディショナルフィッシュ"The Fish"です。


👆私の6'0とほぼ同じに製作を依頼したオーダー品です。

私のフィッシュに触れて「全くこのままでお願いします」とアンドリューに依頼しました。

フィンはラリーゲファート製作のプライウッドフィン。
「フィンにも浮力があるから、グラスフィンじゃダメなんだ。プライウッドで作るからTheFishなんだ。」とアンドリューのプライドとも言えるサーフボードです。

シェイプ中も自身が所有するスキップさんのフィッシュを置き、触り並べて眺め、スキップさんの名に恥じぬよう、じっくり時間を掛けて製作してくれました。

同じように出来た私のフィッシュも本当に楽しくて「今日はフィッシュに乗るぞ!」とワクワク抱えて海に向かうお気に入りの一つです。

これが60年代.70年代に存在してたんだとしたら(もちろん同じではないが)ぶったまげたに違いない。
ロングボードしかないような時代だもの。やばいよね。

その歴史の証人AndrewKidman。
スキップさん、リズさんのフィッシュを所有し、楽しむ1人でもあり、作り方を教わった1人でもある。
他にも沢山そんな人居るけどね、それをAndrewKidmanが作るからオレはグッと来るのよね。ファンだから笑
何せ楽しいし。

アンドリューは6'0より下げるな、と私にいいます。
「日本の波質、パワーを考えて、一日でも多く海に持っていってもらいたい。
いい波用の板じゃないんだ。毎日楽しんでもらいたいから6'0オーバーが日本には合っているよ」と。
もちろんそこは好みですから5'8前後も良いでしょうけどね。オーストラリアの最高の波でやってきたアンドリューの感覚だと、その板の良さを出すには日本だと短すぎる、って事なんでしょう。
プロサーファーなら別ですが、私達は彼らから見たら所詮素人ですから笑笑

アンドリューは別にやる気が無いわけでは無いですが「仕事」としてシェイプだけに向き合って行きたい訳じゃない。価値を分かって頼んでくれる人が居るならやるよ。ってスタイル。
もし興味があれば相談、アドバイス致します。

それなりの覚悟を持ってオーダーする事をおすすめします笑笑

だって、安くねーもん笑笑
(もっと高いのあるけど)

彼は彼なりにプライドがあるし、安売りしてまでやるなんて、と思ってますんで、ご理解ください。

ただ最高です。それは間違いない。







Tiger Toe と Used

2024-12-10 06:36:00 | surf
AndrewKidmanシェイプのTiger toeが届きました。

Tiger toeはAndrewの友人トムカレンのモデル。
Andrewが所有する1971年のマイケルピーターソンモデルを乗ったトムカレンがAndrewとMPモデルを再構築したモデルになります。
Pilgrim | The Mystery Of Tom Curren's Tiger Toe

Pilgrim | The Mystery Of Tom Curren's Tiger Toe

Have you ever wondered about the beautiful Tiger Toe in our Brooklyn shop? Andrew Kidman writes how Tom Curren's idea for the design came into fruition below...

 
詳しいことは👆ココにあります。

私は以前アンドリューにMPモデルを製作してもらったことがありました。
今でも思い出すほど良い波に乗った記憶があります。色々な板を試して見たい事もありMPは譲ってしまいましたが、Andrewが考えたMPとトムカレンが考えたMPがどう違うのか、とても興味があり、それがこのTiger toeを依頼した理由の一つになります。






割としっかり入ったロッカー、精密に考えられたバランス、触った時に「分厚い」と思った3インチは抱えた瞬間スッと収まり、前後のバランスが整っている印象を得ました。
トムカレンがダニエルトムソンの黄金比に基づいてバランスを整えたTiger toeはこんなことにも影響しているのかな?と思ったのです。
ま、かなり分厚いんですけどね笑

アンドリューは「ケンタローはトムよりも背が大きいだろ?日本の日常はトムが望む波よりもパワーが無い。トムのレプリカは合わないんだ。そしてトムはサーフィンが上手い。君に合うようにボリュームは増やしてあるがトムが何を求めたのかは感じられるはずだ。しっかり後ろ足でフィンを感じるサーフィンをして欲しいと思って作ったんだ」と言うので向き合ってみようと思います。

そしてそのフィンはこのHook Fin










この板の為に製作してもらった"Poison Dart Frog"カラー。
「どんな色がいい?」と言われてヤドクガエルの写真を送ったらこんなカラーになりました笑





ヤドクガエルですよね笑

めちゃくちゃ嬉しい。
デーブパーメンターとアンドリューが製作したHook FinはTiger toeに合うんだと。

「先日LeeAnnとStephanieとTiger toe Twoに乗った彼女達を撮影したんだ。彼女達はモデルとフィンをとても楽しんでいた。フィンが合うことはみんな同意している。ケンタローにも感じて欲しい」と、言うのを「いや、いらない」とは言えないっす笑

その全てがセットされてのがこのTiger toeとHook Finです。
どうなるのか、楽しみです。










こちらはアンドリューから託されたUsed
アンドリューが15年ほど前にシェイプしたモデル。
ビンテージとして捉えてもらいたいと預かりました。
シングルスプライスと言うアンドリューのモデルとウィドウメーカーを掛け合わせた世界に一つのオリジナル。

6'6 × 19 1/4 × 2 5/8

アンドリューがシェイプ、ペイントしたものをWayne Deaneがグラッシング。
フィンはアンドリューが所有するパットカレンのテンプレートから製作した1/1フィンがオンフィンで乗っています。

かなり乗り込まれた印象ですが、その踏み込み具合が板の調子良さ、愛され具合を感じました。
プライスは13万円。蜘蛛の巣凹みはありますが、浸水している感じもないので即乗りやコレクションの一つにするには良いんじゃないかと思います。

これもまた興味深い板です。
いまこれを頼んだらいくらになるんだ…笑

そんな手塩にかけたモデル。
是非興味があればお問い合わせください。ワックスを剥し追加で写真送ります。

とりあえず一回乗ってみようか…笑

カスタムオーダーのFishも入荷。
そちらはまた。

Keep undergroundで行こうよ。

と言うアンドリューからのメッセージなので、InstagramではUPせずディグったあなただけに伝わるようにブログに書きました。

高いですけど、カスタムオーダーも受け付けています。または直接アドバイスするのでオーダー方法教えます。

ライアンバーチよりは安いかな?笑
デレックディズニーくらいかな?笑

一生に一度、素晴らしい体験が待っています。
興味があればお問い合わせください。