遅ればせながら、ダニー・デイ=ルイスのナインを観た。
1982年のブロードウェイ版(オリジナル)は観てないし、アントニオ・バンデラスのリメイク版も観ていない。
映画を先に見たミュージカルはウェストサイドストーリー以来だ。
監督はシカゴやSAYURIを映画化したロブ・マーシャル。
相変わらず映像が美しい。
ただ、このイタリアものでは、シカゴの時ほど彼独自の再構成手法が効果を発揮していない。
役者は揃っている。
ジュディ・デンチは圧巻。
ソフィア・ローレンも存在感がある。
ケイト・ハドソン、ペネロペ・クルス、ニコール・キッドマン、マリオン・コティヤールらは魅力たっぷりの歌と踊りを披露してくれる。
ダニー・デイ=ルイスは大好きな役者なのだが、この映画では輝きが今ひとつだと感じた。
この映画の中ではグイド・コンティーニは表面的に描かれており、演じづらかったのかも知れない。
おそらくは監督の責任だろう。
マーシャル監督は映像美に関しては第一人者だが、人間の内面に切り込んでカラフルに描写する技術を欠いている。
さらに、彼の映画の中でだんだんと緊張感が高まっていくような場面にもお目にかかったことがない。
全てをサラッと組み立てていく感じだ。
ダニー演じるグイドもその延長で、彼の内面の葛藤を一面的に捉えて、簡潔な算数として描いている。
ダニー・デイ=ルイスは内面の葛藤を表現するのが上手な俳優だけにもったいない気がする。
総合評価は微妙で、映画の質としては平均的なところだが、豪華キャストの各々の演技を味わうだけでも十分観る価値のある映画だと思う。
1982年のブロードウェイ版(オリジナル)は観てないし、アントニオ・バンデラスのリメイク版も観ていない。
映画を先に見たミュージカルはウェストサイドストーリー以来だ。
監督はシカゴやSAYURIを映画化したロブ・マーシャル。
相変わらず映像が美しい。
ただ、このイタリアものでは、シカゴの時ほど彼独自の再構成手法が効果を発揮していない。
役者は揃っている。
ジュディ・デンチは圧巻。
ソフィア・ローレンも存在感がある。
ケイト・ハドソン、ペネロペ・クルス、ニコール・キッドマン、マリオン・コティヤールらは魅力たっぷりの歌と踊りを披露してくれる。
ダニー・デイ=ルイスは大好きな役者なのだが、この映画では輝きが今ひとつだと感じた。
この映画の中ではグイド・コンティーニは表面的に描かれており、演じづらかったのかも知れない。
おそらくは監督の責任だろう。
マーシャル監督は映像美に関しては第一人者だが、人間の内面に切り込んでカラフルに描写する技術を欠いている。
さらに、彼の映画の中でだんだんと緊張感が高まっていくような場面にもお目にかかったことがない。
全てをサラッと組み立てていく感じだ。
ダニー演じるグイドもその延長で、彼の内面の葛藤を一面的に捉えて、簡潔な算数として描いている。
ダニー・デイ=ルイスは内面の葛藤を表現するのが上手な俳優だけにもったいない気がする。
総合評価は微妙で、映画の質としては平均的なところだが、豪華キャストの各々の演技を味わうだけでも十分観る価値のある映画だと思う。