私が所属している旅行会社がこの度、築地場外を組み込んだツアーを増設することになりました。
築地場外についてほとんど知識がない私は先日、某通訳案内士協会が主催する有料研修に参加してきました。
築地駅の西本願寺がスタート地点でした。
驚いたことが2点ありました。
X-Japanの元メンバーのHideの記帳コーナーが健在だったことと(1998年5月にHideの葬儀がここで行われ5万人ものファンが集結したことで話題になった)本堂にデカいパイプオルガンがあるのですが、どう聴いても讃美歌にしか聴こえない讃美歌のような曲がちょうど演奏されていたことです。
Hideはおいておいて、あの曲は果たして何だったのか確かめておけば良かったと悔やんでいます。(講師の方に訊ねたのですが分からないということだったので)
もし讃美歌だったとしたら、お寺でキリスト教の音楽なんて、なんだか素敵じゃないですか。外国人旅行者の方も絶対に興味を示すと思うんですよね。(もしかしたらパイプオルガンで演奏する大概の曲は讃美歌のように聞こえるのかもしれませんが)
ところで、その講師の先生は築地本願寺さんはとても寛大なお寺さんだと力説していました。
「311の時、大量の帰宅困難者を受け入れたり、毎朝本堂に居眠りするために来ているオジさん達や、寺とは関係ない私たちがこうして(”要予約”の檀家用)応接スペースを使わせてもらっているのに誰も何も文句を言ってこないんです」
(最後はちょっと違うような気がしましたが)
その後、築地場外に移動して3時間かけて全ての路地を周りいろんなお店や施設に行きました。
築地場外は小さな一角ですが本当にたくさんの様々な店があり、日本人の我々ですらどの店に入ったらいいのか見当もつきません。
ましてや外国人旅行者は尚更でしょう。
今回、実際にいろんな店に入って食べたり飲んだりつまんだりして、おすすめの店、比較的空いている店、外国人観光客にフレンドリーな店などなど有益な情報を仕入れることができました。
また築地の歴史、東京の市場の役割、波除神社についての詳しい知識を得ることもできました。
前回日曜日に一人で視察に行った時は訪れている人の半数は日本人でしたが平日は8割以上外国人という印象でした。
一本何千円もする高級和牛串を三人でシェアしていた若い白人の男性が一口食べるやいなやあまりの美味しさに文字通り目を真ん丸にして驚いていたのが微笑ましかったです。
見ているこちらまで幸せな気分になりました。
「場内」は豊洲にいってしまっても築地場外は日本の食文化が凝縮したの素晴らしい場所なんだと改めて(というか初めて)感じた次第です。
この春、実際にお客さんと築地に来るのがとても楽しみになりました。
有名な玉子焼きもおいしかったです。平日の朝ならほとんど並ばずに買えることができました。