(正面と比べ)写真を撮られる比率でいったら100分の1以下、いやそれ以上だと思われる浅草雷門の大提灯の裏面
何事にも表があれば裏がありますが、普段焦点をあてられない雷門の裏側のことを想い写真を撮ってみました。
昨日仕事で浅草に行ったのですが、ここ浅草観光文化センターの屋上にははじめて訪れました。
雷門から宝蔵門までの仲見世通りをこんな感じで俯瞰できるなんて新鮮でした。
ユニークなデザインの浅草観光文化センターの建物は新国立競技場をつくった隈研吾によるもの。木材を縦に使った意匠がそういえば似ています。
建築といえば私の義弟が宮大工の棟梁なんですが、昨年の日本空間デザイン賞のグランプリに選ばれました。
地元では以前より注目されていた優れた職人でしたが、今回受賞したことで海外からも引き合いが来始め、その通訳などを妹から頼まれることがでてきました。
でも職人として真面目に仕事に打ち込む限り全然儲からないそうです。パートをかけもちして働きまくっている妹が愚痴ってました。
同じようなことを千葉のその筋では有名な刀鍛冶職人さん(の奥さん)が言っていました。
一本何十万、何百万で売れる刀を作れる本数は一年でも、たかが知れてるそうです。
"commercialize"することで儲けている人たちも多いですが、その刀匠もそうですが、義弟もそういうことを良しとしない気質があるのでしょう。
通訳案内士という職業もある意味職人のようなものなのかも。
偏らない正確な情報を魅せる手法で海外のお客様に伝え、正しく日本を理解していただく。
この仕事をやればやるほど、その責任の重大さと自分の未熟さに気づかされます。
とはいえ私の場合はそれが面白く、勉強することが苦ではなくなったので日々楽しくやらせてもらっています。
もしかしたら義弟もその刀匠の場合も、家族が周りが多少の被害を被っているだけで職人本人たちは全然気にしていないものなのかもしれないです。
でも生きがいや自己満足だけでは家族も大変だし、このご時世後継者も育たないので政府とか文化庁とかが何とかしてあげて、我々通訳案内士は会社にFeeをもっと上げてもらいたいものです。