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命のベクトル!珠玉のスウェーデン映画「幸せなひとりぼっち」 映画は玄米とジャンクフード。。

2017-01-14 12:34:05 | 映画


◇映画は玄米とジャンクフード◇

何気に目にした映画マニアの方のブログに、見知らぬタイトルの映画の感想が書かれてあった。
とにかく観て!と云うスウェーデン映画「幸せなひとりぼっち」・・・
この邦題はど~よ、、と思った。
しかもスウェーデンで思い出すのは「ドラゴンタトゥーの女」くらい。
全くノーマークだった。

その北欧の映画でもノルーウェイ映画は、最近のお気に入り。
誇張もなければ、ウケを狙ってる臭いが漂ってこない。
敢えて、あなたはどう思う?と問われてる感じなのだ。

子供向けの絵本のような映画でも、
人の心の機微が見て取れるほど繊細に作られている。


最近の映画のストーリー展開は大胆でスピード感もあり、飽きる暇がない。
瞬間に楽しく、スリリングで面白い。
が、身体の奥深くが疼くことはない。娯楽だから。。



そんな消化不良を起こしてるうちに、
映画には玄米タイプとジャンクフードタイプがあると気づいた。

お米で例えると、固くてパサパサと素っ気ない<玄米>。
よく噛まないと消化不良を起こすが、
ちゃんと噛めば甘味と旨みが、舌と喉を通り腸へ。
身体の糧となる食物繊維・ビタミン・ミネラルをプレゼントしてくれる。
土を耕し、えっさほっさと作られた味わいがある。


ジャンクフードは適度に味は濃く、
同じ味わいを間違いなく届け、空腹の隙間を埋めてくれる。
いつものように。。あっという間に・・


このスウェーデン映画は、
全ての人が訪れる肉親やパートナーとの別れの<ひとりぼっち>を描いた。
よくある老人の偏屈さと、孤独感と、激しい哀しみのオンパレードから始まる。

何の変哲もない日常。
朝起きてから、寝るまでの同じ行動。
たまに起きる隣近所とのトラブル。
これが死ぬまで続くという大きな恐れ、、

59歳の主人公オーベは、
年寄りというポジションで括られ、彼は世間を拒否していた。
お金を払って観るにはツライものがある。

が、この映画は珠玉だった。。
最後に<命のベクトル>の意味を指し示したから。。。。


◇ハンネス・ホルム監督54歳 映画「幸せのじとりぼっち」◇


人には寿命と宿命がある。
死にたい!と願っても思うようにはならず。

見えない宿命で生かされている。

そしてその宿命を閉じることが出来るのは寿命。
細胞分裂しなくなったテロメアは短くなり、その生涯を閉じさせる。

映画「幸せのひとりぼっち」は、
オーベがそのことに気づいた時にある幸せを映し出していた。



ワタシの顔には、二本のちいさな小川が流れ続けた。
そう
私も怖い・・・

そんな心の疼きに応えてくれた玄米映画だった。
残念ながら、東京では3館のみ
ヒューマントラスト有楽町と渋谷 シネマカリテ新宿のみ。
神奈川では
ジャク&ベティ伊勢佐木町のみ

お急ぎを~~~🎵

スウェーデンのアカデミー賞<ゴールデンビートル賞>の
主演男優賞と観客賞を受賞。

ハンネス・ホルム監督の映画「青空の背徳」は、
1975年のスウェーデンで起きた実話を基にしたもの。
評価は☆5つと最高点をマーク。


玄米映画とは。。。。
その時分からなくても、いつかその意味に気づく瞬間がある。
あなたの生きるためのベクトルになるよ( ..)φメモメモ


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前編/映画「殿、利息でござる!」vs映画「蠢動」 「超高速 参勤交代」 「武士の献立」

2016-06-04 10:40:22 | 映画



5月、江戸物の映画『殿、利息でござる!』が公開された。
江戸時代は250年間、
徳川幕府の支配の元、戦争もなく過ごした平和な時代。
だが
沈黙の平和が続くには、仕掛けがあった。

それは諸大名たちの江戸への参勤交代と幕府への上納金。。
全国の大名は長期に渡り、この金策に苦しめられた。
年貢米を取り立てても、木をボコボコ切りまくっても、、
藩の財政は厳しく裏帳簿を作って凌ごうとする藩もあった。

だが幕府は内偵を派遣したり、隠密を使って調べ上げる。
ちょろまかしが発覚すれば、藩主は切腹、藩はお取り潰し。
仕えていた武士たちは、浪人となり江戸を彷徨うことに・・

だが江戸中期、4代家綱~8代吉宗の時代。
突飛もない発想で、町を救った実話があった。
仙台藩吉岡宿の奇想天外な発想に基づいた映画『殿、利息でござる!』


◆映画『殿、利息でござる!』 外様大名の苦悩…◆

仙台藩吉岡宿の村民が、町への労役の負担を軽くするため、
仙台藩に千両を貸し付ける案を思いついた。
千両とは、今の三億円。。。。

<貸し付けの利息で労役へかかるお金に充てる>
そうしない限り、吉岡宿は廃れ潰れてしまうからだ。。
一か八かで始めたが、
商家や金貸しの質屋の無償の努力が実り。
8年後千両を貯め、仙台藩に貸し付けることに成功。

吉岡宿は町を失わず、存続することに成功したお話し。
豪華キャストなうえに、仙台藩主がスケーター羽生結弦選手で話題に。

江戸中期はそう悪い時代ではなかったはずだが、
仙台藩伊達家は外様大名…

参勤交代の高額な費用と上納金は
民を悲惨な状況へと追い込んでいく。
あの仙台藩ですら金策に奔走し火の車だった。

三代家光がつくった参勤交代は、
じわじわと全国の民を窮地に追い込んでいった。


◆映画『蠢動(しゅんどう)』


貧乏弱小藩があまりの上納金の大変さに裏帳簿を作った、、
幕府より遣わされた剣の指南役により、裏帳簿の存在が露呈。
未来のある若き武士を指南役の殺人犯として、濡れ衣を負わせる。
一人の若き武士を葬ることで、藩の取り潰しをなんとか免れた。

藩は武士道の誇りも理念も捻じ曲げ、
すべてを切り捨てなければ生き残る方法はない。
徳川幕府の締め付けと
切り詰めても切り詰めても幕府に吸い上げされる金の構造。

そして
この映画の殺陣が
バタバタ、のしのし、、あまりにリアル…

純粋に武士道に生きようとした青年を次々と刺客が襲う。
その刺客は同じ藩の若者たち。
最後は武士道の剣ではなく、生き抜くための剣で逃げ延びる青年。
藩の理不尽な仕打ちと武士への絶望。。。。

幕府の闇の力がどんなに怖かったかが分かるのが『蠢動』だと思う。


◆超高速 参勤交代◆

8代吉宗の時代のお話し、コメディー仕立て映画『超高速 参勤交代』
長閑な田舎の弱小藩が、隠し金山を持ってる、、と疑われた。
藩の取り潰しと藩主殺害を目論む江戸老中に、参勤交代を命ぜられる。

貧乏藩ゆえ、大名行列が出来ないほどの貧弱さ、、
小判も持たず、古銭で大名行列というありさま・・・
まるで落語のような苦肉の策で、ボロボロになりながらも果たす。
金山の濡れ衣も晴れ、藩は存続。

理不尽な濡れ衣を着せられ、藩のお取り潰しは多かった。
藩を失い、
職を求めた武士が江戸に単身赴任をする。
が、
士官に登用されることもなく、江戸で浪人生活。
読み書きの出来る浪人が講釈師になり、
街角で軍記本を庶民に読み聞かせ講談が大流行。
江戸の庶民は講釈師を尊敬の意味を込め「先生」と呼んでいた。

地方では食べていけないのに、
江戸ではパフォーマンスが良ければその日暮らしが出来た。
沢山の浪人が江戸に集中し、江戸だけは世界一の都市になった。



◆異色の映画『武士の献立』◆

隠密や物騒な刺客が暗躍した江戸時代。
実は、外様大名なのに優雅な藩があった。
石川県の加賀藩前田家。

遡れば
前田利家は豊臣秀吉の無二の親友でもあった。
徳川家にとっては前田家の外様の扱いは当然。
だが加賀藩だけは、意外と絢爛。

江戸時代は剣を使うこともなく、なんとなく平和。
大名家の健康を司る者として<包丁侍>がいた。
場内の大台所で朝から晩まで包丁を使い料理を作る。
包丁侍は代々世襲制でもあり、
ちょんまげを結い、裃姿にタスキ掛けの武士。
加賀藩の包丁侍は後に優れた料理本を出すほどの腕だったと云われる。

江戸への参勤交代の際には加賀の雪をムロに包み、将軍に献上。
加賀より大きな荷車で運び、江戸城に着く頃には僅かな雪に。
将軍家に大層喜ばれる献上品だったと文献にはある。
夏に氷献上とは、、
大名の苦労はいかほどだったか分かる話し。


その様が浮世絵師・歌川国芳の絵に描かれている。

↓後ろに江戸城
奥女中が加賀の雪にスモモをつけて運んでいる様。
なぜか青く描いてるのがスモモ。



今回は江戸時代に纏わる映画のお話し。
地方の大名の苦しい事情と正反対だったのが江戸。
江戸の庶民の生活や考え方は進歩的で平等。

24時間営業の外食産業や現代の便利産業は江戸が先駆者だった。
次回の後編は驚くほど面白い江戸のお話しデス♪



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おすぎとピーコの少数派の覚悟。。映画「キャロル」vs「チョコレートドーナツ」

2016-02-24 16:36:41 | 映画




◆おすぎとピーコの覚悟。。。。◆


先週、おすぎさん・ピーコさんが揃ってTVに出てた。
お二人が揃って出る事は、近年ないことで、
話しの掛け合いを聞いてる分においては楽しい二人。

そして
家人の左大臣も珍しくTVを見始めた。
左大臣の不変な<お友だちになりたい人№1>は、
実は「おすぎ」さま。
左大臣は「おすぎさまワールド」の感性に屈服する一人。

ワタシは逆に
彼女たち独特のキーキーノタマウ感じに、
今一歩…心地良さを感じれないでいた。

双子である二人は、現在71歳。
おすぎさんは福岡に住み、地元のレギュラー番組5~6本に出演。
ピーコさんは東京在住で、ファッション評論家として活躍。
近年の女装する知性溢れるオカマというカテゴリーの出現で、
マツコデラックスやミッツ・マングローブにテリトリーを奪われた感はある。
が、
「おすぎとピーコ」は健在だった。

ピーコさんが44歳の時
眼の癌で大手術し、片方が義眼に。
この時に受けた多くの人の優しさに、
一人で生きて行く!という覚悟がガラッと変わった。

何かを選ぶ時、優先順位として自分のためは止めた。

誰かのためになるか…
少数派の人のためになるか…
理由づけがちゃんと出来るものに決める。

だがピーコさんの覚悟で揺るがない部分があった。
多数派から見た自分たちのような人の位置づけは
「犬や猫よりは、ちょっとマシ。。」
その深く哀しい言葉に、ワタシの心が揺らいだ。

自分たちの性に違和感を覚え、
ずっと差別の言葉や態度を受け続けた人の揺るがない言葉だった。


ピーコさんのこの一言が胸に刺さった瞬間、
今まで観たあの映画たちの事を書こうと思った。

女同士の愛 

男と女の関係の男同士の愛

絶対書くことは無い。。と思っていた心が動いた。



◆映画「キャロル」◆


日本では只今公開中。
1950年代のニューヨーク。
写真家になる夢を持つデパート務めの若い女と
あまりに美し過ぎる人妻が出会ってしまう。

女同士の恋や愛はタブーの時代。
市民権のない恋が愛に変わるが、
離婚訴訟や子供の親権の障害となってしまう。

人妻の出した答えは
消えたはずの愛は。。。

答えは意外にもハッピーエンドという珍しいお話。

主演のケイト・ブランシェットと
ルーニ・マーラの存在感で成り立ってるが、、
なにが言いたかったのか、モヤモヤした映画だった。


↓一瞬にして恋に落ちるシーンがコレ



◆映画「チョコレートドーナツ」◆


1970年代のニューヨーク・ブルックリンが舞台。
ゲイの男性が育児放棄された障害児を育てた実話を基に映画化された。

映画ではゲイのショーダンサーと弁護士のカップルが、
ひょんなことから、
麻薬に溺れた母に育児放棄された障害児を育てることになる。

ゲイカップルが父親と母親として一心に愛情を注ぐ。
子供は愛情に満ち足りた日々に、子供らしい心を取り戻す。
だが
世間はマイノリティーな彼らを非難し、法的手段で子供を引き離す。
麻薬中毒の母に戻された子供の宿命は過酷な最後を辿る、、、


「チョコレートドーナツ」は
マジョリティとマイノリティーの辿る結末だった。
そこにはサイレントマジョリティ「物言わぬ多数派」も加わる。

マイノリティーであるゲイカップルには、
人として子供を育てる事を認めなかった。

一年半前
自分も実はサイレントマジョリティーである。。と
思い知らされた映画だった。

この映画は
泣いた、、良かった。。。という人が多い。

ソコがいつも飲み込めない自分がいる。
マジョリティーの中に放った太くて強い矢が「チョコレートドーナツ」だと思う。



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紀里谷和明 園子温 岩井俊二 映画の突破する力 その2

2015-11-27 15:19:34 | 映画



◆情熱。。。。観てもらうため、何でもする◆


最近TVに出づっぱりの紀里谷和明氏。
あらゆる企画に参加し、ここ数年の沈黙を破った。
紀里谷監督三作目がハリウッド映画として日本で公開されるからだ。

今年9月から全国100ヶ所以上廻り、自らが街頭で映画の広報活動。
5万枚作った映画「ラスト・ナイツ」が擦り込まれた名刺を一日1000枚。
ほぼ毎日配り続けた。

そして11月15日朝日新聞の日曜版「GLOBE」を開くと、
紀里谷和明として2ページも特集を組まれていた。
雨でぬかるんだ泥に汚れた革靴を脱ぎ、裸足で那覇の祭り会場を廻る。
沖縄・那覇で商業施設や街頭で、その日は2000枚名刺を配った。


そこまで駆り立てるのは、6年前にに出会った脚本だった。
モーガン・フリーマンやクライヴ・オーウェンを口説き落とし、
彼らと共に資金集めに奔走した。
スポンサーも決まり
「忠臣蔵」を元にした「ラスト・ナイツ」映画化にこぎつけた。


紀里谷氏の
「脚本に魅かれたのは地位や財産よりも、
正義や愛を重んじる人間を描いていたから。。

そのメッセージを広く世界に伝えるため、
架空の封建帝国を舞台に、
白人・アジア人・アフリカ系と人種にこだわらずに配役した」
物凄い行動力と己の体力とモチベーションとの闘いだと思う。
自らが「観てもらえるなら、何でもする!」と憚らなかった。


ワタシが紀里谷和明氏を最初に認知したのは、三年前。。
「芸能人格付け」で見せた俺さまの強気と
文化・芸術のパーフェクトな知識に驚かされた。
それ以来「俺さま」になるだけの力量がある人だと密かに確信。。
、、11月14日公開が待ち遠しくてしかたなかった。

だが残念ながら、
どんな優秀な人にも大きな穴があると映画館で知ったのだった。



◆映画の突破する力 異端児 三人の映画監督◆

日曜の朝、いつも見てるTV番組。
岩井俊二監督・園子温監督・紀里谷和明監督のそろい踏み。
しかもここ最近意気投合した三人というナレーション。

映画の作り手としての話しから始まり、多感な子供・少年時代の怒りの話しへ。
怒りの先は、
学校で決められた枠以外の事が出来ないことや、
言論の自由への締め付けだった。


園子温監督は
小2の時、全裸で登校。
「何故洋服を着なければならないのか?」という疑問から実行。
もちろん学校は認めるはずもなく、
再度のチャレンジは、下半身だけ裸という試み。

中学生になり、学校の締め付けがイヤで物凄い抵抗をした。
知りたい方はYOUTUBEでご覧下さい。

その憤りや息苦しさが、社会問題の闇を描くエネルギーに変わっていった。
園監督の話しからは、
暴走的な映画とは全く違う冷静で達観した雰囲気があった。
彼の映画は何本か観たが、激しい暴力シーンが多い。
摩訶不思議な設定で、頭の中はぐしゃぐしゃに引っかき回される。
観た後はグッタリ…
それでも頭にこびり付いて離れない。
多分、園監督の思うツボにハマってることは確かだった。



実は紀里谷和明監督の映画は観てなかった。
ようやく2009年の「GOEMON」を観た。
流石に映像は凄くて、最初はその才能に圧倒された。
ストーリーも
安土・桃山時代の武将と大泥棒・石川五右衛門という歴史を変える設定の斬新さ。
丁髷も結わず、洋風な出で立ちも面白い。
映画とすれば、てんこ盛りの大盛りだった。

評価云々より、映画としては飽きずに最後まで観れた。
ただ何か引っかかった。

それは「ラスト・ナイツ」を観て気づいた。

紀里谷和明という人の本質かもしれない。
足し算ばかりで、引き算がない。。。。
それは行間に漂う何かを使えてないからだ。

残念だったが、、
素晴らしい映像の「ラスト・ナイツ」は全く琴線に触れてこなかった…


そして引き算の「間」とか「行間」の伝える力の強さは、
本質を浮きだたせると改めて思い知った。

今回の紀里谷和明監督の情熱や行動力には、ちょっと胸が熱くなった。
ここまで自分の魂を賭けることが持続出来るなら、
もう一度違う映画を観てみたいと思った。

待ってます…


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「ビリギャル」 学問のススメ

2015-06-23 11:07:36 | 映画


先週の金スマで映画「ビリギャル」の番宣をやっていた。
ビリギャル本人のさやかさんと母親も出演。
家庭内不和の原因だった父親のインタビューも放映。
長男にしか興味が向かない偏った愛情の父親と
三人の子供を必死に守ろうとする母親の決死の愛。
どこの家庭にも何らかの闇の部分はあるが、
思春期の三人の子供がいるこの家庭は、家族の形態が酷く崩壊していた。

漫画か!?と思うタイトルと金髪&ミニスカの映像に、
「ビリギャル」は大したことない。。
ワタシの中にツマラナイ大人の先入観があった。
さやかさんの話と映画の映像を交互に見てくうちに、
悔しさと野望を抱えた十代の自分がした幼い抵抗と重なった。。
実話に基づいた映像と繰り出される言葉は、
さやかのトンデモナイ無知への苦笑と
なぜか共感する根っこが自分の奥底にあった。


◆ビリギャル 学問のススメ◆

主人公さやかの偏差値は30台。
高校二年生の女子は小学4年の学力というお粗末さ、、
無期停学を機に、個別指導の塾へ。。
それが運命の分かれ道だった。
若い講師は個々の生徒の事情と闇を見抜き、
挑発する餌で生徒のモチベーションを力づくで上げる。

学問を学ぶことへの一歩に手段もクソもない。
道が開けるキッカケは何でもありだ。
結果が出てきた時の歓びが、
今までの自分がいた世界を変えてくれるからだ。

知らな~い♪で済ませてきたことが、
知る事で自分にも可能性を感じ始める。

母の愛に報いるため、父の不条理な言葉をエネルギーに、、
自分をクズ呼ばわりした担任教師を見返すため、、
17歳の心の内側はグチャグチャ。
夢を諦めようとするさやかに講師が
「一度低い所に流れたら、どんどん低い所に流れて行くよ
色んな人と出会えるチャンスがある高みを目指さなきゃダメだ!」
そしてどんでん返しの末、慶応最難関の学部に合格する。


この若い講師と真逆がさやかの担任教諭だった。
映画でもヒドイ奴としてあるまじき言葉を生徒に吐く。
どの先生も勉強する努力を放棄した生徒はキライだと思う。
ましてや問題行動や従順でない生徒は嫌われる。
よほど共鳴する要因でもない限り、
いつの時代も学校の先生は異分子の生徒を選り分けるだけ。
そして卒業までそっと放置、、
放置された生徒は
勉強しなかったツケを社会に出て味わうことになる。

勉強は出来なければ辛いし、
かと言って頑張れる理由が分からない。。

なぜ人には学問が必要か。。。。
ワタシはその問いに答えてもらった事がなかった。
勤め人センセイは見ざる、言わざる、聞かざるが決まり。

今思えばセンセイも明確な答えなどなかったのかもしれない。


ここ2年間、一人だけ明確な答えを吠えてる人がいた。
「いつやるの?いまでしょ」の林修先生。。

彼の
『本には生きる知恵やヒントがある!
本は沢山読んだ方がいい
いつか自分を助けてくれる知識や方向性を与えてくれるから』

膨大な本を読み、
沢山の努力を重ねた人だから言える言葉だと思う。



**余談だけど・・・**

さやかの担任教師の役には安田顕さん。
大泉洋さんとの「水曜どうでしょう」でもお馴染。
映画「小川町セレナーデ」で怪演。
40歳を過ぎて、ようやく性格俳優として確立。

今回も安田顕さんの怪演だった。
なんとも胸クソ悪い、イケ好かないセンセイが凄かった。

事実は小説よりも奇なり…
「ビリギャル」はオトナが観たほうがイイ映画だと思った。


**帯表紙**

三田キャンパスの慶応義塾図書館(旧館)
左側の↓ゆきち
福澤諭吉像デス♪

4年前のチャリティーサルサの会場は
福澤諭吉さんのお孫さんの建物をお借りしました。
しかも無料で、、有り難かったです。。。。

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