本日は、久しぶりに芦屋のロックガーデンに行こうと思い、前日から七右衛門グラについての伝承など勉強しておったのですが、阪急芦屋川駅に着いてみれば雨(泣)、梅雨時に大雨の中を六甲最高峰まで歩いたこともありましたが、今日は未だ寒い…、ということで急遽「酒蔵めぐり」に切り替えました(笑)。もう行く度か来つると申す処。
日本一の酒処灘五郷は東から今津郷・西宮郷・魚崎郷・御影郷・西郷となりますが、「ここからならば魚崎かな?」等とまたまた地図も持たずに当てずっぽうで歩き始めます。ほんの1キロぐらいの感覚で歩いていたら阪急芦屋川から魚崎までは結構遠かった。
1 濱鶴
それでも何とか魚崎郷の一番東の濱鶴までやってきました。ここは立派な販売所も作られていますし、「試飲」という点では一番気前がいい。ここでの注意点は試飲の場所にオッチャンがいてるかどうかがポイントだということです。ネエチャンだとどうしても義務的な対応になり、「とっとと飲んで土産を買って帰れ!」という雰囲気が露骨。その点、「酒飲みの心は酒飲みが知る」ということで、オッチャンの場合は気前よくバンバン入れてくれます。但し、検尿カップにあくまで試飲分です。
本日は、うまいぐわいにオッチャンがいて、店の中のオッサンは小生だけ。全種類(15~16種類ぐらい)、飲んでけ-という雰囲気でしたが「先もある」ということで5種類に留めました。ちゃっかり大吟醸は自分で要求。
2 櫻正宗
濱福鶴にほど近い櫻正宗、レストランと一杯飲み屋、販売所はありますが、試飲はありません。確か、自分の好きなラベルを作って貼るというサービスもやっていたように思っていたのですが、見あたりません。原酒「桟敷ヶ岳」か何かいう銘酒を造りたかったなあ。悪酔いするかな。純米大吟醸「漆谷」(うるしだん)、これもいいなあ。等々見果てぬ夢。
中休み 剣菱
剣菱は本来は御影の蔵、こちらも御影も何もありません。ケチ臭いヤツだと思っていたら、「敷地内で猫に餌をやらないで下さい」の看板。やっぱりケチ臭い。去にし天正十二歳の沖田畷の合戦で武功を立てし遠祖の霊も照覧あれ、小生はもはや終生剣菱は飲まないぞい(キッパリ)。魚崎郷は全部で7社の酒蔵があるそうです。
3 菊正宗
御影郷にはいってすぐに菊正宗、大手です。ここは博物館と販売所があります。係員のオネーチャンもいます。試飲は既に注いで置いてあるのを勝手にやってねという感じ。お一人様一杯と書いてありますが、何杯でも可です。入れ物は検尿カップ。ここで小生は自分が結構節度のある人間なんだなと我ながら感心(爆)。
この資料館の横にある精米所のたたずまいがまた何ともいえず良い。「とうみ」も使いこなされた感じです。この菊正宗の歴史、創業が1659年といいますから、ものすごい。4代将軍家綱のころです。やっぱりおれは菊正宗。
本住吉神社の御旅は公園になっています。その名も御旅公園、そのままやんけ。雨の中で梅を見るのもなかなか、西山宗因かなんかになった気分です。もっともここでは「さく夜の雨」ではなく、今も降っていますけれども。
宝暦甲申年(1764)の灯籠 極めて珍しい形
寛政年間の燈籠
4 白鶴
これも大手です。菊正宗と切磋琢磨(もともと親戚ですが)、資料館を併設しています。試飲、ここだけはちゃんと試飲用のぐい飲みです。さっすがー、『まる』。やはり注いで置いてあるのですが、ここで初めて、今飲めるのは新酒だということに気が付きました。ここまで大手になると化粧品なども作っているのですね。
中休み、神戸市の消火栓。なかなか凝っていますね。
5 灘泉
ここは資料館も試飲も販売所もありませんが、この建物そのものが一見の価値あり。古き灘五郷を偲ばせてくれます。
6 壽
ある意味、一番期待して来たのがここでした。ここにはレストランと販売所があるのですが、試飲は一番充実している。ところが、本日は団体さんも来ていないし、ある時点では小生一人という時間もあり、試飲は完全に休業状態。まあ、当たりはずれが大きいところとしておきましょう。ここもオッチャンさえいてたらというところですが、本日は仕事を義務と考えているオネエチャンだけだったのでハズレです。
観光バスで押しかける団体さんの効用を再認識。それとともに、企業は人やなあとも。昔、大学の近くの喫茶店で、本当に愛想のいいバイトを雇ったために、2年ほどのうちにママさんが大福長者になったのを目の当たりにしましたが、ここでも客の顔を見ないようにして書類整理などをしているオネーチャンが、ニコッと笑って「良くおいで下さいましたぁ。」とでも言えば、小生などはアホですから、壽の一升瓶を提げて帰るのに(慨嘆)。オット妄想。
御影郷も現在蔵元は7社ということです。この近くには 葦屋菟原処女(あしやのうないおとめ)の悲話を伝える処女塚古墳、この石柱は大正年間のものですから、ずっと以前の草原に石碑が立っている景色-小生が初めて見た風景の石碑はこれだったのですね。感傷的な気分を壊して申し訳ないですが、海からの距離といい、これは4世紀の首長墓でしょうね。
この近くでは所謂「奈良漬」は「甲南漬」です。押しは少し弱い。神戸の知人でも「奈良漬」と言いますから(笑)。ここでは、試飲ならぬ試食ができます。構内に蕎麦屋ができていました。師匠、出番でっせー。
と、いうことでここまで来たら、もうここしかない。日の出もり家で思いっきり伏見の月桂冠(なんでやねん?と思ったら、月桂冠は灘でも製造しているのですね。桶買い?)を飲もうと思っていたのですが、休んでいました(落胆)。これで4勝3敗、休みに当たる率が随分高いのですが、ここの定休日がどうしても覚えられない。
やむなし。ここは例の店にしけこみ、ちょっとしか試飲できなかった壽(その店はなぜかコレ)を冷やでも熱燗でも飲むことにします。あそこには、日の出もり家に無い「するめの天ぷらがあるわい。」、こういうのフラストレーションの解消で、何とかと言いましたね。少ししか試飲をさせないことで、金を払って飲んでもらう。まさに蔵元の思うツボやんけ。
今少し歩けば、西郷の「沢の鶴」なのですが、まあどうせ検尿器ですから本日はやめておきます。ロックガーデン、近いうちにまた来ます。そのときも雨やったりして。
日本一の酒処灘五郷は東から今津郷・西宮郷・魚崎郷・御影郷・西郷となりますが、「ここからならば魚崎かな?」等とまたまた地図も持たずに当てずっぽうで歩き始めます。ほんの1キロぐらいの感覚で歩いていたら阪急芦屋川から魚崎までは結構遠かった。
1 濱鶴
それでも何とか魚崎郷の一番東の濱鶴までやってきました。ここは立派な販売所も作られていますし、「試飲」という点では一番気前がいい。ここでの注意点は試飲の場所にオッチャンがいてるかどうかがポイントだということです。ネエチャンだとどうしても義務的な対応になり、「とっとと飲んで土産を買って帰れ!」という雰囲気が露骨。その点、「酒飲みの心は酒飲みが知る」ということで、オッチャンの場合は気前よくバンバン入れてくれます。但し、検尿カップにあくまで試飲分です。
本日は、うまいぐわいにオッチャンがいて、店の中のオッサンは小生だけ。全種類(15~16種類ぐらい)、飲んでけ-という雰囲気でしたが「先もある」ということで5種類に留めました。ちゃっかり大吟醸は自分で要求。
2 櫻正宗
濱福鶴にほど近い櫻正宗、レストランと一杯飲み屋、販売所はありますが、試飲はありません。確か、自分の好きなラベルを作って貼るというサービスもやっていたように思っていたのですが、見あたりません。原酒「桟敷ヶ岳」か何かいう銘酒を造りたかったなあ。悪酔いするかな。純米大吟醸「漆谷」(うるしだん)、これもいいなあ。等々見果てぬ夢。
中休み 剣菱
剣菱は本来は御影の蔵、こちらも御影も何もありません。ケチ臭いヤツだと思っていたら、「敷地内で猫に餌をやらないで下さい」の看板。やっぱりケチ臭い。去にし天正十二歳の沖田畷の合戦で武功を立てし遠祖の霊も照覧あれ、小生はもはや終生剣菱は飲まないぞい(キッパリ)。魚崎郷は全部で7社の酒蔵があるそうです。
3 菊正宗
御影郷にはいってすぐに菊正宗、大手です。ここは博物館と販売所があります。係員のオネーチャンもいます。試飲は既に注いで置いてあるのを勝手にやってねという感じ。お一人様一杯と書いてありますが、何杯でも可です。入れ物は検尿カップ。ここで小生は自分が結構節度のある人間なんだなと我ながら感心(爆)。
この資料館の横にある精米所のたたずまいがまた何ともいえず良い。「とうみ」も使いこなされた感じです。この菊正宗の歴史、創業が1659年といいますから、ものすごい。4代将軍家綱のころです。やっぱりおれは菊正宗。
本住吉神社の御旅は公園になっています。その名も御旅公園、そのままやんけ。雨の中で梅を見るのもなかなか、西山宗因かなんかになった気分です。もっともここでは「さく夜の雨」ではなく、今も降っていますけれども。
宝暦甲申年(1764)の灯籠 極めて珍しい形
寛政年間の燈籠
4 白鶴
これも大手です。菊正宗と切磋琢磨(もともと親戚ですが)、資料館を併設しています。試飲、ここだけはちゃんと試飲用のぐい飲みです。さっすがー、『まる』。やはり注いで置いてあるのですが、ここで初めて、今飲めるのは新酒だということに気が付きました。ここまで大手になると化粧品なども作っているのですね。
中休み、神戸市の消火栓。なかなか凝っていますね。
5 灘泉
ここは資料館も試飲も販売所もありませんが、この建物そのものが一見の価値あり。古き灘五郷を偲ばせてくれます。
6 壽
ある意味、一番期待して来たのがここでした。ここにはレストランと販売所があるのですが、試飲は一番充実している。ところが、本日は団体さんも来ていないし、ある時点では小生一人という時間もあり、試飲は完全に休業状態。まあ、当たりはずれが大きいところとしておきましょう。ここもオッチャンさえいてたらというところですが、本日は仕事を義務と考えているオネエチャンだけだったのでハズレです。
観光バスで押しかける団体さんの効用を再認識。それとともに、企業は人やなあとも。昔、大学の近くの喫茶店で、本当に愛想のいいバイトを雇ったために、2年ほどのうちにママさんが大福長者になったのを目の当たりにしましたが、ここでも客の顔を見ないようにして書類整理などをしているオネーチャンが、ニコッと笑って「良くおいで下さいましたぁ。」とでも言えば、小生などはアホですから、壽の一升瓶を提げて帰るのに(慨嘆)。オット妄想。
御影郷も現在蔵元は7社ということです。この近くには 葦屋菟原処女(あしやのうないおとめ)の悲話を伝える処女塚古墳、この石柱は大正年間のものですから、ずっと以前の草原に石碑が立っている景色-小生が初めて見た風景の石碑はこれだったのですね。感傷的な気分を壊して申し訳ないですが、海からの距離といい、これは4世紀の首長墓でしょうね。
この近くでは所謂「奈良漬」は「甲南漬」です。押しは少し弱い。神戸の知人でも「奈良漬」と言いますから(笑)。ここでは、試飲ならぬ試食ができます。構内に蕎麦屋ができていました。師匠、出番でっせー。
と、いうことでここまで来たら、もうここしかない。日の出もり家で思いっきり伏見の月桂冠(なんでやねん?と思ったら、月桂冠は灘でも製造しているのですね。桶買い?)を飲もうと思っていたのですが、休んでいました(落胆)。これで4勝3敗、休みに当たる率が随分高いのですが、ここの定休日がどうしても覚えられない。
やむなし。ここは例の店にしけこみ、ちょっとしか試飲できなかった壽(その店はなぜかコレ)を冷やでも熱燗でも飲むことにします。あそこには、日の出もり家に無い「するめの天ぷらがあるわい。」、こういうのフラストレーションの解消で、何とかと言いましたね。少ししか試飲をさせないことで、金を払って飲んでもらう。まさに蔵元の思うツボやんけ。
今少し歩けば、西郷の「沢の鶴」なのですが、まあどうせ検尿器ですから本日はやめておきます。ロックガーデン、近いうちにまた来ます。そのときも雨やったりして。
菊正宗が毎週6升届く、これはすごいです。本物の酒豪ですね。けれども、毎週山にも登っておられたのですから、決して酒に飲まれていた訳ではない。天王寺界隈では酒のために骨がスカスカになってチンバを引いて歩いているオッサンをよく見かけますが、連中は体が付いていかないのに無理して酒を飲んでいますね。ご主人の場合は、本当に強かったのですね。
そういえば、R162でビールを飲まれた後も驚異的な距離を歩いておられましたね。R162、中味は全く変わってしまいましたが、外観は昔のままですから、一度訪ねましょうか?栗尾トンネルが開通してしまうと、前を通る車もグッと少なくなるでしょうから、やめてしまうかも知れませんし、それまでに。ピラフを作れとごねたりして。
日本酒の試飲はいまだしたことありません。毎月おついたちは、鍬山さんで必ずお神酒を頂きいい気持ちでお参りしてますが・・・
ワインでしたら、旅行に行って何度もワイナリーであれもこれもと、たいして呑めないのに雰囲気に酔って頂きました。ワインは辛いものから呑んでいくとかききました。昔は我が家も菊正宗の箱入りが(6升)毎週配達されていました、あれは何だったのかです(笑)
八木酒造の「大江山・生酒」は少し甘口かも。現在八木酒造は亀岡の大石酒造に貸しているように聞いていますが・・・。
おー、菊正宗のファンでいらしたとは。そのことを知っていたらなあというところです。ということは羽田酒造の酒はちょっと甘すぎますね。周山城の帰りに羽田で「甘くない初日の出」を飲みましたが、総じて甘い感じです。小生も大手の酒はコンビニで買う時ぐらいで、できるだけ地方の酒を飲みたいと思っています。そういえば、高校生の時に「合成酒」を買っていたのは神戸のサンチカタウンでした。
六甲は特に天候が変化しやすいように思います。小生も前に有馬に下りた時は、上から下までびしょぬれでした。機会がありましたら、ロックガーデン、風吹岩ぐらいまで行って岡本に下りて、神戸で飲みたいですね。
何でもちょびちょびというのは駄目、撒き餌は豪快にしないと効果は出ない。
灘というと阪神の地震を思い出します。毎週炊き出しに行ってました。半壊した家の整理にも入り地震の怖さを実感したものです。また六甲と言えば、宝塚から六甲へと縦走して有馬へと下りたことや、ロックガーデンからお多福山ピストンぐらいしか歩いていないですね。灘の郷で炊き出しをしていたら良い天気の日でも午後も3時ぐらいになると必ず一度は六甲が雲に包まれた様に記憶しています。夕刻にはまた晴れに戻るのですが、山の天気の変わりやすさを麓から感じていました。
私は菊正宗のファンでした。最近は日本酒を呑む機会はとんと少なくなりましたけど。でもナショナルブランドにはあまり目が行きません。呑むなら地方の酒蔵の銘柄を試したい心境です。
白鶴の試飲は、本当に例の底に青の二重丸が描いてある試飲用のぐい飲み、「見識やなぁ」と思いました。確かに一回一回洗うのは手間でしょうが、チョットのことで白鶴のイメージは随分と良くなりました。「まる」を飲むかどうかはさておいて、スーパーで買う時は「白鶴純米酒」やなあと思っています。一事が万事で、自分自身も心せねばならないと考えています。菊正宗、係の女性、オネエチャンとは書いていますが、みんなオネエチャンを卒業しています(爆)。
八木の銘酒「大堰川」、本当ですね。一度飲まなければなりません。「長老」は見事に合格でしたね。大昔は地酒=頭が痛くなるというイメージでしたが、今は中小の蔵元の方が丁寧な酒造りをしている感じです。
伏見には、こういう感じの試飲はありませんから、一度皆さんで灘荒らし、企画致しましょうか?最後は日の出もり家のペッチャンコ餃子を食うということで(笑)。
櫻正宗の自己銘柄はやはり「徘徊谷」(はいかいたん)が宜しいのでは。それとも「大晦日没」とか。
それにしても、剣菱は天下の愛飲家をも拒絶するとは、如何なる経営方針なのでしょう。いっそ「嫌避死」と改(戒)名させては如何ですか。
それに比して、菊正は流石に鷹揚と申しますか王様(おうよう)ではないですか。gunkanatagoさんをして自ずと節度を辨えさせるだけの風格を備えている様です。やはり、係の御姉ちゃんも貴兄が襟を糺される程の美形だったのでしよう。検尿杯が酒に傷ですが。
加えて「さればこそ爰に談林の木あり梅の花」と梅花も満開の趣が有り徘徊に色を添えて何よりです。
そして、白鶴だけがぐい呑large sake cupですか。仏語は御専門のF氏に御任せかるとして、やはり呑むべき物で呑めば味も雰囲気(昼間から)も一入盛り上がる事でしょう。化粧品とは、白鶴乳液とかも有るのですか。これはSさんに御推奨すれば効果絶大の事でしょう。
灘泉の酒蔵は流行りの酒蔵コンサートなどが似合いそうですね。八木町のA酒蔵でも時々やっているそうです。そう言えば、「大堰川」を一度飲んで(有料で)みないといけません。
壽は旧漢字とか。しかし、独りでは呑み辛い(只で)とはgunkanatagoさんも意外(失礼)と品行方正なのですねぇ。企業は人也が至言なら、いっそ酒屋を開業されたら大成功されるかも。それとも、自ら身上を呑み潰して終われたりして・・・。書類整理の御姉ちゃんも、呑み倒されるのを察知して目を合わせるのを避けて居たのではないですか。
最後は甲南漬と甲南蕎麦の試食で締め括りですか。そのまた後で、壽の思う壺と知りつつ嵌り込む。これが愛飲家(もしくは哀飲家)の美徳若しくは美意(飲)識ではないでしょうか。それに、飲む日は内も外も水浸しに成るべく、雨の日に限ります。
「雨の日になお好し灘の試飲酒」道草。