今朝国会議事堂前を通りかかったら目に入ったベトナムの国旗
霞が関から国会議事堂にかけて外国の国旗と日本の国旗がペアで掲げられている時があります。都内の大型バスツアーで時々そんな場面に遭遇すると、お客さんに「あの旗はどこの国でしょうか?」と質問するのが定番でした。マイナーな国であればあるほど盛り上がりました。
霞が関に外国の旗が掲げられている時、その国のVIPが訪日する(している)ことを意味します(多分)。ネットで調べたら今日(22日)よりベトナムのPham Minh Chinh首相が岸田首相と会談するために来日するとのことでした。
私が「ベトナム」と聞き、真っ先に思い出すのは前職の土木作業員時代に出会ったベトナム人実習生(外国人技能実習制度により来日した人たち)の若い男の子達。
この業界では人手不足なのか、いろんな工種(とび、大工、造園、型枠、舗装、塗装、溶接、etc.)で多くのベトナム人の人たちが使われている現場を目にしてきました。
私が出会った人たちの中では明るく元気に働いている人達半分、日本人の先輩、上司に常に怒鳴られ萎縮してビクビクして働いている人達半分、といった印象を受けました。
本国で日本で働く募集が出ると、どの職種もすごい倍率になるそうです。でも面接、適正検査などを経て見事、夢にまでみた日本で働く権利を勝ち取っても、実際に日本に来てみたら...
実習生とは体のいい表現で実際には低賃金でこき使われるケースが多いのでしょう。ニュースでも時々聞きますよね。
日本のそういった現場の最前線で働く人々の間では、(私がいた当時の話ですが)「仕事は体で覚え、場の空気を読んで動く」ようなことがまかり通っていて、右も左も(言葉も)分からないベトナム人の実習生の子達が怒鳴り散らされ、蹴りを入れられている場面などを見るたびに怒りと(実習生に対する)同情の気持ちが沸いたものです。
願わくば、私が見てきたことはもう過去のことで、今ではいくら小さい会社でもキチンとした教育制度が敷かれ、彼らの「人権」が守られていますように。