花洛転合咄

畿内近辺の徘徊情報・裏話その他です。

京北・薄化粧

2019年01月27日 | 徘徊の寫眞


本年初めての雪である。この弓槻橋辺りで三寸計か。
手前に見える山には、安倍貞任の足を埋めた伝承、そしてその伝承から生まれたと思われる足ずりさんの言い伝えがある。川原の石を拾い、松ノ木の根元において、足の痛みの治癒を祈るのであるが、これらの話は積もる雪のはるかに下に埋もれてしまっていて正確な場所はわからない。
向こうの山は陰の山と言われる三頭山に続いている。


笠峠方面

丹波より山路を行けば
山城と
都に焦がれ雪道を往く
いにしえの人の歩みは
今はなく
峠の地蔵如何におわすや

地域の主邑周山より京への道は、茶呑峠を通り、大森を経て縁坂峠、真弓から杉坂、今日の京見峠を抜ける道がメインであったようだ。
しかしながら、後に国道162号線となった道も脇道として栄えたと考えられる。小野、中川、高雄に直結したからである。