通訳案内士のブログ

Spring storm

昨日は富士山。朝の天気予報では山は大荒れとのことでドキドキしながら東京を出発しました(富士箱根のバスツアーは何回やっても緊張します)。




予報だと早いうちから雨でした。でも到着した11時頃は頂上に傘雲こそかかっていましたが予想に反して良く見えました。



箱根は朝の時点で絶望的な雰囲気だったので河口湖でロープウェイに乗りました。三連休の初日だったのにかかわらず旅行者はまばらでした。





週末だと乗車に30分近く並ぶことがあるカチカチ山へのロープウェイも昨日はガラガラ。頂上にはそこそこ人がいました(ちなみにこの木製の看板。背が低い私でも頭を下げないと当たってしまうほど低い位置に固定されており、ボケ〜っとしているとおでこをぶつける可能性大)。





午前中の山梨県側はご覧の通り青空が見えるほどでした。



ところが午後お昼を食べて箱根に入ったら空模様は一転。こちらは予報通り。強風と大粒の雨、トドメは濃霧。遊覧船が運行されていたのは奇跡でした。



通常大涌谷へ先に行きますが船がいつ運休してもおかしくなかった状況だったので先に船に乗り、その後バスで大涌谷へ行きました。



大涌谷は歩くのが危険に感じるほどの暴風雨でした。皆さんバスを降りるもソッコーで戻ってきました。傘など全く役立たず。開いた瞬間風に持ってかれ骨はバキバキに。



私もちょっと外へ出ただけで全身ずぶ濡れになってしまったほど。駐車場のバスも左右に大きく揺れており怖かったです。



お客様のなかに高齢のイギリス人夫婦がいました。ロンドンから北へ車で2時間位のところに位置するDoncasterという中都市に住んでいるとのこと。



大涌谷での荒れ模様を私が詫びると「イギリス北部やスコットランドなんて毎日こんな感じ!こんなの私達にとっては慣れっこだから」と言って笑って流してくれました。



午前中に富士山が見えてくれたものの午後は散々だったのでせめてもの埋め合わせとして小田原駅に着く時間を調整して、早めに東京方面、14番線のプラットホームへ上がり、高速で通過する「のぞみ」をお見せしました。



大興奮してスマホを構える皆さんを「危ないから黄色の線から出ないでね!」と注意しつつ、何とか荒天のツアーを乗り切ることができた安堵感に包まれました。






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