花洛転合咄

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天智陵

2019年01月29日 | 徘徊の寫眞


父母どちらかが5代(このあたり根拠薄弱、当方数学劣悪。)さかのぼっても日本人だと言う場合、その人は間違いなく天智の血をひいているだろう。
「家」の問題ではなく、遺伝子レベルでの話である。皇室は勿論、あらゆる源氏、平氏は天智の子孫である。神代以来の臣下である藤原氏や天智以前に大王家から分れた橘氏にしても、皇室や源氏・平氏と嫁取り婿取りで交っている。
考えてみると、天智がいなければ、今の我々も存在していない。こういう人物は、蘇我馬子、中臣鎌足、桓武天皇、清和天皇、藤原道長、平将門、源満仲、藤原秀郷等々多く数えることができる。
我々の血の中で、今も乙已の変や源平の争いが続いているやも知れぬ。我々の体はかつて争った者全てをまとめたものである。今から何百年か経てば、織田の血と明智の血(細川氏は明智玉子の子孫)も人々の中で交わるだろう。いや、既に交わっている人もいるだろう。
水戸学では、天智は中興の祖と意識され(新論等) 、今日なお大化改新の中心人物とされる。ただ、中大兄皇子としては颯爽としているが、称制期、即位の後は苦悩のみが目立つ。

みささぎに 倒れし木々に
嵐の夜
風の通りし 路を知る午後

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