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先日のNASA記者会見でこれまで知られていなかった不思議な構造が見つかったと発表された。
フェルミ望遠鏡(ガンマ線宇宙望遠鏡)での観測結果を解析したら、銀河系の中央からガンマ線が両軸方向に放たれ、まるでシャボン玉が2個吹き出しているかのように見えるということだった。
このガンマ線は弱い光 (Photon) と電子が衝突して発生していることまでは知られているが、この電子がどこから来たものかは不明だ。
高さは2万5千光年(銀河系の半径の半分弱)もあり、せいぜい数百万年程度の年齢で比較的新しい構造だという。
何よりも、その境界が鮮明であることがこのバブルの謎を深めている。
物理学者の間ではこの構造について、「爆発的星形成 (starburst) の際に放出されるエネルギーが変換されたものだ」とか「銀河中心部のブラックホールから放出されていたエネルギーの名残だ」などと、様々な推測が述べられている。
少なくとも、これまで天の川銀河は電波銀河とは考えられていなかった。
つまり、中心部のブラックホールは燃料切れ(低光度活動銀河核)だと思われていたので、高エネルギーのガンマ線がバブル状に大量に存在すること自体が意外だったし、しかも最近出来たものだという結果は説明できないということだ。
また一つ、知らないこと(訳のわからないこと)が増えた。